2016年7月30日土曜日

ビラーゴ250と自分らしさの話。


みなさまごきげんよう♪


XV250ビラーゴミニボバー君。

今回はバッテリーとチェーン、前後スプロケットとリアサス交換のご依頼です。


まずは弱っていたバッテリー。


配線もある程度整理整頓おきます。

例えばヒューズホルダーなんかはトラブル時に取り出しやすい位置にある方がいいですね。

プラスターミナルはブーツがきちんと被る正規の向きにしておかねばショートの危険があります。


続いてチェーンとスプロケット。

汚れていますがメインシャフトオイルシールからの漏油は無し。


近辺のフレームと併せて清掃しておきます。


側面がだいぶ摩耗しています。


当然リアスプロケットも交換。


清掃して組み付け。

今回は部品持ち込みですが、ロックワッシャーはこちらで用意させて頂きました。


チェーンカットして交換完了です。


駆動系がピンピンしてるのは気持いいですね♪

ハブやスポークの清掃はオーナー様に委ねます。


チェーンのメンテ具合は乗り手の整備に対する姿勢が垣間見れる箇所です。

タイヤやブレーキの減り方で乗り方も見えてきます。

バイクは自分を映す鏡みたいなものですね♪


人様に見られることよりも、まず自分がそのバイクの中に見えてくるか。

走ることももちろん大切ですが、

改造も含めて「自分らしくしていく」こともまた大切ですね。




そういえば昔、カスタムという言葉がどうにも好きになれない時期がありました。

CustomやKustomと違って、発音すれば同じだし、

片仮名でカスタムと書くとどこかベクトルの違いを感じてしまうというか、まぁ多感なお年頃でした。


で、当時は真夜中の閉店後の大手スーパーの床を清掃するバイトに明け暮れていまして。

何がイイって給料もイイんですが、現場にバイクで行って良かったんですね。

夜中の空いている時間帯にバイクぶっ飛ばして現場へ行って、

明け方の気持ちいい時間帯にまたバイクで帰ってくるっていうのは最高でした。


なのでバイトのメンバーはバイクや車好きばかりw

そのバイトの1~2時間くらいある休憩時間はもうずっとバイクや車の話ばかりです。


そこで働いていたかなりいじった3型カタナ乗りの先輩がドゥカティ900SSに乗り換えたんですね。

当然と言うか素ノーマルなわけですが、

「これから自分らしくしていくねん」と目を細めて新車の900SSを眺めている姿。


ドキッとしましたね。


自分らしくか・・・・・・と。


自分でいじるのはもちろんですが、

他人にいじってもらうのも同じことです。

適切な整備をしてもらう、改造をしてもらう。

その判断は自分自身でおこなうものですから♪


大切なのは誰が見てるかとか、誰が手を入れたかとかではなく

自分らしいかどうか。

主役はいつでも自分自身です。



そんな「自分らしい」バイクって素敵ですね♪




また話が長くなりましたが、みなさま良い週末をお過ごしくださいませ。




それではごきげんよう!



※Eキャブの件でお問い合わせ頂きましたO様、何度メールを返信しても戻ってきてしまいます。

もじし記事をお読みでしたら再度ご連絡宜しくお願い致します。









2016年7月28日木曜日

外装のペイント完成。


みなさまごきげんよう♪

外装のペイントが上がってきました♪

今回も細めフレイムスでお願いしました。


色はグリーンに生成りのピンストで。

写真では白く見えますが、実際にはかなり濃い目の生成りです。


これは実物の方が数段良いなぁ・・・・・・

タンクの形を殺さない仕事は田中屋塗装店。

流石ですね♪


造形的には1号機とほぼ同じなので、必然的に着地点が似てきます。


ピンストもパリっとしてなくて風情がある。


フェンダーは炎の大半がシートで隠れます。


黒ベースにグリーンは沈んでしまいがちですが・・・・

オーナー様に似合う色はコレだろうということで勝手に決めましたw


メッキを所々に配するので赤系も似合いますが。


バイク単体としてはイイんですが、オーナー様が跨る姿が想像出来なかったんですね。


乗り手が似合うか似合わないかはバイクがカッコいいか悪いかと同じくらい大切です。


走っていて映り込むショーウィンドウや信号待ちで並んだ黒いミニバンのボディサイド。


そこに居る自分がカッコいいと思えなければ寂しいですよね♪


たとえ普段どれだけ這いつくばって生活していても


どんなに苦労していてボロボロでも


押さえつけられたり嫌なことに押し潰されそうでも


バイクに乗っている時だけは無要件でカッコよくなれる。


いつでも跨がりたい、いつまでも跨っていたい。


そしていざというときに心に寄り添ってくれる。



そういうバイクこそが愛機だと思います。



そしてそういうバイクにしていく道程のお手伝いが私の仕事だと思っています♪




勝手にバイクの色を決めて欲しい方お気軽にご相談ください。


尚、ステンレスタンクのタンクローリーはよく映り込みますが・・・・

バイクの場合危険なレベルまで近寄らなくてはならず危ないですから


濃色のワンボックスかミニバンに自分を映すようにしましょう♪

初代後期のRF2ステップワゴンなんかがオススメですw




ってなワケでみなさまこれにてごきげんよう♪







2016年7月26日火曜日

菊風車。


みなさまごきげんよう♪


'61FLHさん。

キャブカバーをシェブラータイプ改に変更して右側面がスッキリしましたが・・・

キャブレターボア正面にぽっかり穴があいておりましたので、それを埋める必要があります。

本来のバードディフレクターであれば開閉式の蓋を作れば良いのですが、

オーナー氏はシルバーや革を用いてモノを創る仕事をしておられますので、

穴を塞ぐ蓋を作ってもらうことにしました。

モチーフは自由に設定していただき・・・・


出来てきました(既に随分前ですが)♪

吸気系であることから風車イメージ。

そしてウチの屋号のバックにある菊花紋とミックスされております。


菊風車。


引いて見ればそんなに目立つものではありません。


自分で自分のバイクの部品を創る・・・・・

少しばかりの悦びのお裾分けです。

お陰様で想い入れのこもったアクセントになりまして良かったです♪


私はオーナー様にしかでいない作業、あるいはオーナー様に出来る作業がある場合は

オーナー様自身になるべくバイクに関わってもらいたいと思っています。

もちろんお任せ作業でも全然構わないのですが、

それにしても作業完了がバイクに触れていくキッカケになれば嬉しいですね♪



チョッパー製作だけでなく・・・・

バイクをもっと好きになるお手伝いをさせて頂きます。



ってなワケでみなさまごきげんよう!









2016年7月22日金曜日

SUZUKI JR50


みなさまごきげんよう♪

最近長男の改が1号機のエンジンをかけろだの乗せろだのうるさくなってきました。

なのでバイクを買うことに。

嘘です。ずっと以前から探していましたw




JR50です♪

93年式にしてその佇まいは完全にビンテージオフ車w

このクラスはスクーターのエンジンだったり鉄プレスホイールだったりすることろ・・・・

きっちりスポークホイールです。


う~ん、かわいいなぁ♪

基本構成がしっかりバイクなので、機関部OHの教材にも最適ですわね。


かわいらしいエンジン。

2ストだから初めて自分でバラすにはいいですね♪


遠心クラッチ。

オートマって馬鹿にされがちですが・・・・

操作のみに集中できるのでステアリング操作とか荷重移動を学ぶには意外といいんですよ。


小さな小さな片仮名ミクニのキャブレター。


キック。


ブレーキもちゃんとしてます。


ココらへんは大きなバイクの縮小版。


ムシ回し付きのバルブキャップ♪


ケーブルのクランプおもしろいなぁ。


プラグコードはこんなガイドでフェンダーとの不意の干渉を防いでる。


小粒だけれど面白いバイクですね♪


そういえば・・・・


私の両親は昔から完全バイク反対派でした。

かわりに小学生くらいから車を与えられて弄りまわして山で乗っていましたが、

ダメと言われるとより興味が加速してしまうものですよね。


で、そのメインの理由は「危ないから」という事なんですが、

そう来ると、どう危ないのかを試したくなっちゃう。


そういう気持ちを悶々と育て上げてバイクに乗るようになると、

いきなりその「危ないとされる事」を試そうとする。

するとそのハイリスク・ハイリターンなスピードの麻薬にイチコロでヤラれてしまうんですねw


禁止は反骨精神を育てますがかえって危険な面もあります。


まぁ私の場合は小学校で小刀を与えられて初めての自分の道具に心酔した挙句

無差別破壊活動に没頭しすぎて誤って自分の指をザックリ切るというアホでしたから、

両親の判断は間違ってはいなかったというか自分のせいなのですがw


学校で小刀の安全な使い方を教えてくれているのに全然聞いていなくて、

勝手に使い方を間違えて怪我してるわけですから世話ありません。


当時はそういう危険なものを危険だときちんと教えながら、

道具としての優れた点とか危険の反対側にあるモノも教えて与えていたんですよね。



バイクも同じでリスクと得るものを教えてあげた方がいい。

通常この2つのバランスシートは差し引きゼロで、

自分のスタンスの取り方で時にどちらかに大きく振れるわけです。


それは経験して知っていけば良いのですが、

やはり先達は必要です。


まぁその先達がアホの私なので息子もきっとアホになってしまうでしょう。

何にせよ何でもダメダメ禁止危ないからアウト!では、余計に捻くれ者になってしまいますから、

このバイクで色々学んでくれたらいいかなぁ・・・・・



と、いう壮大な言い訳をしながら我が子をダシにして欲しいバイクを買うという

最悪な親父の話でしたw




それではみなさまごきげんよう♪








2016年7月20日水曜日

夏。


みなさまごきげんよう♪

いつのまにか梅雨もあけてもう夏ですね。


過ぎ去ってしまえばゲリラ豪雨もまた懐かし・・・・・

そういえばこのバイクに乗るようになってから雨に降られる事が多くなりました。


基本的に雨に日に乗るのは好きじゃないから以前は晴れの日を選んで走っていた事もあって、

1号機以外で豪雨の中走ったといえばもう10数年前ですが

峠を走り繋いで兵庫県から長野県まで行くっていうアホな計画の帰り道が最後でした。



この時は兵庫から大阪まで走って奈良・和歌山の3桁酷道を抜けて伊勢まで出て・・・

フェリーで静岡に上陸してからまた3桁酷道を使って長野まで上っていったんです。

長野に突入してからジムニーに当て逃げされてステップが折れ・・・

片足浮かせたまま帰路についたらいきなり大雨という満身創痍パターンで中々参りました。

まぁウェット路面が嫌というよりも自分が濡れるのが嫌でしたねw


でも不思議と雨が旅のエッセンスになったのも確かで、

ボロボロになって辿り着いた閉館間際の温泉の、雨で波打つ露天風呂の水面に映る照明や

温泉で程よく火照った身体に再び着用するズブ濡れの衣服の冷ややかさとか。


雨が止んでさあ走行風で服を乾かすぜとペースを上げる時の高揚感。

やっと我が家に辿り着いて湯船で眺めるふやけた自分の足の指とか。


今でも忘れられない。


今は今でやっぱり雨の日に走るのは好きじゃない。

バイクが濡れるのが嫌というより相変わらず自分が濡れるのが嫌ですw


今はデジタルなツールで雨雲の侵攻(進行ではない)が画像でわかる便利な時代。

雨が降るとわかっていればバイクに跨らない事も可能だけれど・・・・

なぜか行きたい場所があれば降らない方向のプラス思考でついつい飛びだしてしまう。


フロントフェンダーの無いバイクなんて、

雨が止んでも路面が濡れてる限りは泥水を跳ね上げ続けてびしょびしょになるのに

走りたい時は降ったら降ったでイイかと思わせられちゃうんですよね。


雨のエッセンスを知っているから。


雨が上がってフロントタイヤが巻き上げる泥水に濡れながら、

水飛沫の前方に眺める虹の素晴らしさを知っているから。



天気の変わり目もそうですが空気の変わり目を感じられるのも最高ですよね♪



夏が来た。


今年の夏はどんな走りができるのかな。


雨なんて関係ねぇ!って思わせてくれる場所へ行きたい。


楽しみですね♪




ってなワケでみなさまごきげんよう!









2016年7月18日月曜日

チョッパーは乗り難いのか?


みなさまごきげんよう♪

ツーリングシーズンですね。

みなさまバイクの調子はいかがでしょう。

今日はチョッパーは結構乗り易いというお話。


在りし日の1号機。

決してスポーティーなわけではないのですが・・・・

基本的なバイクの乗り方を教えてくれるディメンションと設定ですよね♪

ただ日本人にはちょっと大柄(車体ではなくポジション)な面があって、

ハンドルを少し手前に引いてあげたりシートポジションを見直すと格段に乗り易くなります。

あとはフロントフォークをちょいちょい・・・・



でコレが現在形なわけですがコレを見て「乗り易そう」と思う人はなかなかおりません。

チョッパー乗り意外はw

ところがコレが乗り易いんですよ。

まぁ少しはクセもあって、

限界が低いので一定の舵角で大きく回り続けるループ橋とかは苦手なんですが・・

ちなみにこのタイヤで限界を試す勇気はありませんので本当の限界はわかりませんw

外乱が多いので基本リーンアウトになります。

サスもダメ、タイヤもダメ、フロントブレーキは無いw

じゃあ一体何が乗り易いのか?というと・・・・


上体のリラックス度合いなんですね。


フロントが上がって荷重が常にリア寄りになっているのと、

あとはポジション設定です。


チョイ猫背でガバっとハンドルに手を添えた姿勢を作ってあげれば、

大抵のバイクは乗り易く感じられるようになります。

薬指と小指の付け根でハンドルを握るというよりホールドする感じです。



ロングフォークのバイクなんて乗り難いだろうと当初は思っていましたが・・・

アメリカみたいに曲路の少ない道路をクルージングするには、

結構理に適っているのかもしれませんね。



チョッパーは我慢して乗るというよりは楽しんで走れるバイクです。

ポジションが苦しい、乗ってて我慢を強いられるという方は・・・

お気軽にご相談ください。

楽しく走れるようにしましょう♪



因みに1号機は単に乗り易いだけで速く走れるワケではありませんので・・・

路上で遭遇しても決して煽らないでくださいw



一度またがって頂けたら実感して頂けると思いますが・・・

勝手にまたがっていると肉体のあちこちをチョップされますので必ずひと声かけてくださいw



それではみなさまごきげんよう♪



よい休日を!





2016年7月16日土曜日

愛のあるチョップ作業。


みなさまごきげんよう♪

さて良いバイクとはどんなですかと問われれば、私が思うに愛のあるバイクです。

バイクを切り刻んでいるお前が何を言うと思われるかもしれませんが・・・・


エボスポーツのショックマウント切除。


かなりごっつい鉄の塊ががっつり溶接されていますね。

これを除去するのに時間をかけない為には、ギリギリを狙って切る必要があるのですが・・・

ギリギリを狙えば削る量が減って時間も短縮できます。

しかしながらスイングアームに傷を入れてしまうリスクも高いですから・・・・


大きめに切り取って削って削って削りまくって最後は手ヤスリで仕上げます。

オナニー的に愉しめるワケもなく、ひたすら苦行ですが・・・・

コウバ長なりの愛のカタチです。

メッキを磨き、外装に蝋を塗って愛でる手法もありますが、これも愛でしょう。


バイクを買う時なんかも、改造に愛があるかで色々判断できますね♪


パテで埋めればわからないし、こんなトコ見る人も居ないかもしれませんが

誰かが塗装を剥いだ時に、バイク好きな奴が手を入れたんだなと思ってもらいたい。


アモーレです。



そしてエボスポーツでよくある、アクスル締め上げ過ぎによるスイングアーム変形。

もしかするとアクスル緩まないようにという愛情が歪んだ形で現れているのかもしれませんが。

これではドメスティックバイオレンスです。


これではチェーンも引けませんね。


当然ですが修正しておきます。

あとは細かく仕上げればOKですね♪


チョップ作業だけでなく、このような修理も承ります。

タイヤ交換の際にでも是非ご確認ください。



アモーレ!






2016年7月15日金曜日

Eキャブのオーバーホール。


みなさまごきげんよう♪

本日はちょっと煤けた長期放置のS&SスーパーEキャブレターのOHです。


OHと言ってもバタフライ関係は健全ですので清掃と部品交換ですね。


ガスは抜いてくれていたようでフロートボウル内は比較的綺麗。

ですがニードルバルブあたりは怪しいので交換です。


バンジョー型弾性体ニードルバルブキットを組み込みます。


下に向いたインレットやホースの太さが気になる所ですが・・・・


これはフィルター内蔵式なうえに・・・・・


ホースの取り出しを後ろに回せます♪

おまけにホースも細くできて一石二鳥ですね。

取り回しの自由度も増します。


加速ポンプはエラい事になってますね。

チェックボールもひとつ入っていませんでした。

フロートボウル内の状態の良さに気を良くしてコチラを確認しなかったら・・・ドツボでしたね♪

意外と有りがちです


キットに全てのOリングやガスケットが付属しているところも◎ですねぇ。


フロートボウルガスケットはメタフォーム。


リクエストにお応えして大神戸スーパーショートファンネルも装着。

キャブレターのボアとピッタリですね。


スッキリしましたね♪


ってなワケでOH完了です。


こういった作業も承りますのでお気軽にご相談くださいマセ♪


それではみなさまごきげんよう!