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2025年4月6日日曜日

79CBX1000最終仕上げ。

みなさまごきげんよう。

記事がだいぶ現在に追いついてきたかな?

2024年のうちに納車できなかった車両が2台ありましてね。

どちらも年内お返しのつもりで作業進めていたのですがダメでした。


 そのうちの1台は79CBX。

キャブのO/Hやホイールパウダーコートはじめ

全体的なリフレッシュ作業を終えまして。

終えたと言ってもオイルライン取り回し間違えて再度エンジンチルトしたり

バキュームピストンの動きが悪い事が発覚して再度キャブやったりと

サクッと終わったワケではないのですが。

11月の継続検査受けて最終チェック、配送の予定。


しかしまず車検の予約が激混みで待ちが2週間。。

以前の車検で色々あったようなので

排気音量も規定値におさえて神戸で構造変更。


ちょいと遅れたけどまぁ想定の範囲内で年内納車OKでしょう。

最後に各部ビカビカ磨いていきまして。


磨き作業も残りは足回りのみ。

塗装したてだからダスト類落とすだけで楽勝と思っていましたが


なんとクリアコート層多数のクラックが。


塗り上がりを見た際にクリア層厚いなとは思ったんですが


アレッと思ったらやっぱ何かあるんですね。

早く組みたいとか、やり直しは手間だとか。

やっぱ私ってアマいんですね。

ゴールド系のパウダーコートってツヤツヤにならないので

気を遣ってクリアてんこ盛りにしてくれたのは理解できるんですよ。

ひときわ丁寧にやってくれてるのもわかってますから。


再度タイヤ抜いてベアリングも抜いて塗装屋さんに持ち込み。

やっちまったなぁ。

まぁ塗り直しならまだ想定内。

年内納車はまだ大丈夫と思っていましたが

仕上がりがずいぶん遅いなと。


そうしましたら塗装屋さんが体調崩されて入院したと連絡がありまして。

病状から復帰も難しいかもしれないという事で

作業途中のホイールを引き取りに行きまして。

この時点で年内納車はNGとなりました。

ホイール引き取ってきたら新しく外注に出す業者さん探しをはじめまして。

さすがにね、どこでもいいワケではありませんので。

そんなネットで見てホイッと依頼すればって思われるかもですが

違うんですよねぇ。

そしてホイール塗り直しですぐ組み戻す予定だったので

CBXは作業場のど真ん中で前後浮いたまま。

ビニールカバーに包まれて静置となりました。


幸い、年明けには塗装屋さん決まりまして

塗り上がったホイールも戻ってきました。

色が違うじゃねーかって?

色変えましたから違います。


最初「ゴールドで」というオーダーだったのですが

おまかせというお言葉に甘えて私のセンスで色を選びまして

その結果黄色味の強いゴールドとなり

私個人非常に気に入っていたのですが

いざもう一度塗るとなると違う事をやりたくなってしまうと言うか

ゴールドはやっぱゴールドの方が良いんじゃないかと。


もっと深みを出す方向に路線変更した次第です。

塗装やり直しって失敗といえば失敗なわけで

そうじゃなかったからやり直しなんだと。

行き着いたところが正解だと。


まぁどっちが良いかと言えばどっちも良いと思うんですが


結果的には最初の状態に寄り添った所に落ち着いた感じです。


配送アレンジしていただいてお渡し完了となりました。

作業内容は
キャブレターオーバーホール
前後ホイールパウダーコート
前後ホイールベアリング交換
スパークプラグ交換
ハイテンションコード交換
イグニッションコイル交換
フォークオイル交換およびセッティング変更
サイレンサーグラスウール交換
ブリーザータンク固定
キャリパー清掃
スターターリレー交換
バッテリー交換
エンジンオイル交換
ブレーキフルード交換
24ヶ月法定点検
構造変更検査

といった具合でした。

ご依頼の通り各部リフレッシュさせいただきましたので

当分はやる事無いかと思います。

つまり次に会えるのまた随分先という事ですが。

最初にCBXに乗らせていただいてね、こりゃ素晴らしいバイクだと。

自分でも欲しいよねと思ったんですね。

そして今私は油冷初期の1100に乗ってるんですが

今走らせてみるとちょっと違うなと。

このCBXは油冷初期のR1100、もっと言うとJ型の方向性を目指して

足回り等に手を入れてこられた車両なんですが

あぁなるほどなと。

そこで今回は排気系と前足の設定をですね

オーナー氏のイメージに近づけるようにセットしてみました。

R1100と比べても色褪せたりしないように。

そもそも私がR1100乗り出したのもオーナー氏の影響なのですが

ご満足いただけましたら幸いです。

ではさらば。

。
。
。



2024年10月2日水曜日

79CBX1000キャブレターオーバーホールと同調。

 みなさまごきげんにょう。

いきなり涼しくなりましたなぁ。

これからが油冷や空冷の季節。

たまにゃ誰かとつるんで走ったりしてみたいと思ってみたり。

まぁそんな計画でも立ててみたりしますかね。


さて作業は人間ドックならぬバイクドック入庫のCBX。

キャブレターをオーバーホールしていきます。

長編なので飽きずに最後まで読んでもらえるか不安ですが、、

オーナー氏はCBXがオーバーフローによるガスハンマーで

コンロッドがシリンダーをブチ破る様を目の当たりにした事があるらしく。

ここいらで同調含めてリフレッシュしたいとの事です。


まぁ6気筒車でキャブは幅をおさえる為にV字配置なので

キャブを取り外すにはエンジンをチルトさせなければなりませぬ。

なんてバイクだ!


コレ、もしセッティング失敗したり

キャブの組み間違いが後で発覚すると

もう一回この作業しなきゃいけないんですよね。

まぁチルトしてしまえば普通の4気筒より楽ですが。

何にせよあんまり何度もやりたくないので

キャブは一発でキメたいところです。


外観的には綺麗なもんですね。

とにかく初めて触るキャブなので

サービスマニュアルを熟読し

ある程度工程を頭に入れておきまして。

何でもイメージって大事ですからね。


そして何より有難いのは部品取り用キャブが用意されていた事です。

今回はこちらのキャブから色々と剥ぎ取るので

まずこちらのキャブからバラして少しでも慣れていきます。


部品取りキャブの状態が思ったより良かったので

連結ステーやビス類、ショートパーツは

部品取りキャブと元のキャブから選りすぐって

オリジナル状態に近く仕上げる事とします。

因みにここで言う状態が良いというのは

あくまでも金具やビスの頭なんかの話で

キャブとしてはだいぶ死んでいて

部品取りキャブを復元するとなると相当なコストがかかります。

部品取り後も、もしもの時の為にストックですね。


内部パーツは毎度の岸田精密さん。

6気筒分なので壮観ですなぁ。

純正部品もまだ出る部品があるのは確認しましたが

フロートバルブ6個でもちょっとビビるプライスで

燃調キットにはご相談パーツも含まれていて

もうホントありがたいくらいリーズナブルです。


片方3気筒分での交換部品。

キャブ1個として見れば普通のキャブですが、作業精度を揃えるのが大変ですよね。

最初の1個と最後の1個。

作業に慣れてきて最後は雑になるのか

慣れない最初の1個がおかしくなるのか

初めてっていうのと慣れっていうのはね、どちらもリスクをはらんでるなと。

どれだけニュートラルに、イメージをもって取り組むかが大事だと思います。


左グループ完成っと。

部品取りキャブのメッキが生きていたので綺麗になりました。


トップカバーはKEIHINの文字やらを削ってクロームしてあります。

キャブとしてはバブやエフと近しいですかね。


右側グループ。

ここで右端の4番のキャブが基準になります。

キャブ個々の連結はスロットルバルブとチョークのバタフライシャフト

V字の連結はメッキのブラケットによります。


連結時のビスの締め込み順が指定されている通り

このキャブも他に漏れず整列が命ですから

左右の組みを連結する際に不手際があると各部の動きに差が出てしまいます。


左右3つずつのキャブを連動させるロッドは

アルミ製のパイプの中にスプリングとシートを仕込み

スロットルのボールを挟み込む事で少しの予圧を与えつつ

ダンパー的な役割を果たす丁寧なもの。

今回上側のシートが左右とも失われていたので、

ダストブーツと共に部品取りキャブから頂戴しました。


フッ素グリスを薄く塗布してくんでいるので効果は高いでしょう。

まぁね、このリンクは良くできていますが慣れるまでは結構イラつきますね。


やっぱり6連になると壮観ですねぇ。

これがリビルトレベルになるとホント飾っときたいくらいビカビカになるんですが

あんまりやりすぎもね、バイクとの調和もありますし。

オーナーのご希望は整備されてる感を醸し出す事ですので。

ちなみにキャブ再生専門のファクトリーに頼むとホント凄い仕上がりになります。

そしてそういう業者さんに丸投げしちゃいたくもなりますが。

オーナー氏が私に依頼する理由がね。

多分ですが「知ってほしい」だと思うんですよ。

最初にお預かりした時「まず走らせて6発というバイクを知ってください」と。

教えるんじゃなくて知り合いたいという姿勢ですよね。

そして私も知りたがりだと。


一晩ガソリン通してリークチェック。

フロートバルブを馴染ませる意味もあります。

組んでコックONでダダ漏れ!

となればまたエンジンチルトですから。


支給品の新品インシュレーター使用にて組み付け。

社外品ですが硬化した純正より良いでしょう。

問題は耐久性かな。

ちなみにこのバイク、スロットルケーブルもキャブを外さないと外せませんので

非常にバイク屋さん泣かせではあります。


CBX1000は生まれる時代が早すぎたとよく言われます。

今の技術であればFIを採用して軽量に効率よく設計して6気筒サウンドを楽しめるでしょう。

でも多分違うんですよね。

こういう手間隙とか効率の悪さのうえで成り立つからCBX。

クルマで言えばL型みたいな立ち位置かなと。

LはやっぱりRBにはなりたがらないワケで。

まぁL型みたいな屈強さは無いからS20の方が近いか。

なんで日産のハナシやねんw

いやでもCBXのエンジンって中身は結構クルマっぽいんですよ。


与太話はさておき、エンジンの位置出しをキチンと行いつつ本来の姿に。

元々ダブルクレードルで進んでいた設計がダイヤモンドフレームになったワケですが

もちろん6本の排気管が美しくフレームを逃げられなかったのもあるでしょうけれど

整備性の面もあったんでしょうね。


今回はリフレッシュ作業なのでプラグコードも交換。

モールドじゃなくてねじ込み式のコイルなのでコードは7mm。

7mmのコードはNGKでいくとコレかレーシングケーブルですが

ちょうど元と同じ配色のコードがあったのでコチラで。

まぁ無けりゃ作るんですけどね。

製品としてあるならそれがベストです。


元のコードはだいぶヤレていたので綺麗サッパリ感満点です。

ひび割れが出ていたコイルも割れていない物に交換。


全て組み戻したらエンジン始動させて調整に入りまして。

6気筒なので4番基準に5と6を揃えてから3、2、1ですね。

机上で揃えてはいますが、実際の負圧で見ていきます。


で、同調を取るとなると必須なのがこのSST。

キャブスロットルレンチ。

8mmのロックナットを緩めつつマイナスでアジャストスクリューを調整しますが

特にCBXはスペースが狭いのでSSTは必須。


だがしかし、6番のアジャストスクリューのみレンチが入らない。。

ナナメにいけば何とかなるのか?

でもロックナット締めただけで同調狂うワケですからナナメはイヤだ。

ホントどうやっても真っ直ぐレンチが入らないんです。

個体差とかいうレベルじゃないと思うんですが。


ロックナットを緩めるレンチは一般的なものと比べてこのくらい小さく

その辺にある工具では到底代用がききませんので。


こんなモノを造りまして。


ベッセルのドライバーのグリップをカットして


5番と6番専用のスロットルレンチが完成。


このようにして使います。

ノブではなくレンチで回す為に6角にしてあるのもスペースが足らないから。

これで真っ直ぐレンチが入る🎶

この写真からも純正SSTじゃどだい無理なクリアランスなのがおわかりいただけるかと。


そして同調。

6連のゲージを貸して頂いたので楽チンです。

やっぱり道具は大事ですね。


後はロードテスト。

あまりに記事が長いのでひとまずさらばです。

現在の車両お預かり状況ですが

重整備、ハードカスタムは最短12月〜

車検やオイル交換は随時大丈夫です。

少しでも早くお渡しできるよう進めていきますので

何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

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2024年8月24日土曜日

79CBX1000リフレッシュ作業。

 みなさまごきげんよう!

本日は久しぶりに入庫の1台。

約7年ぶりです。


そうですCBXです。

以前手を入れさせてもらってからもう7年。。


今回はちょっとしたリフレッシュ作業でお預かり。


こんな綺麗なバイクの何処をリフレッシュするのかって?

定期的にリフレッシュされているからこそ

この状態維持できているワケです。


で、スペースの空きを待って前後スタンドにかけて浮かせまして。


チェーンルブが飛散して汚れている

スイングアーム内側なんかを綺麗にしまして。


スプロケも綺麗にしてチェーンの当たりをみておきます。

足回り換装車にありがちな

チェーンラインの狂いもなくしっかり作業されていますな。


そしてフォークオイルも交換しておきます。

綺麗なもんですねぇ。

今回前回から少し味付けを変えました。

走らせてダメなら元に戻さなきゃですが。


まぁ色々やっていますが、車体を浮かせている本当の理由は

ホイールの塗り替えでして。

遠目には綺麗ですが確かに傷剥がれが見られます。


車体から外してタイヤも抜いてみて気づきましたが

この金色、単体で見るとかなり赤みが強いんですね。

車体色のキャンディーレッドに合わせて

車体に装着した時に

落ち着いた金色になるように調色されていると思われ

こういうことができるのがウレタン塗装の良いところです。

まぁペインターのセンスあってこそですが。

今回はパウダーコートでちょっと違う金に。


そして出来上がったのがコチラ。

私的にピンストライプやブレンボ、オーリンズの金と

6本出しマフラーで増加したクロームの面積を考慮して

3分ほど悩んで決めましたが


おお、イイ感じじゃないか🎶


でもタイヤはめて車体に装着するまではまだわからない。


はやる気持ちおさえつ

ベアリングを圧入してローターを取り付けて

バランス取って、、、

ちなみにローターボルトはちゃんと新品です。


おお、やっぱイイ感じ🎶


前回はフロントのホイールベアリングを交換しましたが

今回はさらにリアも交換。

スプロケットハブのベアリングとスペーサー、オイルシールも新品に。

重量車はこういうトコロ大事です。


そして組み上がったのがコチラ。

私的には狙い通りで

以前のシックな感じから一転して

なんかヤル気っぽい雰囲気になりまして。


ちょっと派手な気もしなくもありませんが

オーナー氏は華のある人なので

むしろこっちの方が似合うかなと。

ちなみに華のない私は大抵黒に塗ります。


陽にあたってなければ結構落ち着いたホンダっぽい感じ。


iPhoneで撮るとバキバキ感が無くなるなぁ。


カメラの描写力って難しいですね。

iPhoneでも良い時は良いんですけどね。

と、オーナー様にもOKもらったところで

お次はキャブをOHしていきます。

だったら組んじゃわなければ良かったのにって?

いやー、そこはやっぱ早く組んで見てみたいじゃないですか。

こういうのは無駄とはいわないのだ!

それにしても、エンジンをお辞儀させなきゃキャブが外れないとか

まったくとんでもねーバイクですね。

しかしこういうのも無駄とはいわないのだ!

これまたスペースをかなり要するので

入庫車両の都合と合わせて作業進めていきます。

ではさらば!

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