2022年4月29日金曜日

FXRマスターシリンダー交換等。

 

みなさまごきげんよっぷ!


本日の入庫はおなじみ83FXR。

思えば2015年からずっと手を入れさせてもらっている車両です。

過去の作業内容はメニューバーの「83FXR」から辿って頂けますので

小学生1年生が中学1年生になってチン毛が生えちゃったりするのに匹敵する

一台の単車の歴史をご覧になって頂くのも一興かなと思います。

いまはフロントフォークがロングになって個人的には一番好きなルックスです( ´∀`)


で、今回はまずマフラー割れの補修から。

ラバーマウントのFXRはマフラーの固定方法を誤ると、

とにかくあちこち割れたり取れたりしてしまうのですが

固定箇所をどんどん増やしていった結果、最終的に重たいサンダーヘッダーの揺れが

マウント部分の溶接して硬くなった際から割れてしまったようで

こちらは純正のラバーマウントを使って

サンダーヘッダーを如何に吊るかを考えていかねばなりませんね。

ひとまず溶接で巻けるだけ巻いておきました。


そしてかねてから気になっていたマスターシリンダー径のミスマッチも

今回フロントフォークの長さを変えた事で効いてない感が顕著になった事もあり

正しいマスターシリンダーレシオに補正する事になりました。

マスターシリンダーレシオについては↓で簡易に(あくまで簡易ですよ)計算できます。


こういうのって昔は一生懸命計算したものですが、便利な時代ですね。

その他脱落して鳴りっぱなしになってしまったホーンスイッチを交換して

その他過去に私がやった配線で気になるところなんかを修正したりしまして。

続いてミッションオイルの交換と

フロントを上げた事で崩れてしまったサスペンションの調整を行なっていきます。

お預かり順序と作業順序が前後していますが

みなさまに最速でお渡しできるように組み立てております故

何卒ご了承くださいませ。

ではさらば!





2022年4月28日木曜日

ブッシュとスローライフ。

みなさまごきげんよう( ´∀`)


本日は朝からFLSTCのライザーブッシュ交換。

スプリンガーの純正ライザーには中にこのようなブッシュが仕込まれています。

加減速やハンドル操作で常に撓んでいるのですが、反発力が無くなってきて

ハンドルがカクッと動くようになったら交換です。

新品でも動くんですが、動き方が違いまして

ずっと乗っていると慣れちゃうもので気づきにくい部位でもあります。

それにしても綺麗に磨かれてピカピカのノーマル車両で素敵でしたね。

みんな愛に溢れてます。

そういうのは隠しててもわかっちゃうんですよね。

その逆も然りですが。


ところでブッシュといえば「茂み」という意味もありますが

ウチの茂りまくりの生垣を剪定しました。

高さもあって距離も長いのでブッシュ交換より遥かに時間がかかります。

夏仕様というか、庭の横の大きな生垣は下側を激しめに漉きました。


こうしておくと、庭への風通しが良いんです。

もうすぐ向かいの田んぼにも水が入りますが

田んぼの水面を撫でた冷たい風が庭に吹き込んでくるように。

庭のベンチに腰かけてると気持ち良いんです。


亡くなった母のところからウチの庭に植え替えた無花果も芽吹き

小さな実を膨らませています。

植え替えた植物のうちいくらかはダメになっちゃったけど

残りは元気に咲いてるで!


しかし植物を愛でる反面、植物に襲われるのがウチの宿命、、、

山躑躅が綺麗ですがこの斜面も梅雨までに刈らないと(汁

ここへ移転してから早いものでもう5年。

所謂、田舎暮らしでスローライフとかよく言いますが

目まぐるしく変わる四季に追われるようにどんどん対応していかなければならず

体力も道具もそれなりに必要で、全くどこがスローなのか意味不明ですw

効率は追求しなければならないし考えないといけない事も多い。

テレビを見ている暇なんて全然無い。

イヤ、ウチはテレビ無いんですけどね実際。

絵に描いたような世間で言われるような「スローライフ」を実現するのであれば、

何でも自分でやってちゃダメなんだと。

草刈りも庭木の剪定も外注して家の中でエアコン(ウチはエアコンも無い)きかせて

のんびり!

これでしょう。

モノをいうのは経済力ですよ奥さん。

しかしね、それってなんつーか与えられたというか購入した自由よね結局。

日がなお天気を気にして、効率的にやる事を決める。

どこに手を入れなければいけないか、道具は何が必要で

技術的にはどういうものがあるのか。

考えて準備して行動する。

その結果満足できるものを得る。

庭でほんの5分涼むために猛烈な作業を汗だくで淡々とこなす。

どうやって何を得るかはその人の自由だからどうでもいいけど

どうやって何を得るかが明確じゃないと

望んでいる暮らしはできない。


私ですか?

金は無いけど望み通り楽しく暮らしています( ´∀`)


ではさらば!







 

 

2022年4月27日水曜日

1/3の無情な事情。

 

みなさまごきげんよっす。

SNSジャンキーかよっていうくらい一生懸命投稿していたInstagramの

アカウントを一時停止して1ヶ月経ちました。

ふた昔前はBlog全盛だったわけですが、Blogを追い落とす勢いで

Instagramが一般に浸透したのが2015年と言われています。

実際私も使い始めたのはその頃だったかと。

そしてBlogは下火になっていき、ブロガーはインスタグラマーになっていったワケで


実際のデータとしては私のBlogでも2017年あたりから閲覧数が降下していっています。

そして今現在、最盛期の6万オーバーから2万を切り、実に1/3。

数字的には2013年頃に戻った感じですね。


投稿数を見ると上のグラフと連動していて、2017年から激減。

当然ですが閲覧数は投稿数に比例しています。

さて、コレはInstagramという新しいSNSに押されてBlog人気が落ちていったと見れますが

実際のところInstagramが何かしたワケじゃないんですね。

Instagramに移行していったのは私自身。

対してBlogの投稿回数を減らしたのも私自身です。

Instagramに押されたんじゃなくてBlogが捨てられただけの話。

そしてそれを実行したのは我々自身でInstagramはツールでしかない。

人の数は同じですから、集まる場所が変わっているだけで

多くの人が同じような動きをした事で必然的に一極集中しているわけですね。

つまり人気ってヤツです。

しかしだ。

過去に私は一生懸命綴ってきた自身のホームページからBlogに切り替え

時代の流れに流されつつ常に人気のある所に居場所を置いていましたが

その度に元の場所は放置されて過疎化していき

いわゆる空き家問題と同じような感じで大切だったはずのものがお荷物みたいになるのが

なんて言うか耐えられないなと。

そしてそもそも、人付き合いが下手くそで社交的でもない私は

多くの誰かと繋がりたいワケではなく、ごく僅かな人に向けて発信したいという

仕事的にも人間的にもニッチな存在なんですよね。

そのくせ目に見えてフォロワーが減ると微妙に凹まされるっていう、、

しかも私だけかも知れませんがInstagramのフォロワーの変動がすごく激しい。

27減って30増えるとかね。

ナイーブな私はその度に一喜一憂するわけで、これが微妙に疲れる。

日陰者なんですよやっぱり。

だったらば何を大事にすべきか?

そりゃ閲覧数が降下していて墜落寸前の低空飛行を続けているにもかかわらず

毎日ここをチェックしてくれている、つまり今日この長い文章を読んでくれている

貴方です!

いや、統計的にウチの男女比率は男性98%ですが2%のさらにマイノリティな貴女もです!

なので私はみなさまを乗せた海面スレスレを飛ぶこのポンコツを

何とか目的地まで飛ばしていこうと思います。

目的地に辿り着けるならば高度も航路もカンケーない!

多くの人はすでにパラシュートで脱出しているので機体は軽いですしね( ´∀`)

ってな事を考えてたりする今日この頃です。



ではさらば!




2022年4月26日火曜日

さらに入れ替え。

 みなさまごきげんよう。


腰上OHお渡しのJA10と入れ替わりでXL1200。


以前に手を入れさせて頂いている車両で、車検とチョイ改造で入庫です。

入庫は月末でと引っ張りに引っ張ってお願いしていたのですが

私が時期を読み間違えていて検査切れギリギリになってしまいまして。

入庫日に京都から走って来て頂いていたのですが天気の崩れが早く

雨雲レーダー(コレ便利ですね)で見ても豪雨に特攻系、、

なので途中のPAで待って頂き、車でお迎えに上がりました。

お手数をおかけ致しました。

ちょっとGWに入ってしまうので(コレも忘れてました)お時間頂きますが

ザクザク進めていきたいと思います。

ではさらば!




2022年4月24日日曜日

怒涛の入庫車両入れ替え。

 

みなさまごきげんようでございます。

FLSTお返しして入れ替わりでJA10入庫、、

カムチェーンの音がヤバ気なので壊れる前に腰上O/Hです。


週明けには業務が待っているので速攻で作業しまして。

イレギュラーなトラブルも想定して部品は揃えてありますが

今回はレギュラーな内容で済んで良かったです。


カムチェーンテンショナーのアームは

ヘッドが消滅したロッドに削られているパターンが殆どです。


本来はこういう構成です。

カムチェーン音を改善しようとプッシュロッドヘッドのみ交換される事が多いですが

アームの方も要確認なんですよ。

カブ110のカムチェーン音は多くの人が気にしていますが

簡単に解消する事は難しく、きちんと分解して部品交換する必要があると思ってください。


ローラーの減り方もほんと車両によって色々です。

バラすまでわからない。

この車両はカムチェーンの伸びは殆ど無く

テンショナー関係が激しく消耗していました。

ご参考までに距離にして77000kmです。


テンショナーのスプリングもかなりヘタっていますね。

プッシュロッドも磨耗して外径が変化しているので交換が望ましいです。

折角腰上開けるのでピストンとリング交換してヘッドOHして

ブリっと組んでついでにブレーキレバーとケーブルを交換してお渡し準備っと。

ちなみにレバー曲がってると全然ブレーキ効かなくなります。

ケーブルが伸びているとアジャスター目一杯絞めてもシューが最後まで使えないです。

ライニングが磨耗していても同様。

ブレーキは部分的ではなく全体的に見ておきましょう。


そしてパンヘッド 入庫。。。

入庫車両が6台で現在パンパンですハイ。

京都府XL1200様、兵庫県FXR様、兵庫県FLSTS様、鳥取県FLST様しばしお待ちください。

それにしても今年はソフテイルが多いですね。

本当にこんなボンクラに頼って頂きありがとうございます。

現在予約は6月以降ですのでよろしくお願い致します。

ではさらば!




2022年4月23日土曜日

トランスファーダウンギア。

みなさまごきげんよふ。

日付が変わってしまいましたが( ´∀`) 


本日はジムニーのトランスファーダウンギア組み込みの続きを。。

このZEALタイプDはHi側が8.2%、Low側は何と189%もギア比が下がりまして

いやはやホントすげぇ時代です。

まぁさらに最近はツイントランスファーとかツインミッションなんてのもあって

もはや私は時代遅れな知識しか無く、置いてかれた感満点です。


さらにアウトプットシャフトまで強化品が出てるんですね。

こちらも組んでおきまして明日発送致します。

それにしてもモノというかデバイスが充実してきて

オートバイもIMU(慣性計測装置)搭載により電子制御サスでトラクションコントロールに

コーナリングABSから坂道発進のサポートまで何でもやってくれちゃうみたいですが

スゲーとは思うけど果たしてどうなんでしょうね。

まぁ私には縁のないシロモノだとは思いますが( ´∀`)


そして作業場の方はお車検のFLSTをお渡ししてエンジンブロー寸前のJA10入庫と

全然渋滞緩和されませんで

何より私自信を電子制御化してコントロールする必要がある気がします。

ともかく、まだ2〜3台入庫予定なので、さっさとエンジン組んじゃおうと思います。

ではさらば!





2022年4月21日木曜日

粗悪品。


みなさまごきげんよす。


以前にどこぞのバイク屋(どこかも知ってますが)が

適当に整備っぽい事をして販売されたジャイロキャノピーですが↓


この後駆動系の部品も交換して調子良く走っていまして

本日は定期点検で入庫でした。


ステッカーが増えてマス( ´∀`)


桜が追加されてるんですね。

こういう貼り方ってホントのセンスだなぁ。

私、ステッカー貼るのヘタクソなんですよ。

んで車両も調子良いのでブレーキ調整等の各部点検。

ところがフロントタイヤのエア圧が低く、補充するも圧が全然安定しませんで

どうもエアが入ったり抜けたりするようで、まぁ原因はバルブコアです。


こういう粗悪品が入っていました。

ご覧の通りエアを止めるためのバルブが閉じていません。


粗悪品はこうなっています。

バネも弱く、テーパー部分も薄いので上記のような不具合が出ます。


対してマトモなバルブコアはこういう風になっていて、

エア充填時に押されたバルブがキチンとセンターに戻るような形状ですし

スプリングの反力もしっかりしています。

割りピンをケチるレベルなのでチューブなんかもケチってるのかもしれませんが

こんな数円にもならない物をケチって一体どれだけ程の徳があるのか大いに疑問です。

まぁこんな小さな部品をイチイチ気にしないというのもわかりますが

皆さんのバルブコアはどんなのですか?

暇つぶしにでも見てみたら何か発見があるかもですよ。


バルブコアはマトモなヤツに交換しまして

お次は燃料メーターが動かないという不具合を診ていきます。

まぁ大抵はセンサーの故障、、、、ではなく

この手の車両の燃料計はメーターをドンッと叩くと動き出したりします。

センサーとかお金がかかりそうでめんどくさい場所に手を出す前にお試しあれ。

ってなワケでサクッとお渡し完了っす。


ではさらば!



2022年4月20日水曜日

お車検完了。

 本日もこのクソブログを見に来てくれている

愛すべきマイノリティなみなさまごきげんよう!


今日はジムニーのトランスファーにダウンギア組み込みからスタートしまして。

以前JB23にロックリザードを組みましたが

今回はJA11トランスファーにZEALタイプDの組み込みです。

大減速のトランスファーギアを組むにあたってはケースの切削加工が必須なので

なるべく強度を落とさないように最低限の切削で施工致します。

ちなみにギアオイルの臭いが猛烈に嫌いなのでお外で作業しております。。


んで午後からはソフテイルさんのお車検で陸運支局まで。

一般的にバイク屋さんがお休みの水曜日狙いで行きましたが

ユーザー車検でダダ混みという、、

ちなみに水曜日定休というのは契約が流れるという事から「水」を避けたり

土日営業で週の真ん中だからとか

業者オークションの開催日だったりと色んな理由があるようです。

月曜が定休日な美容室なんかはその昔の休電日との絡みがあったりとかして

色んな業種の定休日の由来を調べてみると結構おもしろいですよ。

ちなみに当方の定休日は火曜日ですが全然休んでねーっすw

さて今回はハンドルロックのキーをお預かり忘れで現場対処致しました。

以前は新規と構変の時だけだったハンドルロックの確認ですが

数年前から継続車検時に毎回確認となりまして

いやはやプチめんどくさくなりました。

特にハーレーでキーが無くても始動できちゃう

メーターダッシュにイグニッションスイッチがある系のお客様におかれましては

私が忘れている事が多々ありますので

全ての鍵をお預けくださるよう宜しくお願い致します( ´∀`)

本日の発見

COKERのこのタイヤは割とバンク角あるぞ

ってなワケでさらばい!





2022年4月19日火曜日

タイヤ交換。

 みなさまごきげんよっす!

コウバ長です。


本日はホイール持ち込みにてタイヤ交換です。

ご自身でバイクをバラバラにしてイチから組み上げておられるとの事で

リムを磨いたりはせずにサクサク組みます。

レストアという作業(カスタムもですが)においてはプライベーターの場合

自分でやったという事に悦楽があるわけですから要らぬ手出しは不要です。

が、ウェイト貼り付け部分とビードの当たり面だけは磨いておきました。


フロントは安定のAVONスピードマスターMk2。

クラシックな外観からナメられがちですが、しっかり食い付く良いタイヤです。

私自身1号機で使っているタイヤで性能は確認済み。


リアも揃いでAVONのセーフティーマイレージMk2。

クラシカルなパターンですが、このタイヤは4プライながらサイドウォールが柔らかいです。

リア荷重でしっかり潰れれば気持ち良いグリップ力を発揮します。

ただし、この手のタイヤは真ん中だけをベッタリ減らしてしまうと

特性が激変して摩耗が顕著になりフィーリングが悪くなるのでご注意。

まぁそれはどんなタイヤでも基本的に同じなのですが

ブロックが高いタイヤほど剛性感の変化が現れやすいので

空気圧管理とオートバイらしいタイヤの使い方は意識しておきましょう。


今回はチューブもリムバンドも新品交換でスッキリ仕様。

ちなみにフロントは21インチなんですが、チューブはダンロップのヘビーチューブです。

21インチはサイズによってはタイヤのハイトが低いのでパンク対策ですね。

これもエア圧管理でかなり軽減できる事ではあるのですが、、

エア圧が1.0も変わればホント体感でわかるほど激変するんですよ。


これから磨いてもらって綺麗になるんだろうなぁ。

今回のように車体からホイールを外して持ち込んで頂いた場合は工賃が安くなります。

ただしタイヤまで持ち込みの場合は工賃割り増しになりますのでご了承くださいませ。

さらにチューブタイヤの場合もチューブレスに対して工賃変わります。

リペイントされたホイールに関してはトラブル防止の為作業をお断りする場合がございます。

特にウレタンで下地処理がイマイチな場合はご注意ください。

4月も後半突入で月内の入庫予定車両がうまくいけば3台

それらも含めて現在作業待ちが9台、作業予定が10台で

現在ご予約頂いたとして最短で入庫が7月となっております。

作業ご依頼の際はお早めのご予約の程、よろしくお願い致します。

んではさらば、




2022年4月18日月曜日

レバーの角度の話。

 みなさまごきげんよう( ´∀`)

インスタもフェイスブックページも停止中の私はおそらく100人にも満たないであろう

まるで熟練の質屋のような、つまり見る目があるみなさまに向けて発信しております( ´∀`)

うーんしかし連絡事項となると拡散力の強いインスタとかが良いんだよなぁと思ったり。


まぁそれはさておき、ソフテイルの車検準備を進めていきまして。

横向きのサイドナンバーですが、これでは車検に通らないのでセンターに移設します。

サイドナンバーでも横向き設置であれば検査は通りますが

ナンバーと共にテールランプもサイドに行っちゃってる場合

保安基準に適合しなくなります。

尾灯、制動灯に関しては車体中心にひとつ、オフセットする場合は左右対称ですので

そこら辺も考慮して車両製作しておくと後々楽です。


ブレーキフルードは距離関係なく車検毎に交換しましょう。

そしてフルードを交換するついでにホースを緩めてレバー角度の調整も行います。

こういった改造車で非常に多いのが地面と水平なレバー角度で

私は入庫車両がこうなっている場合必ず直します。

そもそもブレーキやクラッチのレバーは人間の身体の構造的にも

グリップを握った状態から自然に指を伸ばした位置にあるのが最適です。

レバーを真上に上げて走行する人は居ませんが、地面と水平なレバー角度は極端に言えば

レバーを真上に向けてるのと同じ理屈で無理があります。

ましてやブレーキレバーはスロットル操作とも関連するので尚のこと重要です。

こういう話をすると毎度「そんなブレーキングとかいうレベルの走りはしない」とか

「普段はのんびり乗ってるだけだから」とか意味不明な言い訳をして

自分を肯定する人が居ますが

そういう話じゃなくて、スロットル操作に支障を来たさずに

素早くブレーキレバーに指が移行できる状態が最も生きるのが

パニックブレーキ時です。


危険を認知してから動作を決めて

ブレーキレバーに指をかけて適切に減速または制動させるというコンマ数秒の時間で

指が素早くレバーに移行できないというタイムラグは場合によっては生死を分けます。

もちろんこの生死というのは自分だけでなく他人もです。

ですので別に見た目が悪くなったりするわけではないんだから適切に調整しておきましょう。

ちなみにスカイハイバーとか高めにハンドルにしている場合は地面と水平気味になりますし

高さが70cmくらいあるエイプハンガーだとレバーは地面と垂直になります。

要はいかに手首を捻らない位置にもっていくかっていう事です。


さらにちなみに、私が中学生の頃乗っていた自転車はカマキリハンドルで

90年代初頭の中学生のデフォルト的にそれを前方に傾けて壁に押し付けて鬼ハンにして

必然的にブレーキレバーは前方になっていて

暗い夜道を爆走している際に

超怖い先輩が正面から走って来ているのに気づかずにおもくそ正面衝突しまして。

当然、そんな状態のチャリですから超怖い先輩の姿に気づいてもブレーキが間に合わず

ほぼノーブレーキで突っ込んでしまい

自転車はフレームがグンニャリ曲がって廃車になり

レバーを握るべき私の人差し指と中指は無惨にボッキリと反対側に折れました( ´∀`)


ね、、レバーの角度って重要でしょ。


っていう話はともかく、操作系がきちんとしていると物凄く乗りやすくなりますので

意味不明な拘りで辺な状態にしているのであれば

そこは普通の状態にして気持ちよく走りましょう。

そもそもそんなトコ誰も見てないですし

シルエットがキマッった単車をサラッと乗りこなせば

それだけで十分カッコイイわけですしね( ´∀`)


ではさらば!



2022年4月17日日曜日

クランプの話。


みなさまごきげんよう(´∀`)


さてみなさんサイレンサーを固定する際にクランプを使われるかと思います。

サイレンサーに関しては硬いものを確実に締め付けなければならず

かと言って肉薄のパイプですから均一にトルクをかける必要があり

こういった箇所の締め付けに優れたクランプとしてTボルトクランプが在ります。

写真下のCLAMPCO社製のものがソレですが

Tボルトクランプはその名の通りT字型のボルトをナイロンナットで締めていくので

締めれば締めるほどナット側にネジがどんどん出てきて

ディープソケットでも足らなくなったり、目立たないよう裏にクランプ部を持ってきた場合

下側に長くネジ部が飛び出したりするのが難点です。


ですので私はもう長い事MIKALOR(ミカロール)のスープラクランプを愛用していまして。

コレはTボルトクランプと違い高強度のボルトをねじ込んでいく方式で

尚且つハイトルクにも耐える構造になっていて、クランプの割りを裏に持っていっても

下側からレンチで締め上げる事が出来、尚且つネジ部が下に突出しないという

まさにサイレンサーの固定の為に存在すると言っても過言ではない逸品です。


さらには自在軸受でブリッジが外側に開くのもさり気に便利で

おまけにオールステンレスとセミステンレスが選べるので

熱がかかる箇所等適材適所で使い分け出来る点も優れています。

まーサイレンサーをウォームギア式の所謂ホースバンドで固定してる猛者も居ますが

脱落防止だけでなく見た目のスムーズさも含めて

バンドひとつとってもどういうものを使用しているかで

どういうスタンスで車両と向き合っているのかがよくわかります。

ボルトなんかもそうですが

こういう細々した所で「わかってねーなー」と言われちゃうリスクもあるので

やる事無くなったらこういう所に手を入れていくのも良いかと思います。

機能部品の選定は設計者の意図とかも読み取れて結構楽しいもんですよ。


ではさらば!





 

2022年4月16日土曜日

ソフテイル車検ヘッドライト対策。

 みなさまごきげんよう。


お車検でお預かりのソフテイル。

コンプリート車両で各部ピカピカで大事にされてる事がうかがえます。

車検に関してはこのヘッドライトでは通らないとの事で、、


形状はスリムでリムの綺麗な形のヘッドライトで、バルブはH4。

パーツ屋さんで普通に販売されている部品ですがコレ中華製なんです。


とりあえずレンズにはクラックが入っちゃってます。


んでH4バルブなのに車検に通らないというのはこのレンズカットと

役目を果たさない曇り気味のリフレクターと35/35Wのバルブが原因で

要はヘッドライトユニットが粗悪品だからです。


当方としては車検用ヘドライトの用意もありますが

車検毎にヘッドライトを交換するのは面倒ですし

実際暗くて使い物にならない物を普段使いするのもアホらしいので

4.5インチのヘッドライトユニットを車検が通るスペックの物に入れ替えまして。

とは言え、元のユニットと車検対応のユニットは厚みが違うので

レンズ固定のクリップやヘッドライトボディを改造せねばならず

ポン付けというワケにはいきません。


比べてみると元のユニットが死んだ魚の目みたいに曇っているのがわかるかと。

元のユニットはバルブが透けて見えないくらいレンズカットが悪く透明度も低いですね。

車検時にヘッドライトに求められるのは光量と光軸ですので

その要件さえ満たせば車検は楽々クリアになります。


バルブもモロに中華な低効率バルブ。

レンズやリフレクターの品質が悪いので高効率なバルブが使えないうえに

高効率なバルブを入れても能力を発揮できない品質なんです。

当然今回55/60Wのちゃんとしたバルブになっているので

普通に明るくカットラインもしっかり出ます。

バルブに関してはLEDを投入するという選択肢もアリですね。


見た目の雰囲気も全然変わりません。

むしろレンズカットがハッキリして目ヂカラは上がったかと。

通販で簡単に買えたり業者としては使いやすい安価な粗悪品が出回っている昨今ですが

全てが全て悪いわけじゃないです。

実際に投入する前にどういう品質の物が使われているのか

アップデートは可能なのか

そういった点に注目する事で

気に入った形状のものを最適な状態で使えるようになる可能性も十分にあります。

現在ヴィンテージレプリカ系のヘッドライトの選択肢がそれなりにあって

尚且つ安く手に入るのですが、形だけの粗悪品として諦めずに

実用上の明るさや車検対策としてアップデートする事で便利に使いましょう。

ヴィンテージのヘッドライトやフォグランプに限って言えば

その構造は結構ショボかったりしますので

中華製レプリカと大差ないところもありますしね( ´∀`)

モノホンのヴィンテージを使う人には色々諦めてもらって

車検時には車検用のヘッドライトを使うのがよろしいかとは思いますが

レプリカであれば改造して車検にも対応させちゃいましょう。

部品を買う際にそういうった事もちょろっと考えて頂ければよろしいかなと思います。

ヘッドライトはコレで良しとして

その他車検に通らない箇所が数箇所ありますので

各々対策していきたいと思います。


ではひとまずさらば!