2018年11月30日金曜日

Savage Trooper。


みなさまごきげんよう。

明日は久しぶりの横浜搬入日ですが

オーナー様に見ていただく為にもサベージをバイクの状態に戻していきつつ

またがって確認していただく為ステップなども取り付けたりしまして


仮の部分も多いですが銀色のバイクになりました( ´∀`)


シートもウレタンを盛っておいたのできちんとまたがっていただける感じで

ホールド性とお尻の保護という事も考えて造形していきますが

最終的には部分的にお尻に優しいクッションに入れ替えて表皮を張る予定です。


この形になってから初めて押し歩きまあいたが

フレームとしては新たに組んだ鋼材の関係上やや重くなっていますが

車体としてはかなり軽量化されている感じでして

上半分の重量が増した事や重心が上がった事もあってかなり軽くてビビりました( ´∀`)


トルクフルな650ccのビッグシングルに軽い車体で

ロングフォークと言ってもこの長さですとふた昔前のトレール車くらいの長さですので

運動性能の高さが押し歩きの段階から判る感じでこりゃ相当走れるバイクです( ´∀`)


全体が銀色になった事で黒い部分が少なく引き締まった感じが失せてしまいましたが

未完成ながらこのオートバイの本懐たる「攻めの姿勢」は感じて頂けるかと思います。

そもそもこのサベージの名前というかイメージとして

Trooperというのがオーナー様からの提案でして

つまり「騎兵」なわけですが、トルーパーが最初に使っていたのはロバでした。

ノーマルのサベージがロバだとは思いませんが、実際のトルーパーと同じく

跨るものがロバから馬に変わったように

攻めの姿勢をもったChopperに変わったという感じです。

このサベージとオーナー氏の間には素敵なストーリーがあるのですが

それはまた機会があればお話するかもしれませんししないかもしれませんw


シート下がすっからかん状態ですのでアンバランスですが

フレームや車体の色を想像して頂けましたら完成形は見えてくるかと思います。

横浜にはこの状態で持っていきます故

ご来場の際には一目ご覧いただけましたら幸いです。

それではみなさま

横浜でお会いしましょう。








2018年11月29日木曜日

完成予定のシルバーのバイク。


みなさまごきげんようコウバ長でございます。

最近使いさしの100円ライターが大量に見つかりまして

それがどれもガスが残り僅かな感じで微妙にゴミっぽいのですが

色々チャレンジしていますと何とかまだ使えそうな感じなんですが着火に手こずりまして

分解して火力の調整をいじってやるとガスを最後まで使い切れる事を発見しました。


っつーセコい話は置いておいて、サベージ650です。


横浜は不本意ながら未完成での出展となりましたが

それなりに見れるようにする事と、進めるべき作業はしっかり進めていくという事で


各部の本溶接や細かい位置決めなど、最終決定的なところを優先的に片付けていきます。


サベージはのっぺりしたメッキのカバーがヘッドに装着されていますが

私個人的にはあののっぺりしたカバーがあまり好きではなくて

そう思っておりましたらフィンのついたカッチョ良いカバーを事前に支給して頂き

テンプターのヘッドカバー。。。コレはカッチョイイですね( ´∀`)

サベージに取り付ける場合、デコンプの逃げ加工と

装着の為のショートパーツ類が結構必要な感じで

ブッシュやスペーサー、ワッシャー類はスズキ純正部品を注文して揃えました。

この辺の細かいパーツ類はまだ出てくるようです。


そして、純正装着の背の高いCVキャブですが、コレがフレームにメリ込んでいて

言い換えればフレームがキャブを避けているせいでフレームワークに自由度がなく

キャブを横出しにしたりフレームを湾曲させたりする必要がありますが

キャブがフレームを避けるようにすれば問題は解決って事で

そういうキャブに交換しました( ´∀`)

マニは仮の位置決め用でフラットバーとパイプを溶接しただけですがw

そしてエンジンハンガーも製作してフレームに溶接しておきました。


フロントタイヤはサベージ純正指定のダンロップF24を新調しまして。

サイドにも結構溝があって良い感じです♪

と、いうのもフロントを伸ばしたバイクですと前にあまり荷重はかからないものの

そこそこにバンクさせて走るので横っちょのグリップは結構大事です。

ちなみに1号機なんかは更に首を寝かせていますのでサイドがズルズルになります( ´∀`)


そしてネック部の補強を。

これは展示に際してかなり重要な部分ですのでしっかりやっておきまして。

フレームを作り変えた関係上、このネック部分がスカスカになってしまい

その空間を埋める意味でもここの補強は大切でして

リブというかフィンが立っていますが、これは横方向の補強という意味もありますが

面を分割する事で表面積を小さく見せるという意味合いの方が大きく

ちょっとしたアイキャッチにもなる感じです。


Rはタンクの頂部やクランクケースの具合と揃える感じで

この辺は1号機の頃から変わらず実施しています。


そしてあまりにも作りかけな感じですと汚らしいので

シルバー感を増し増しにするべく、元の塗装を全て落としました( ´∀`)

細かいプレス材で構成されているフレームですので

そういった箇所はブラストにて処理しまして

とは言え剥いだ瞬間からサビは始まってしまいますから

横浜が終わって塗装に入る前段階でもう一度ブラストかけなければなりません。

がしかし、やはり古いバイクですしこうしてフルブラストかけてあげて

防錆処理からきちんとやってあげますと長持ちしますし

気分もよろしいですね。

手間のかかる事で当然コストもかさみますが

防錆と配線にはキッチリ手間をかけてあげるのがよろしいかと思います。

折角バイク作っているわけですからね( ´∀`)

そんなワケでこのままではバラバラのバイクを展示する事になってしまうので

それを回避すべくバイクの形に一旦組み戻していきたいと思います!


それではみなさまごきげんよう。




2018年11月23日金曜日

ひきずり。


みなさまごきげんよう。


先日、田舎のチョッパー屋としては珍しい車両が飛び込みで入庫してきまして

ヤマハのスポーツバイクであるFZ1 FAZERという車両で

フェーザーといえばFZ250というタイムスリッパーな私からすると初めて見るバイクです。


そしてコレはその中でもオプションパッケージのGTで

なんやかんやで珍しいオートバイが入庫してくるのが不思議でならない感じです。


で、ベルリンガーの対向6ピストンキャリパーにブレンボのローターと

どエラいブレーキがインストールされているのですが、

これが引きずり気味でタイヤが空転しないというお話です。

まぁここら辺の不具合の相場は決まっていますので高級ブレーキにビビらず

ササっと預かってプリっと直してシャクっとお返しする事にしました( ´∀`)


で、不具合の原因は予想通りにてキャリパーのセンターが出ておらず

ピストンの出方が不均等でして

尚且つ右のキャリパーは外側のピストン3個の動きが悪く

片押し状態になってフローティングディスクを常に押してしまっている状態でした。


ピストンを揉み出ししてあげまして、6つのピストンの動きを揃えてあげましたら

右側2.0mmに左側1.5mmそれぞれキャリパーをオフセットさせまして

両側のピストンが均等に出てくるようにセンターを出せば問題は解決しました( ´∀`)


ブレーキですからきちんと走らせてチェックしつつパッドの当たりも出しておきました。

それにしてもローター取り付け部分は凄く肉が抜いてありますしハブも小さく

ぶっといアクスルシャフトは中空だったりと今のバイクはスゲーですね。

こういったブレーキ関係は基本的にポン付けでも付いてしまいますが

センター出しに関しては目見当で行わず

キャリパーの合わせ目の線で合わせる事も多いかと思いますが、

何度もシムで調整してピストンが出る量が均等になるように揃えてあげた方が

より確実かと思います。


役得という感じで試乗させて頂きまして。

因みに試乗が楽しくないと言えば大嘘になりますが

別に遊んでいるわけではなく特にブレーキや足回り、タイヤ等はきちんと走らせて

不具合が無いか必ず確認するのが当方のポリシーですので

そこの所はご承知頂けましたら幸いです。

それにしてもこのFZ1というオートバイ

ものすごいトルクがフラットに絞り出されているうえに

ハンドリングが素直で車体のデカさを感じさせないのは凄いですね。

同じように速度感も感じ難いので気がつくと吹っ飛んでいるかもしれませんが( ´∀`)

こりゃぶっ飛ばしてる新型の大型バイクが多いのも頷けます。

今時のバイクに触れまして色々と勉強になる修理でした。

ところで

相変わらず重整備車両、ライトカスタムにフルカスタム車両がパンパンでして

ご予約も2月あたりまで埋まり始めておりますので

今回のような軽作業は随時対応可能ですが、時間のかかりそうな作業をご希望の場合

お早めにご相談ご予約のほど宜しくお願い致します。

尚、お待たせしております皆様におかれましては今しばらくお時間くださいませ。




それではごきげんよう♪





2018年11月20日火曜日

YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2018




みなさまごきげんよう。

2016年、2017年と色々あって横浜へは行けていませんでしたが

今年は久し振りに横浜の地を踏みたいと思います。

エントリー自体は無事に受付、受理とも完了しておりまして


ブースの位置はメインの入り口から左側のバイク島のど真ん中という場所です。


メインの通路からは裏側になるかと思いますが、

ブースの切れ目もありますしこうして見ると色々配置考えられていますね( ´∀`)


そして当日展示する車両は製作中のLS650サベージです。

はい。

製作中で未完成でしてお恥ずかしい限りで「またシルバーマンかよ」と。

そう言われましても仕方ありませんが、いつまでも完成しないシルバーのバイクではなく

完成に向けてシルバーになったバイクという事で

いつもよりシルバー度を増して持って行きたいと思います。

ちなみに

お恥ずかしいのは私の作業の遅さであってバイクは全く恥ずかしくありませんので

そこはご安心くださいませ。


そして今回は同じくシルバーだったバイクで2014年に完成後横浜へ持って行きました

私の1号機も一緒に展示しようと思っております。

ご覧の通りサベージはイメージ的に2014年頃の1号機を投影していまして

その辺りの対比も面白いかと思いつつまぁ未完成ですのでナニですが。。

完成から4年間、リアルに公道を走り続けてきたバイクですので

銀行回りや歯医者、コンビニなどの用達しにスーパーカブの如く走りつつ

最近では峠道をへこへこ走ったりとその時々の生活に馴染んでおりまして

そんな姿をお見せするのも、この下火な業界の為かな等と思う次第です。

実際のところ結構な改造車なわけですが

そうは言ってもやっぱりオートバイですよ。

と。

ともかく、ポンコツと未完成という私らしいと言えばらしい組み合わせですが

いずれも良いバイクですので実車を観て頂けましたら幸いです。

12月2日はパシフィコ横浜でお会いしましょう。

ひとまずさらばであります。




2018年11月18日日曜日

フェンダー製作など。


みなさまごきげんよう。


LS650サベージです。

被りの浅いフラットフェンダーを普通に取り付ける感じで進めていますが

勿論それだけでは不足ですので改造していきまして。

まずタイヤ交換でいちいちフェンダーを外す必要が無く

尚且つ見た目も良いというフェンダーの終わりは大体私的には決まっておりまして

今回はダブルシートという事もあって後ろに造形物を置きます。


クレイジーフランクという訳ではありませんが太陽の塔みたいなのを作りまして。

ここにナンバーを固定しつつ、シートの背もたれを付ける感じです( ´∀`)


リアにアイキャッチ的なものを置きたいのですがスイングアーム車ですし

旅に出るバイクというよりバーホッパー的なコンセプトで作っておりますので

シッシーバーを常設するのはちとスマートじゃない感じでこうなりました。


そしてヘッドライトもブラケットを製作して取り付けます。

今回は適度にアクの強いエレクトロラインのレプリカを使用しまして

ブラケットはシンプルに、ライトのリブと揃いでV字のラインを描くリブを立てて

フレーム側に目一杯寄せて装着しました。


ヘッドライトとトップブリッジの間に空間が出来ますが、

ここは60パイで厚さ48mmのメータで埋めるようになりますのでご心配無い感じです。


バラで製作したパネルを全周溶接していきます。

ビードを研磨する関係上、裏までしっかり溶け込ませつつ

熱歪みを出さないように少しづつ飛び石法で溶接していく感じで

毎度歪みが出ないかドッキドキの作業ですが嫌いじゃなかったりします。


シートベースを製作しつつ、今度はフェンダーのサイドにストラットを設けていきまして

フラットフェンダーですしスミスブラザーズのストラットが良いなと思っておりましたら

こちらの鉄製を作っておられる方がおりまして。

ショートタイプの在庫品があるとの事で譲って頂き加工しました。


ストラットは12mm厚ですので強度は十分という感じで、

尚且つフェンダーとフレームの隙間を埋めるのにぴったりな厚さです。

フレームの立ち上がり部分とストラットとの段差が5mmあるので

その段差を埋めるようにブラケットを製作します。

こういうのはフライスでサクサクっと綺麗に製作して手仕上げしたいところですが

当然そんな設備は無いので溶接組みで相変わらずアナログですw


ストラットのRは敢えてフェンダーとは合わせませんで。

スイングアーム車ですからストロークで位置関係が変わりますし

チェーンを引いてもRが合わなくなりますから

フェンダーはクリアランスを得るため色々合わせていますが

ストラットで誤魔化すというやり方ですね( ´∀`)


オーナー氏は緊急時にタンデムされる事があるとの事ですので

見た目と機能両面で有効なパーツになりまして最後にクローム致します。


そんなわけで各部が黒いガムテープで固定されている状態から取り敢えず脱出しました。

お次はシートの固定に関するアレコレや

フレームの細かい補強やブラケット関係の製作に進みます( ´∀`)

ではさらば!



2018年11月5日月曜日

幅詰め。


みなさまごきげんよう。

LS650サベージです。


リアホイールをスズキの星キャストに変更しまして、

やっぱり前後スズキ揃いがしっくり来ますね。

フェンダーは跳ね上げ無しの普通のフラットフェンダーを

タイヤのアーチが透けて見えるくらいに浮かせてマウントする事としまして

ただでさえ短いサベージ純正ショックのストロークを使い切りつつ

今回はダブルシートで製作という事もあって、

ただでさえショートなディメンション内でこれを実現させましょうというところです。

因みにチョビサンのシートが使えるようにこれから造形していきます。


で、右側からの眺めはこれで良いとしましても。。

後方から見るとやはりベルトドライブの分厚いプーリーを避ける為に

激しく外にオフセットしたこのスイングアームは気になりすぎる感じでして。

フレームワークで誤魔化しているとは言え、実際に35mmもの突出はあまりにも大きく。

チェーン化する事でどこまで寄せられるかという事なのですが、

計測した結果と併せて勢い余りまくりというか

私の悪癖で限界ギリギリまで詰めてやろうと思い立ってしまいました。


と言うかもう限界を超える勢いで、超えてしまったら後から辻褄合わせてやる!

くらいの勢いで。

この激しく左右非対称なスイングアームを


アクスルプレート部分で50mm幅詰めしました( ´∀`)

どうやったかと言いますと、もうひとつ純正スイングアームを用意しまして。

右側のストレート部分を摘出しましたら

不要なドラムストッパーや各マウント類、ショックマウントをシェイブしまして。

部材となった右側のピボットを切り落として左側スイングアームと合体させて

元のスイングアームから部材として摘出したショックマウントを溶接すれば


アクスル部分で50mm、ショックのアッパーマウントで30mmの幅詰めに成功しました。

これによりフレームでの左右誤差は5mmと、かなり小さく出来まして。

さらにシートレール部分左側を更に内寄せしつつ、2.5mmだけ右側よりズラしましたので

フレーム外側での視覚的な誤差は2.5mm。

シートが乗ってしまえばほぼ左右の非対称はわからないレベルです( ´∀`)


純正の部品を使っていますので仕上がりはよっぽどのサベージマニアで

尚且つ左側の張り出しが気になって仕方ないという人でなければ

言ってもわからないくらい自然だと思います。

純正のスイングアームを材料にしたのは、この仕上がりの普通さもありますが

ニコイチせずに元のスイングアームを切った貼ったすると

切断箇所が複雑化する事で溶接距離が長くなり過ぎて

歪みとの闘いが非常に大変になるのも理由です。

そしてここまでするならイチからパイプなり鋼材で組めばどうかという事ですが

サベージの純正スイングアームは断面形状が楕円でして

これは強度面と見た目を考えてそうされていると思われ

パイプ化するとどうしてもぶっとくなってしまいますので

特に寸法において足し算の改造は極力行いたくないという我儘をぶっ通した感じです。

そんなわけでどんどん話がヤヤコシクなりつつあるサベージフルカスタム

フレームの主要部分の溶接は終えましたので

他の細かい箇所、フェンダー、シート等外装の製作を進めていきたいと思います。

思いますというか進めます( ´∀`)


それではみなさまごきげんよう。