2023年9月22日金曜日

Vのエリミ。


 みなさまごきげんさんでございます。

仕事柄、いろんなバイクに触れる事ができるというのは

ちょっとした役得なのかもしれません。

それでもまだ知らないバイクばかりです。


今回のお預かりはエリミネーター250。

でもパラツインでカモノハシフェンダーのアレではなく

Vツインエンジンを積んでドラッガーからクルーザー路線へと舵を切った

エリミネーター250Vです。

長期不動車起こしでバイク屋さんから買ったもののすぐに不動産化してしまい

何度もキャブを清掃したりCDIやコイルを交換してもダメとの事で

終着点的に持ち込まれたバイクです。

実際エンジン始動してみると、アイドリングは上がったり下がったり

フロントバンクが微妙に燃えてない雰囲気ですが

リアバンクも調子は良くない雰囲気です。

そして一定時間運転するとエンジンストール。


一先ずはキャブからいきましょう。

こういった場合はすでに作業済みの箇所もお構いなしに総当たり戦です。

同調もバラッバラですね。


ちなみにこの車両はバキュームの取り出しが絶妙に微妙な位置にあるので

一般的に同調ゲージにセットされているアダプター関係は殆ど対応しておらず

カワサキでも部品設定があるこういう形状のニップルが必要になります。


毎度毎度のキャブ清掃。

こちらの車両は98年式の前期型なのですが

前期後期で設定が違ったりするので要注意。


ガワもしっかり綺麗にしつつ、おかしなところを直していきまして


結局、前後ともSJ38のところFバンクのみSJ40が

ニードルはリアバンクが後期のN4YLと、どうもいらん事をされているようで

SJは前後とも38の新品に、ニードルはN4YYと標準設定に戻して

パイロットスクリューのOリングとワッシャーも交換。

ココは何気に燃料漏れたり二次エア吸ったりしますね。


合流部分がパキパキに割れちゃってるチョークケーブルも

アウターが引っかかってオーバーチョークになる恐れがあるので新品交換。

チョークケーブルは在庫僅少になっていたので

今のうちに交換ってなところです。


ダウンドラフトキャブなので実油面で設定が確実ですね。


見えにくいですがご親切に油面マークがあります。


同調とって(針がプルプルしてるのでズレて写ってます)

流石に絶好調ですな。

しかし5kmほど試乗しましたらば

まさかのエンジンストール(汁

キャブをこんだけやって

尚且つ熱が入ると発症ですから


残るは点火系、ピックアップコイルが怪しいですね。


なんちゅう場所にオイルフィルターがあるんでしょうw

基本的にこのエリミネーター250Vというバイク

整備性が猛烈に悪いです。

ギチギチに詰め込んであるのと

カバーで誤魔化しまくりで

中身剥き出しにしてる新型レブルの真逆ですね。

まぁカワサキとしては当時

猛烈にチカラ入れて開発したであろう感が滲み出ております。


で、案の定ピックアップコイルと

ついでにジェネレーターも交換しましたらば

きちんと絶好調になりまして。

どうもピックアップコイル不良で不動になって

売っぱらわれた車両が中途半端に修理され販売されたようですね。

長期不動車にも色々ありますが

不動になった原因がハッキリした車両は少ないです。

特に単なる放置ではなく故障によるものである場合

素性も修理履歴も何も無いところからトラブルシューティングするわけですから

交換部品も多くなりますし

工数も同様に増えてしまいます。

こういった長期不動車を買う事がいかにリスキーかよくわかりますね。

今回は業者間の委託作業で指定の修理を実施し

この車両もとりあえず走れるようになりましたが

まだ駆動系も足回りも要メンテですし

タイヤも古いので交換時期です。

引き続きしっかりメンテナンスしてもらえると良いのですが。。


んで、このV型エンジンのエリミネーターですが

スッゲー乗りやすいです🎶

しかも速い。

ドラッガーからクルーザーへ方向転換したと言われているモデルですが

フォアコンと言われていたステップは実際ほぼミッドですし

ディメンションもコントローラブル。

レディースライダーにも良いでしょうね。

その気になればエンジンは気持ちよくブン回って気持ちよくさせてくれます。

車体の方向性としては、今売れに売れてる新型レブルのソレで

そこにカワサキらしいロケット感が乗っかってる感じで

コレ、今出してたら大ヒットだったと思います。

まぁ今さらですがw

カワサキってニンジャ250で盛り返して

ニンジャシリーズで波に乗り

今度は250の4発を出したかと思えば

80馬力近くを吐き出す400とか

ネオクラシックでZ出したかと思えばエリミ復活と

まぁおもろい事色々やってますが

エリミVの時からそうだったのかと

妙に納得した次第です。

まぁWシリーズとかバルカンSとか普通に良いバイクも沢山ありますけどね。

色々なバイクに触れると思うところが沢山あっておもしろいもんです。

できれば壊れてないのが良いですがw

では!





2023年9月10日日曜日

ジャイロキャノピー腰上OH。

 みなさまごきげんよう。

やや秋っぽくなってきましたな。

年々、秋とか春っていう隙間な季節が短くなってきているような、、

バイクシーズンでもあるだけに大事にしたいっすな。

大事にするというと、バイク自体も同じですね。

ほんといつまで走れるのかわかんねーっすから。


さてコチラはウチで定期的にメンテしているTA02所謂2サイクルのジャイロキャノピー。

齢80オーバーのオールドバイカーの姿はひとつの勇気の泉であります。

が、走行中に異音と共にエンジン停止、、引き上げに行ってきまして。


うーんコレはオイルポンプ死亡による焼き付きですね(悲

走行距離44,000kmで圧縮測定値は600kpa。

もうエンジンやるしかない。

んですが、この車両はメール便の廃止と共にお役御免になっちゃう予定で

あと6ヶ月ほどしか運行しないとの事で

ハッキリ言ってその6ヶ月でこのTA02がエンジンの修理代を稼いでくれるワケなく

心苦しいですが廃車をお勧めして、一旦は納得頂きました。

輸送機器となると、維持費をきちんと回収してくれなきゃ負担になっちゃいますから。

しかし翌日にはやはり修理をしたいとご連絡頂きまして。

なるべく低予算で、費用負担を少なく修理する事となりました。


一先ずは腰下は目をつぶって、腰上だけを直したいと思いますが

腰上の部品だけでも純正だと53,000円弱します(汁

ちなみにシリンダー25,800円、オイルポンプが13,400円で

ピストンが3,970円、リングセットが2,700円、、、

あるだけマシなんですが、結構なお値段しますね。


私、基本的には特に国産車の修理では純正部品を使います。

間違いない品質ですし、安い社外品の粗悪さも散々見てきましたので、、


しかし、費用を削るとなると部品代を押さえるしかなく

今回はレアケース中のレアケースとして社外品での修理としました。

工賃は何があっても削れませんので。

工賃を削る=手を抜くということですからねぇ。

あ、オイルポンプだけは純正としました。


バリ取りして丁寧に組めば使えそうな物を選定しましたが、、

それにしてもオートバイ関係、社外品の数が物凄いことになっていますね。

値段もすごく安いし通販ですぐ買える。

場合によっては手間が余計にかかるモノもあるので

プライベートでみっちり加工して組むには良いのかも知れません。

安くあげるには素養と技術が要るもんです。

私はそういう取り組み方も大好きなんですよ。

ただ、レギュレーターとか電装部品だけはマジで社外の安物やめといた方が良いです。

品質を上げようにも加工のしようがありませんので。


しっかしこのバイクというか3輪車は色々ゴチャゴチャしてて

ピザ屋さんの車両メンテとか気が狂いそうですね。

念の為混合燃料にして

いつも配達で走られているコースを中心に念入りに慣らし運転しておきます。

と、いうのもご自宅が長い上り坂の上で、配達も坂道が多く

重量のあるジャイロキャノピーとなると負荷が大きすぎますので。

慣らし運転してね!ってのも負担増になるので

そこは私がやっときます( ´ ▽ ` )


これでまた元気に走ってください。

最近修理がやたら多くてまいっちまうんですが

今回のように修理の仕方も一辺倒ではいけなくなってきているのも

なんだか時代を感じますね。

そういや、このTA02は2000年代の車両なんですが

ウチでも最近入庫の多いこの辺の年式の車両たち

純正部品が出るうちにキッチリ直しておくべき時期が来ています。

それにはつまりお金もそれなりにかかるのですが

部品の供給自体が無くなってしまうと、それこそもっとお金がかかるだけでなく

継続して乗る事すら諦めなきゃならない事態に陥りそうです。

長く乗るつもりで、気になる所があるなら今しっかり直しておいた方が良いですね。

少しでも長く、少しでも楽しく走ってもらいたい。

修理ひとつでも色々考えさせられるものです。


ではの!






2023年9月6日水曜日

想像以上の点火チューン。

 みなさまごきげんよう。

さて、お待ちかねのタマムラモータース謹製NEWSTANDARDガバナーが届きました。

http://radjalopy.blogspot.com/2023/07/blog-post_25.html


もうこりゃすぐさま装着してテスト!

と、いきたいところですがまずは落ち着いて今の1号機の状態を確認すべく

いつものホームコースを念入りに走り込む事からスタート。


まぁいつも通り調子良いです。

レスポンスもツキも良いし。

コレでガバナー変えて何がどうなるやら??

よっぽど調子悪いなら別ですが、ホンマに体感できるんかいなと。

期待と不安が入り混じりつつ、とりあえずタマモ指定の方法で組み付けまして。

※1号機に関しては元々マニュアル指定とかではなく私なりの点火タイミングになってます


で、組んでみると元々のタイミングプレートのマーク位置は全く変わらず。

これは好都合というか、ホントに変わったところがガバナーだけという

非常に違いがわかりやすい状態です。


元の状態はダイナSに安っすいコイルと安っすいアドバンスユニットで

最初に組んでからだから9年間全く無交換

キャブはコウバチューンのCVで排気はドラッグパイプにローパスバッフル。

小さなブリッピングにもきちんとついてきます。

まぁ無負荷状態ですがw


対してTNSG。

アイドリングが全然違う

だけじゃなく、ブリッピングしても炸裂音が全然違う

これは、、、、


早速テストすべく昨日と同じ、スタンドまでの給油とホームコースという順で走ります。

まず発進。

ここから既に違います。

今まではクラッチ繋ぐ前にバンッとひと吹かししていましたが

そんな事しなくてもスルスルっとクラッチミート。

で、走り出したらすぐに笑っちゃいました。

何だこの澱みない吹け上がりは。。。

パーシャル域での安定感もすごくて、排気音もデロデロデロっとアメリカンVの音

元々ね、街中を他車の流れに乗って流すのが苦手だったんです。

特に4速スポーツは3速と2速を行ったり来たり、3速で粘るにはミッションが、、

みたいな葛藤に襲われるんですが、それが無いよお母ちゃん!

トルクバンドが広くて安定してるから、流して走るのが楽なんですね。

この辺のフルアドバンスまでの過渡特性が絶妙なんだと思いましたが、

スロットル開けるとビックリ、伸びも全然良い

ああ、これ楽で楽しいわ!


ステージがワインディングに移行してもこの特性は当然変わらず。

これまではコーナーに進入時に立ち上がりの準備として

クラッチで誤魔化したりスロットルを煽ったりして

美味しいトラクションを得る準備が必要だったのが不要に。

パーシャル状態の安定感も、ものすごく生きてくる。

クラッチ操作の回数が明らかに減ります

ブレーキングとスロットルワークだけに集中できるのは良いですよね。

外乱による影響が多いバイクは特に。

左手の疲労感がすごく軽減されますよ。

伸びの良さもテキメンにあらわれていて、

タイトコーナーを繋ぐ短いストレートで2速吹け切りで3速まで入らなかったのに

オイオイ、ここで3速に入るかよ!

ロングストレートだとトップまで入る事すらある。

それでいて2速進入のコーナーに3速で入ってそのまま立ち上がれる懐の広さ。

これだけ乗り易くても去勢された感じじゃなくて、

不等間隔爆発のトラクションだけでなく

アメリカンV2の味もしっかり表現されています。

これまではデジタルイグニッションを推奨してきましたが

マップ書き換えも要らないTNSGで全然いけるじゃないかと。

確かにこれはニュースタンダードですね。

しかしコレを装着するならば、乗り方もしっかり合わせた方が良いですね。

早すぎるシフトアップで高めのギアでテケテケやるような乗り方はやめないと

良いものをドブに捨てるようなもんです。

そもそもVツインの「鼓動感」ってしんどそうにドカドカ回すんじゃなく

エンジンのトラクションの事であって、回してトルク絞り出してナンボなんです。

そして場合によってはキャブセッティングが必要になります。

トルクのある大排気量車にありがちですが、

メインジェット領域まで使えていないパターン。

スルスルっと回っちゃうのでメインの番手上げないと追いつかないかも。

この辺、インターミディエイトという独特なジェット設定のS&S

特にジェッティングのアンマッチが起こりやすいと思われます。

普段からきっちり回す乗り方&セッティングだとそのままいけそうですが

その辺は車両の状態によって変わってくるので相談しましょう。

随分とベタ褒めですが、実際良かったので仕方ねーっす( ´∀`)

鈍感な私でも体感できるほどですから

ぜひぜひ皆さんも装着して感動してください。

さて、このNEW STANDARDガバナー
本体価格16,500円
取り付け工賃(点火時期調整込)
ダイナS車11,000円
ポイント車13,000円
上記が基本的なセットになります(いずれも税込)。
デスビ車に関しては製造元での加工装着となります。

加えてキャブセッティングが必要な場合は別途料金となります。
ご自身でセッティングを行われる場合は即日お渡し可能ですが
基本的には1週間程度のお預かりを推奨致します。

ひとつひとつ手作りされている関係上、製造が追いついておりません。
早めのご予約を頂き、お待ち頂く事もありますがその点ご理解お願い申し上げます。

それではみなさまごきげんよっす!






2023年8月29日火曜日

タンクマウントクッション交換。

 みなさまご機嫌ですかー!?

私ですか?

私は勿論、まかせなさいゴキゲンSOUND

GET UP DANCEです。

ハイ、何言ってるかワカリマセンね。


実のところゴキゲンかと言うとそうでもなく

8月3日にマイRに乗ってからもう1ヶ月近く走っておりませんで

8月3日に気になったところ

つまりなんだか乗る気になれなかった原因を潰すべく

自分時間を使ってメンテナンスする事にしました。

まずはリアブレーキをフェードさせちゃったのでフルード交換。

どうもデイトナのゴールデンパッドは

私にとっては熱的に苦しいパッドのようで

やっぱ実績のあるメタリカかメガアロイにしとけば良かったですハイ。

まぁヘタクソなだけなんでしょうけども。


で、もうひとつ気になったのがタンクマウントクッションのヘタりで

クッションが痩せたせいでタンクの固定が曖昧になり


膝で突き上げられたタンクが微妙に動くのが気になって

新品のクッションを注文してあったのを思い出し

今こそ交換すべきだと思い至った次第でございます。


クッションが緩んだせいで、フレームのナッターも無理がかかって

ガバガバになっちゃってました。

ブラインドナットを打ち替えても良いのですが

ここは袋構造なにでなるべくやりたくなく

取り敢えずはカシメ直してやり過ごす事としました。


タンクの固定がだいぶビシッとして満足といきたいところですが

タンク中間の座布団も購入しとけば良かったと後で思いました( ´∀`)

最近注文したゴム部品としては

このタンクマウントクッションと

GSX-R750RつまりGSX750RR

簡単に言うと乾式限定の750Rのシートカウル周りのゴム関係と

カウルのフロントウインカー穴のゴムは新品が出ました。

が、テールランプを固定するラバークッションは出ませんでした。

コレもヘタっていてテールランプの位置決めが面倒なんですよ、、

とにかくゴム系部品は出るうちに買っとけという家訓に従い

これからもボチボチとゴム系部品の発注をかけていきたいと思った次第です。

しっかし、有りそうな物が無くて無さそうな物が有るって

私が欲しい物はどんだけニッチなんだと自身の業を呪いつつ

いい加減禁断症状が出てきたのでそろそろ一発走りに行きたいと思います。

ってなワケでさらば!












2023年8月28日月曜日

JA44スーパーカブ110バーハン化。

 みなさまごきげんやす。

というかご無沙汰です。

1ヶ月くらいサボってしまいましたですな(汁

写真撮る間もないスパッと作業が多かったのもありますが

8月はイベントや用事も重なって大忙しでした。

お盆すら休んでませんのでね、、9月のどっかで休みたいです。


で、本日はこちらのまだ新車の匂い漂うJA44スーパーカブ110です。

この型になって姿形が往年のカブのスタイルに戻り

エンジンも110でパワフルで燃費も良い。

いやー、良いバイクですねぇ。


まだ新車の匂い漂うのにいきなりフロントまわり全バラですな。

通勤用に新車購入したものの、腰を傷めてしまったらしく

腰に負担のかからない高めのバーハンドル化をというご依頼です。

ベースがほぼ新車という事もありますが

オーナーのご希望は品質の良い部品を使って綺麗に仕上げたいとの事です。


よってトップブリッジはワールドウォーク製をセレクトされました。

アルミ削り出しのブラックアルマイトです。

レッグシールドとの相性も良く、JA44のバーハンドル化にはオススメですね。

JA44に関してはワールドウォークでバーハンドルキットとして販売されていますが

今回はライトステーとメーターは不要なのでバラで購入しております。


ハンドルバーはロボハンが良いという事でアルキャンハンズ製。

グリップはナイスのマーブルを車体色同様に青白で。

カブのシルエット的には低めのハンドルが似合いますが、ここはポジション優先でいきます。

で、こういう高さのあるハンドルをセレクトすると

純正のケーブルでは長さが足りません。

JA44のロングケーブルはどこにもラインナップがなく、、

最悪オーダー製作かと思いましたが

スロットル、ブレーキともに純正流用でクリアしました。

スイッチとレバーホルダー、ミラークランプは

ワールドウォークで用意されているキット物ですが

これらも純正流用でよかったかもですね。


メーターは安物ではなくACEWELLの多機能メーター。

20年前にGB400で使ってたのと同じヤツだな。

一般的にバーハンドル化すると燃料計が失われてしまいますが

このメーターだと燃料計だけでなく時計やタコメーターやトリップメーター

その気になれば油温計まで装備できるので確実にアップデートになります。

オドメーターも任意設定可能ですしね。

まぁこのメーターを使うと作業的にはチョイ面倒になるんですが。


ともかく配線を接続しまくって、レッグシールドやフロントカバー内に収まるように

取り回しなどもしっかり検討してまとめていきまして。

インジケーターを作動させるべく配線も解析していきますが、、


インジケーターは個別配線じゃなく基盤にぶっ刺さっておりまして。

ウインカーに至ってはウインカー電源線で制御していますし

ジェネレーターからの配線やら何やらややこしく

おまけに全てマイナスコントロールです。

これが個別にアース線のある安物メーターや外部インジケーターにするのであれば

±を逆接続すれば良い話なのですが

ACEWELLのメーターの場合マイナスコントロールはNランプのみで

尚且つインジケーターのアースはメーター本体と統合された一本のみなので

メーター内のインジケーターランプの中でもFIとハイビームは使えませんの刑、、

※ウインカーはスイッチから直でプラスが取れるので使えます

リレーを組むなどして対策はできるのですが

いかんせんスペースが全然無いので

今回はハイビームインジケーターは無し、FIランプは別で取り付ける事にしました。


配線もなるべくカプラーオンで仕上げるつもりでしたが

ハンドルのスイッチに直接カプラーが挿さるようになっていまして

使われているカプラーがまた独特で、矢崎や住友でもラインナップが無い??

 3ピンのものは何とかオスメス探せましたが4ピンのオスは見つからず。

どうも中国とかあっちの規格物のようで、うーん何かと面倒ですな現代車。


配線は何とかフロントカバー内に収める事ができますが

だいぶスマートに処理してもパンパンです。


FIランプは故障診断に無くてはならないのですが

スペース的に厳しいのでライトステー取り付け用のネジ穴を利用して

こういうスタイルで取り付けてみました。


間接照明っぽい雰囲気です。


フロントカバーを何度も装着して干渉が無いか確かめております。

ハンドル操作の度に擦れてるとすぐに切れちゃいますからね。。


で、ヘッドライトはキットのステーを使うとハンドル前になりますが

オーナーのご希望はフロントカバーの前でして。

実際にこの位置に取り付ける例はあるようなのですが

よくよく見ているとフォークカバー固定のM6ボルト一本で固定する事が多いようで

それでは光軸も調整できませんし強度的にも不安すぎるので

両サイドから足を伸ばす形でライトステーを製作。

ウインカーはリアウインカーと意匠を揃えるべく郵政カブ純正で

ヘドライトケースも同じく郵政カブ。


ここもM6ボルトなので微妙に不安ですが

ライトステーはその辺も考慮して可能な限り軽く作りまして。

言うてもココはフロントキャリアにも使うので問題ないと思います。

LEDで軽いですしね。


純正の大きなウインカーでハンドルフルロックでレッグシールドに当たらないように。


錆び止めしてウレタンブラックで塗装すれば完成です。


乗車姿勢はもう直立しまくりで

腰に全く負担がかからねーっす( ´ ▽ ` )

オーナー様にも喜んでいただけました。


ミラーはとりあえず純正を下向きで。

スペースが狭いのでこれ以上下げるとハンドル切ったら足に当たります。

バーエンドミラーとかピープミラーが良いかもですね。


さすがにちゃんとしたモノを使っているのでパリッとしております。


これで腰を労って通勤してくださいまし🎶

まぁ現代車で色々ややこしい面もあったりしましたが

JA44に関しては流用可能なロングケーブルも見つけたし

配線含めてバーハン化のノウハウが構築できましたので

高品質なパーツを使ってバチッとバーハン化されたい方は

お気軽にご相談くださいませ。

安くはないですが費用対効果の高いバーハン化が可能です。


ではさらば!