2022年3月16日水曜日

抜けないなら抜くしかない。


みなさまごきげんよう( ´ ▽ ` ) 


さて持ち込みのフォークをO/Hしていますが、なぜパイロットベアリングプーラー?


答えはこちら。

自分で組み立てO/Hする際に、ガイドブッシュを入れ忘れたまま

スライドブッシュを圧入してしまったとの事で

このフォークはガイドブッシュにスライダーブッシュを引っ掛けて

インナーチューブをスラハン代わりにして抜くので

スライダーブッシュがアウターチューブに残ってしまったという事です。

さらに抜こうと色々頑張った事でブッシュが変形してしまいにっちもさっちもいかないと。

写真でも割りの部分が斜めになってしまっているのが確認できます。


内径は約35mmなのでそんな大きなプーラーは無いですし

そもそも底付きまで圧入されているのでプーラーの爪がかからない。

と、いう事でベアリングプーラーで引けるように

外径35mmで内径17mmのカラーをスライダーブッシュに溶接しまして。

ちなみにスライダーブッシュは薄いのでカラーもツバ付きとして溶接性を向上させています。

何せアウターチューブ内の狭い空間での溶接ですので下準備が大事です。


アウターチューブ内部を洗浄して圧入部の変形や傷を修正したら

新しいブッシュにてインナーチューブのセンターを出して組み立てて完成です。

FXR用の3mmフォークなので貴重ですし

35の中では一番効くブレーキキャリパーなのでさり気に良いフォークです。

ところで私自身、自分で作業される事は一切否定しません。

自分がそうしてきましたし、勉強になるし楽しい。

達成感もたっぷりです。

それを知っていますからね( ´∀`)

ただ、失敗しちゃった時の凹みっぷりもやっぱり知ってるんですよ。

だからそういう事態で困っているのなら何とかしてリカバリーできればなと思うんですね。

失敗するくらいなら最初からプロに頼めばイイじゃんっていうのも

ひとつの考え方ですが

失敗したらプロにリカバリーしてもらうっていうのも考え方としてはアリかと。

失敗を恐れずにチャレンジする事も大事ですから。

ひとつだけアドバイスするとすれば

やっちまった時は何もせずに即丸投げするのが良いです。

色々頑張る気持ちも勿論わかりますが、

何もいじらない方が格段にリカバリーしやすいですからね。

いやそれにしても無事に抜けて良かったです( ´∀`)

作業する側も内心ドキドキなんですよ実は。

んではさらば!