2022年5月28日土曜日

XL1200Lリニューアル。


みなさまごきげんようコウバ長です。


XL1200L作業完了です。

いやーカ恰好良くなりました( ´∀`)


フォーク+2インチロング化
ハンドル変更
マスターシリンダー&クラッチレバー変更
スロットルホルダー&ケーブル変更
ウインカー変更
スイッチ移設
インジケーターランプ移設
ヘッドライト変更
配線スッキリ処理
油圧スイッチ追加
ミラー変更


気関係はキャブレター分解清掃と24ヶ月点検諸々。

今回は部品の欠品や不良にホント泣かされました。

今手に入る物を使ってベストを尽くしました。


以前のリア周りの変更時に、次はフロントをと話していて

今回車検のタイミングで作業させて頂きまして。


一番最初の状態から


リア周りを変更してフロントちょい上げ。


そして今回の変更でシルエットは完成の域に達しまして。


後はオーナー様に気に入って頂けるかどうかですね。

「カッコ悪かったら全部やり直します!」と宣言しているだけに

正直ドキドキですが

こういう作業においては

ハンドルの高さやヘッドライトの位置、ケーブルやハーネスの取り回し

ブレーキホースの弛み具合とか、そういう事にどれだけ気を遣って手間をかけるか

それに尽きます。

そしてそういう事を車両を通して伝えられるかというのが

我々の勝負どころですね。


特にラバーマウントスポーツは匙加減が大事で

スポーツスター らしさを伸ばさなくてはいけない度合いは

リジスポより高いです。

多分毎度ココを見てくれている皆さんにとっては周知の事かと思いますが( ´∀`)


ビフォー

改造するのに恰好悪くなっては意味が無いし

乗り難くなっても意味が無い。

何の為に改造するのかって良くする為以外に理由なんて無いですからね( ´∀`)


アフター。

後はタイヤに気合が入ったらバッチリかと。

ハンドリングが激変します。

後はあれこれ変更したので京都で構造変更しまして

実走チェックしたらお渡しOKです。

まぁ恰好悪いって言われちゃうと全部やり直しですが( ´∀`)

そんなわけで来週は京都出張やらR1100の車検やらで

お外でのお仕事が多くなる雰囲気です。


ではさらば良い週末を!










2022年5月27日金曜日

解せぬ不調とオートバイ乱世。

 みなさまごきげんようでございますですコウバ長です。


さて材料待ちと部品待ちの間に長期お預かりのJ型。

(※長期お預かりと順番飛ばしは寛大なオーナー様に了承得ております。)

現状販売車からの乗り出しメンテナンスですがどうも調子が崩れていて

3500rpmから上は物凄い吹け上がりなんですが、3000以下の

つまりこの辺のスズキのレプリカではタコメーターが動いていない領域が眠たくて

ドッカンターボみたいな特性になってしまっています。

そもそも取り敢えず整備して走らせている時はもっと調子良かったんですよね。

そこからやった事といえばキャブの同調とかプラグ交換とか調整関係で

ブツブツのアイドリングも綺麗に安定するようになっているし

レーシングでは下から綺麗に吹けてるという。。


キャブのフロートに水でも溜まったかと思ったんですがそれも違う。

作業で調子を崩した?

自分を疑ってしまいますが、自分の油冷Rでも同じ事してますしね。

負荷をかけて色々試していると、どうも3番シリンダーのキャブのスローが怪しい。


ってワケでキャブを分解してみるとします。

ちなみにコウバは詰まってるので倉庫スペースで作業しまして。

ホントこの初期型の油冷はタンク外すのがめんどくせーです。

さすがスズキ、、でもタンク外す以外は結構楽なんですけどね。

さてキャブを開けて何が出てくるのか。

まぁ34年前の、それもしばらく不動だったバイクですから次々と不具合も出ます。

コレが難しいところで、売り手としてはどこまで仕上げるのか迷っちゃうんですね。

フルメンテしてたらどこまでも販売価格は上がっちゃうし時間もかかる。

なるべく利益は削りたくないっと。

だからこういう年式でちょっとややこしい系の車両は現状販売しちゃいたいんです。

専門店は販売車両も高額ですが、専門店だけにツボをおさえたメンテを実施しています。

ツボをおさえてるだけに的確に、つまり無駄なく作業できるからちゃんと利益が出る。

まぁ業者さん側の利益の話になっていますが

これ、ユーザー側にとっても実は同じ事です。

つまり、どこで買おうが結果的にやる事は同じなんです。

んで、最終的にかかる費用は結局同じです。

中古車購入の相談も結構受けるんですが

いつも言うのは安い車両はまず無いです。

稀に出物はありますけどね。

個人売買なんかですごく手が入った愛情たっぷりの車両を譲り受ける事もあります。

が、まぁそんな奇跡的なタイミングとか縁なんてそうそう無いですから。

特にこれからいろんなものの値上げや流通、部品供給の関係で

旧い車両は入手も維持も大変になってくるのはすでに目に見えているというか

片足突っ込んでます。

まさにオートバイ乱世ですね。

これからどう生き抜いていくか、ユーザーさんも業者さんも考えていかないとね。

そして私も恥ずかしくない仕事ができるように精進せねば、、、


そんなわけでさらばだ!














2022年5月26日木曜日

純正マフラー何気にカッコイイ説。

 みなさまごっきー🎶コウバ長です。

さて私の所有車両はキャラバンとアイ以外、つまり生活に必要な車両以外が

全て車検切れで乗れない状態になってしまいまして。

そもそもR1100と1号機の車検が被ってるのがよろしくないわけで

おまけに税金の月とも被っていて精神的にもちょっと間隔を置かなきゃダメだと思いまして。

とりあえずベストシーズンに乗らないのは魂が許さないと言うか

精神不安定になってしまうので、R1100から車検を取ることにしました。


そんなわけで始業前にマフラーを純正に戻します。

っつーかコレだけで車検通っちゃうんだからサッサとやればよかったんですよね。

んでこの純正マフラー何気にすげーカッコエエやん!!


ビッタリ内寄せでズ太いサイレンサーはさり気なくテーパーになってる。

音も決して悪くないんですよねぇ。

900ccのほぼ直管のバイクに乗ってる私が言うのもナンですがw

今、ヨシムラのエキパイをベースにしたメガホンマフラーをコツコツ作ってるんですが

コレはコレでイイなぁ。


純正マフラーって改造する時に外されて売られたり捨てられちゃったりするんですが

実はすごくお金かかってるんですよ。

コレと同じクオリティと性能で同じモノをワンオフで作れと言われても難しいです。

んで私は換えないで良いなら純正マフラーでも全然イイんじゃね?派です実は。

もちろんギリギリのパツパツを狙った車両ではワンオフしますし

パフォーマンスアップを狙うのであれば別ですよ。

あとは音の好みですよね。


そして一定の年式以降は純正マフラーじゃないとまず車検に通らないです。

年式によっては純正マフラーをお持ちでない場合は車検をお断りする事になりますので

排ガス規制の適合を見て純正マフラーはストックしておいた方がよろしいです。


んで夕方ふと見るとZZのリアタイヤがペッチャンコ。。

バルブが劣化して空気抜けちゃってました。

忙しいのに、、でもこのまま置いとくワケにはいかないので

バルブ交換するついでにレーシングブレーキシューをぶっ込んで自分を慰めましたw

で、そのZZも自賠責切れてるやん(汁


まぁとにかくひとつひとつクリアしていくしかねーっすな。

頑張ろ。



ではの!








2022年5月25日水曜日

無償の情報の価値。

みなさまごきです。

コウバ長です。 


XL1200Lはケーブル類の取り回しとハーネス変更は全て完了しまして。

当初はウインカーモジュールを撤去しちゃってリレーに置き換えようと思っていましたが

この年式のスポーツスターはモジュールにイグニッション系の入力があるっぽく

ウインカーのみ別系統でハーネスを製作して

コントロール系の配線は純正のハンドルスイッチのカプラーを流用してカプラーオンに。

ネック方向へ行く配線の束がかなり多いので、この手法がラバスポではバランス良いかと。


んでヘッドライトを車検に通る仕様に変更しようとしましたらば

どう考えてもバルブが外せないっぽい雰囲気で


一体こりゃどうやって装着したのか疑問に思いつつ

金具を少し曲げたりして取り外しましたら


。。。。。

切り欠きが1箇所しかないwww

H4対応っていうか無理やりH4バルブを取り付けているだけという驚愕の構造で

それだけならまだしもですね。

バルブが上下逆にしか付かないという

つまりハイビームとロービームの関係も相当おかしくなるわけで

仕方ないので別なランプを購入して普通にH4バルブが装着できるようにします。

ホントここんトコ毎日部品を注文していて請求が怖いっす。


そしてキャブがあまりにもお疲れ様なので、分解清掃致します。

オーナーからのご報告で最高速120km/hくらいしか出ないとの事で、、


綺麗にしてジェット変更をば。

元々48-160が装着されていましたが、ひとまずメインを180に上げてみます。

ちなみに2006年式のXL1200はSJ42のMJ160が標準で883はMJ170です。

さらにちなみに2000年以前のスポーツスターの場合は年式やモデル、仕向け地によって

SJは35〜45、MJは160〜200とものすげー開きがありますので

もはや何が標準かわからないレベルですし私も覚えきれていません。

さらにさらにちなみに、バタキャブのモデルは883も1100も52-155が標準で

87年の1100のみメイン150です。

まぁキャブのジェットの基準値的なものをよく質問されますが

正直そんなのわかんねーっすよ。

エンジンの圧縮や二次エアの吸入とか点火時期とか、見てもない車両の事そんなわかんない。

キャブを調整するって基本的に預かって、走らせて、測って、、っていう作業なんです。

それで目星をつけてジェットやニードルの選定そして調整、必要ならばオーバーホール。

だから数字だけじゃ追えないんです。

あと具体的なデータはプロは教えてくれないです。

たとえ教えてくれても、上記の理由から絶対的な事は言わない(言えない)んです。

むしろ言わない方がかえって親切かもしれませんね。

キャブに限った事ではありませんけどね。

無償の情報ってそんなもんですよ。


まぁそんな話はどうでもいいですかね。

明日お渡し予定のレッツ2もさらに洗車してピカピカです🎶

もう少し作業場が空いたら、一旦作業を止めて片付けしないとダメですね。

他の作業もバッチリ進めていきたいと思います。


ではさらば!





2022年5月24日火曜日

コストについて少しは考えてみよう。

 みなさまごきげんよう。。

法事とかでちょっとブログサボっていました。

作業は全然サボってないですよ(やってるアピール)

未だ順番待ち渋滞が解消していませんが、そのひとつの原因が

しょっちゅう勃発する「こんな壊れてるとか聞いてないよ」な事態です。

まぁ、開けてビックリパターンで

購入したての車両や長期不動車、旧車に多いですね。


このレッツ2もそうです。

マフラー交換なんてサクサクっと終わらせてフロントタイヤも交換して

また嫌らしい話をしますが、加工や製作を伴わない作業は結構大事なんです。

所定の時間内に所定の作業を行えばきちんと利益が出ますからね。

しかしこのような状況になるとそうはいきません。

ご覧のようにマフラーフランジボルトの六角穴が潰れまくりで

空回りして全く工具がかかりません( ´∀`)


もちろん両方とも。

オーナーによると以前タイヤ交換の時に、錆びて緩まないからと

バイク屋さんが鍛冶屋さんで外してもらったとの事。

。。。。。だったらボルトくらい新品に換えといてくれませんかね。

まぁポンコツばっかりいじっている私ですから引き出しはありますので

当たり前のように外しますけどね。


六角穴付きボルトの場合、叩き込み式のビットを使います。

画像はネジザウルスのバズーカという商品で、持っていると非常に便利です。


側にある変な形状のソケットは六角ボルトの頭を潰してしまった時に便利な

スパイラルソケットです。

これらは非常に便利なので是非工具箱にひとつとお勧めしたいところですが

錆びて固着したボルトなんかは、熱を入れないと緩みません。

と、言うかちゃんと緩める作業をしないと安くない工具すら壊れます。

固着はサンソでみっちり炙ってやらないと取れないんです。

家庭用のバーナーだと火力は弱いしピンポイントで熱せないので

要らん所が燃えたりしますし熱量が足りないので

細い火口でピンポイントで炙れるトーチは必須です。

あとマフラー関係のボルトナットはアンチシーズやカッパーグリスを塗るのも大事です。


そしてこの車両はエキゾーストガスケットも入っていませんでした。

排気系のガスケットくらいと思われるかもしれませんが

排気漏れというのは排気が漏れるのももちろん問題ですが

吸い込みもまた問題で

実は薄い症状だと思っていたアフターファイア(バックファイアじゃないよ)の原因が

排気漏れだったなんて事は結構あります。


ガスケットが入っていない理由は簡単にわかりました。

元々社外品のマフラーに交換されていたんですが

この社外マフラー(主にバイク屋が使うヤツです)は、

センタースタンドロックの付いた年式には非対応なんです。

それを無理やり取り付けるのにガスケットを省いた事は容易に想像できます。

ガスケットを省けばギリギリでクリアランス確保できるのと

無理やり取り付けるのでガスケットを挟む余裕が無いんですよ。

マフラーを社外品に換えたバイク屋と、タイヤ交換したバイク屋

それぞれ苦労したんでしょうね。

お陰様で私はもっと苦労しましたが。


センタースタンドロックに対応できるように車体側を加工して取り付けまして。

もちろんボルトは新品でガスケットも入っています。

音も静かになって良かったです( ´∀`)

カタチにするだけなら誰でもできるんです。

次の整備を考える。

車両にとって、オーナーにとってのベストを考える。

そして次に作業するであろう自分の事も考える。

そういう作業がなされているか否かこそが

汗水流して稼いだお金を支払う対価だと私は思いますし

だからこそ私なんぞに作業をご依頼頂いているのだと思っています。

今の世の中情報は沢山あるし道具も通販で手に入ります。

つまりはプロに頼まずに工賃分を安くあげる事ができる可能性があります。

しかし

今回の事例で言えば工具を購入してマフラーを購入してガスケットを購入して

新しいフランジボルトを購入してアンチシーズを購入して

さらに酸素バーナーを購入して産業ガスを契約してようやくマフラー交換が終わる。

大体10万円くらいかかりますね。

これって安あがりなんですかね( ´∀`)

っていう話です。

ぼったくりは別として、実はプロに頼むのが一番安上がりなんじゃないか

と、いうのがプライベーターを長年続けてきて開業した(つまりは成れの果て)私の見解です。

もちろん自分でなんでもやる事は否定しません。

私がそうでしたから。

でももう少し損得勘定して、楽をしてもいいんじゃないかなって思うんですよ。

まぁウチみたいに納期の長いとこに頼んじゃうとアレですが

ダメだと思ったら早めに諦めるのも

長く趣味を続けるひとつの秘訣だと思います。

その辺わかってるプライベーターは要所をしっかり外注してます。

外注に出しても自分でやったという事実は揺るぎませんから。

だってその判断も自分でやった事ですからね。



なんつってさらば!














2022年5月19日木曜日

ナノなの。

 みなさまごきげんよっすコウバ長です。

冒頭info10台待ち要ご予約で最短お預かり7月以降です。

この週末は法事の為、留守になりますのでよろしくお願い致します。


車検+改造でお預かりのXL1200Lさんはハンドル交換作業。

以前の開いたハンドルからキュッと絞って少し高さを上げました。

両端は50mmずつ詰める予定です。

うーんこりゃカッコ良くなりますよ🎶


そしてウインカーも交換してスイッチ関係もスッキリさせていきます。

このデカいウインカーが


こんなに小さく。

私は結構早い段階から超小型LEDウインカーや超小型リレーを愛用しています。

今では一般化していますが、元々はストリートファイター系のパーツなんですよ。

超小型リレーも最初はモトガジェットしか出してなかったんですが

今はキジマから比較的安く出ていてありがたい限りです。

こっちらのウインカーもキジマのNANOウインカーで私も1号機に使っています。


存在感の無さがハンパねーっす。


存在感の無さはハンパねーんですが、取り付けには工夫を要するのが難点ですかね。

何せ本体が小さすぎてブラケットの方がデカくなっちゃうのが困りどころです。

特にNANOウインカーは取り付けがM6ネジなので

そこんトコ考えとかないと装着する時にプチ困惑します。


フロントはM6→M10の変換アダプターを製作して装着しまして。

やっぱり存在感無いですね。

リアはともかくフロントは保安基準を満たすのに結構な幅が要るので

車検の事も考えて装着場所を上手く考える必要があります。

折角の良い部品も適当に取り付けたり車検に通らないようじゃ意味無いですからね。

ハンドルコントロールまわりの部品が届いたのでガシガシ進めていきたいと思います。


ではさらば!










2022年5月18日水曜日

走り続けるかゴミになるか。

 みなさまごきげんよう( ´∀`)

昨日1台お渡ししまして少しだけ一息、、つく暇もなく次です。


私のZZ(ジーツー)のベースになっているレッツ2。

こうやって並べて見ると全然違う雰囲気で、上手いことスポーティーにしたもんですね。


してこちらはだいぶボロいですが、、排気音が急に高くなったという事でお預かりしまして。


普通にマフラーが腐って穴あきですね。


ついでにフロントタイヤも限界なので交換しときましょう。


んでマフラー注文しようと思って部品番号から照会しましたら

純正マフラーのお値段何と64,600円(滝汗

流石にコレは負担が大きすぎるということで、純正同等の社外品対応します。


部品が来るまでの間に色々チェックしていきますが

きちんと固定されていなかったり緩んでいる箇所が多数。


針金で固定されていた風防はステーの取り付け不具合です。

針金を使わずにきちんと固定しておきました。

ガタガタの荷台や前カゴもきちんと取り付けし直しまして。

ズレズレの光軸も調整。


外観もあまりにヤレているので


可能な限り綺麗にしておきます。

樹脂パーツも黒々してだいぶ気持ち良いですね( ´∀`)

頼まれたワケじゃないんですが、毎度の事で

こうやって手を入れることで愛着が湧いてくるんですよね。

私はオートバイが好きです。

でも変な改造してたりヤレを通り越して汚くなってるオートバイは嫌いです。

せっかく好きで仕事してるんだから、好きなオートバイを触りたいし

そういうスタンスをお客様にも無言ながら伝えたい。

オートバイって走り続けるかゴミになるかはオーナーの気持ちひとつ

こういう原付なんかは特に。

少しでもゴミになるオートバイが減ったら嬉しいな。


ではの!










2022年5月15日日曜日

フォークO/H。

 まいどごきげんようコウバ長です。

本日はフォークのオーバーホールです。

車両は2014年式のFXDBでウチとしては最新モデルですね。

ご自身でフォークをオーバーホールしたのにフォークオイルが漏れるという案件です。

フォークオイルの漏れというのは認識によって色々でして

インナーチューブに少しオイルの線が付くくらいが潤滑も良くてイイという人もいます。

が、今回は車体に飛び散るくらい漏れるという事でご相談頂きました。

フォークは車体から外して持ち込んで頂いたので助かります。

交換したばかりのフォークオイルシールからのオイル漏れですが

原因としては組み付け不良やオイルシール自体の不良が挙げられますが

そこら辺を精査しながら作業していきます。


ちなみに私はある時期からですが特殊なフォークでない限り、

アリート社のフォークオイルシールを愛用しています。



こういう製品なんですが、特筆すべきは精度の良さからくる強烈なシール性能と耐摩耗性。

それ故にフリクションの低減の為専用のグリースを塗布して組み付けます。

このオイルシール、自分でフォークを組んだ事がある人であれば

ストロークさせた瞬間他のシールとは違う感触を味わう事ができます。

色々なフォークシールを使ってきましたが、私はこの感触が病みつきです( ´∀`)


交換されたばかりのフォークオイルは無慈悲に廃油行きです。

勿体ないですが、私は一度抜いたオイルをもう一度入れる行為は好みません。

スプリングはハイパープロの良いヤツが入っていますね🎶


内部パーツの消耗もチェックしておきます。


しっかりオイルロックピースのセンター出しを実施して組み立てます。

その辺はフルボトム時の話なので体感、実感出来ることは少ないと思いますが

↓先日も書いたフロントエンドのセンター出しと同じく


そういう領域まできちんと作動するという事が大事です。


全体を綺麗に磨いて完成です。

後は実際に稼働させてもらって、満足頂けるかどうかですね。

現代はインターネットが普及して部品や作業方法についても膨大な情報があります。

こういう状況になってくると、どの部品を採用するのか

どういった工法が正解なのか

そういった事を経験や知識に基づいて精査する能力が求められてきますし

悪意のないウソの情報も少なからずありますので

サービスマニュアルを目を皿にして読んでいた時代より難しいかもしれませんね。

ウチには色んな車種のサービスマニュアルがありますが

色んな車種のサービスマニュアルを読んでみると面白いんですよ。

それらの中の共通項を見つける事ができれば

何が正解で何がダメなのかがハッキリわかります。

暇つぶしにしてもネットサーフィン(古)より有益かもしれませんよ( ´∀`)


なんつってさらば!