2018年10月30日火曜日

タンク製作。


みなさまごきげんよう( ´∀`)

LS650サベージ。

フレームワークの基本形が出来まして外装に取り掛かります。

9月の台風被害で材料の到着が1ヶ月ほど遅れましてヤベー感じですが

まぁ間の悪い私のせいってのもありこんな田舎のチョッパー屋にも影響があるんですね。

改めて台風被害に遭われました皆様にお見舞い申し上げたいところです。


してタンクはナロースポーツスタータンクで。

半割りにしてトンネル付けるだけでなく、毎度の事ですが下側を絞り込み

今回は底面切りっ放しのストレートカットではなく底を巻く形でいきまして。

サベージの純正タンクが良い形をしていますし、その要素を取り入れて造形します。


キャップはセンターから50mm右にオフセットして純正タンクキャップを移植。

サベージ純正もオフセットしているというのもありますが

右に寄せておけば給油時に少しでも多くガスを補給できるというのもあります。

そしてこのキャップ、ペラペラのプレス材を被せるよくある純正キャップと違い

ダイキャスト製にメッキで非常にシンプルかつ良い作りをしていますし

純正キーで開閉できるっていうのも小さな喜びでして

コストのかかり方なんかを見ていても、純正で優れているパーツは闇雲に交換せず

それを生かしていきたいというスタンスです。


タンクマウントはフラッシュサーフェス化。

タンク側とフレーム側を合体させて作っていきまして。

これだけでも9ピースの部品から出来ていまして正直毎度作るのが大変です( ´∀`)

こういうフラッシュマウントキットは売り物もあるのですがピタピタではなく

マシニングで削り出してピタピタ仕様で後は溶接するだけ!

みたいな部品があれば速攻で買います。


底板も製作して全周溶接、リークチェックしましたらタンクのベースとしては完成です。

勿論、各部材はピタピタになるように擦り合わせを行い、

低めの電圧で歪みを抜きながら溶接していきまして

相変わらず綺麗なビードは引けませんがノンガス100V半自動でタンクを作っていた頃は

それこそ全部点付けの連続でもっともっと苦労していたのを思い出します。


スポーツスタータンクのナロー化、絞り込みは私にとって定番作業になりつつありますが

毎回自分のタンクでやりたかった事や

今見て甘いと感じる部分などをフィードバックさせていっていまして

1号機のタンクと比べると新型のナロースポタンが正直ちょっと羨ましいですw


タイヤはK327に変更して少しハイトを落としつつ扁平率は維持という作戦で

地上高も高くてバンク角も深く作りますのでプロファイルの丸いタイヤが良いですね。

ハイグリップタイヤというわけではありませんが

リア寄りに乗るのでタイヤを潰しやすく

不満のないレベルでグリップしてくれると思います( ´∀`)


ちなみにリアホイールは苦労して探した星キャスですが

実はこれホンダの純正でして。

やっぱり気に入らずスズキ純正の星キャスに変更すべくまたホイールを買いましたw

因みにフェンダーは切って置いただけですが

この1号機イメージの跳ね上げフェンダーは間違いのないセレクトでして

ここから仕上げていっても悪くないのですが

ちとツマランので別なのをベースに作ります。


タンク容量はこの手のタンクにしては多めに確保の6.5リッター。

サベージのヘッドの幅が結構あるお陰で容量確保にも繋がった感じです。

余談ですが私はタンクの幅を決める際

フォークピッチとヘッドの幅を基準にしていまして

特にハイマウントにする場合ここら辺の幅の設定は大切な要素になると思います。

思うだけですが。

造形も大事ですが、幅、角度、隙間の3点もとても大事ですね。

まぁ敢えて理屈っぽく言えばの話で

私は大して何も考えてませんがw


とにかくタンクが出来上がってきたので素地調整と防錆を進めつつ

残りの外装も製作していきたいと思います。


ではさらば!







2018年10月18日木曜日

フレーミング。


みなさまごきげんよう。


さてLS650サベージですがご覧のように非常にカスタムちっくなフレームでして


横からのラインはリジッドフレームのそれに沿う形で尚且つ2本サスを備えるという

まぁワタクシの1号機も似たような感じではあるのですが

メインチューブが角パイプでシートレールが異様に細く


それでいてドライブベルトを避ける都合で左側のショックマウントが大きく突出

右側が極限まで内に寄っている事もあってこの突出は非常に目障りです。

純正フレームは厚み1.6mmのパイプと薄いプレスの補強で強度と軽さを得ておりまして

これはコレで当然よく考えられたフレームである事は確かです。


が、ぶった切りまして新しいフレームを構築していきます( ´∀`)

新たなフレームは厚み4mmの冷間引抜鋼管ですので

軽さは若干損なわれるかもしれませんが強度はバツグンです。

というかメーカーのように認定を受けるための諸々が無いだけに

基本的にオーバースペックに作っておかないと危険を伴います。


シートレールは普通の形として、尚且つ右側の出幅を最大として左右対称にするので

結果的に左側のショックマウント突出量を少なく見せる事ができます。


ショックスタッドを仮で装着してリアショックを装着しますれば

左側の35mmの飛び出しはかなり軽減された感じです。

キャッチャーがストライクゾーンぎりぎりのボール球をストライクに見せる

フレーミングという技術がありますがまさにそんな感じですね。


で、外装をサッサと作らなければならないのでバイク状にしてみました( ´∀`)

リア2本サスで作る場合、どうしてもリジッドと同じように

アクスルに向かってフレームを下げていきたくなってしまいますが

個人的にはそういうラインを狙うよりむしろサス付きでの限界ラインを狙ってやった方が

普通さを演出出来ますしショック長さも確保出来るので良いかと思います。

リジッドじゃ無いのにリジッドのラインというのは早い話が限界超えてますので。


因みにリアをサベージの15インチから16インチに変更しましたが

ちとリアタイヤがデカ過ぎるような気がするのでサイズは要検討って感じで

つまり何種類か色んなサイズのタイヤを買って試さなきゃいけなく

この辺が初めて改造するバイクの苦労するところですね。


それにしてもサベージというバイクですが

元々ビッグシングル大好きな私にとっては排気量こそ大きいものの

それならGB500ベースで628組んだ方が速いだろみたいな感じでGBに傾倒していた事もあり

全くスルーしていた存在ですが、こういう風に改造する場合一定の難しさはあれど

結構ビシッとキメればキマるバイクだと認識を改めました( ´∀`)

フレームをぶった切る前にかなり計測と検証を進めておいたのでサクサク進みますが

時間的な事もあるので仕上げは置いておいて外装の製作に進みます。

それではさらば!





2018年10月12日金曜日

漏れてるのは締めても盛っても直らない。


みなさまごきげんよう。

寒くなってきましてウチに大量に生息しているヤモリもそろそろ冬眠でしょうか。

窓に張り付いているので彼等が捕食するとことろを観察できるんですが、

不思議なことに生きた虫しか食べないんですね。

ついさっき死んだ虫ならまだ新鮮だし、ソレ食ったら?と思うんですが。

恐らく生きた虫を捕らえるという行為も含めて「生きる」という事なのでしょうけど

命を食すということ、その為にわざわざ苦労するっていうこと

何となく生きているようで彼等はとてもピュアですね。


で。初っ端から話がズレまくりですが( ´∀`)

納車時にリフレッシュとイメチェンを実施させて頂きました100周年のFXSTさん。

走行距離も4万キロを超えまして元気に走っておられますが

ミッションオイルが漏れてきたという事でオイル交換がてら入庫して頂きまして。


よくあるクラッチケーブルのカシメ部分からの伝い漏れかなと思いつつ

ここは納車時にシール剤が盛られていましたが、それが決壊したのかな?

という感じで作業スタートしましたら

ケーブルのネジ部分がボックリ折れていまして。

恐らく漏れてきて増し締め、ネジ折れる、シーラー盛るという流れですね( ´∀`)

このケーブルの根本は簡単に折れてしまうので基本的に増し締めはいけません。


カバーのガスケットにケーブルのOリング、ケーブルもお疲れなので交換しまして

と言うかこの辺は何か一つダメになると総交換になるのですがコレでスッキリですね。

何かが漏れてくるというのは問題が発生したからで

締めたり盛ったりで「直る」事はありませんので適切に対処したいところです。


最初はボロボロでしたがリフレッシュ後は綺麗にしてもらっているようで何よりです。

バイクや機械に心があるとは思いませんが

手を入れる人間、乗る人間には当然心があるわけで

その心がバイクに反映されるという事は確実にあると思います。

心のこもったバイクがイイですね( ´∀`)


ではさらば!




2018年10月7日日曜日

EZ-Blust導入とお知らせ諸々。


みなさまごきげんよう。

更新がご無沙汰になってしまって申し訳ございません。

何だかんだ時間が無いだとか忙しいだとか

そういう事を理由にして自分がこれまで当たり前にやってきた事を蔑ろにしてしまう。

それで少しの時間が得られたとしても、実は得られたのは大した時間でもなく

その裏で気付かぬうちに大切なものを失ってしまったりする。

解っているつもりでもついつい目を逸らしてしまう。

そんな事ではダメなんですよね。


時間と言えば、色々な作業の中でもかなり時間がかかるのがレストレーション

つまり復元作業なのですが、形状や構造の復元だけでなく、

綺麗な状態する、つまり清掃もその一環でして。

これまではアナログに手作業で綺麗にするか、

ものによっては消化器かを改造した直圧式サンドブラスターを使っていました。

しかしそれらは膨大な時間がかかったり、メディアの飛散といった問題点もありまして。

この度、重曹を使ったブラスト、EZ-BLUSTを導入しました。


ガラスビーズや砂といったメディアではなく、重曹の粉をメディアとして

水と混ぜて噴射する事でブラストを行う機器です。


例えばご覧のようにブレーキダストや劣化した塗膜にアルミの腐食といった

所謂ボロいホイールを手作業で綺麗にするのは超大変ですが


入り組んだ箇所まで綺麗にブラストする事が可能でして。


重曹の力で油汚れも洗浄できますので


新品のように綺麗にする事が可能です。


メディアの残留が無いのもEZ-BLUSTの美点です。

但し、研磨力としてはそれほど強くありませんので、適材適所ではあります。


私のサビベスパのボディでも試してみましょう( ´∀`)


ご覧のように錆の根まで落とす事ができます。

が、こういった広い面積の場合は普通のベベル等でザザッと手早く処理した方が

早く仕上がったりもしまして。

重曹メディアの価格も安くないのでこれはかえって無駄になります。


同じくベスパのガサガサになったギアケース部分。


こういった箇所は大得意ですね♪


つまり、エンジンパーツやこういったホイール関係、キャブレター等


形状が複雑だったり汚れが酷いパーツに関しては絶大な効果を発揮する感じで

こりゃポンコツ屋たる私にとって強い味方になってくれる感じです。


このEZ-BLUSTは一般ユーザー向けの販売もありますが、

コンプレッサーの能力的には最低でも3馬力は要しますので

そういった環境をお持ちでないプライベーターの皆様におかれましては

当方にて小物パーツのブラストを承ります。

パーツの大きさや汚れの度合いによって料金が左右されますが

ご興味あられます場合はお気軽にご相談くださいませ。


尚、現在メンテナンスやカスタム等入庫車両が目一杯の状況です。

よって軽整備、軽作業以外の重整備やフルカスタム等の作業につきましては

最短で年明け以降の着手となります。

入庫後即着手、お早いリターンタイムというのは事実上不可能ですので

お早めにご相談頂き、ご予約をお願い致します。

カスタムのご相談につきましては随時受け付けておりますが

全く勝手ながら当方の都合により

ご返信、ご返答が大幅に遅れることもございますのでその点お許しくださいませ。

また、ご相談におかれましては氏名や連絡先等、最低限の情報提供をお願い致します。

あと

絶賛FOR SALE中の車両も宜しくお願い致します♪

97XLH883
こちらはちょっと交渉中な感じになっています。

88XLH鉄仮面
こちらは手が空いたスキに仕上げにかかりたい感じです。


それではみなさまひとまずごきげんよう!