2013年9月22日日曜日

Leading


みなさんこんにちは。

SPEED AND CUSTOM SHOWに向けてみんなゴリゴリの毎日を送ってる。

ブログ更新が遅くなって申し訳ないんだけれど、それはバイクをつくる者として避けられない。

それでも見に来てくれてるみんなには、心からありがとう。



バイクを未完成のまま持っていくにあたって。

そりゃぁ物販ブースなワケだし、そこまで考えなくてもいいのかもしれない。

それでも

礼儀として

主催者に対しても、見てくれる人たちに対しても、礼を尽くしたい。

全体をとりあえずの形にしただけではなく、何か

何かたったひとつだけでも見せるべきものを。


タンク。


これまでで最も悩んで、何度も何度もやり直してきたタンク。

オートバイの顔。

形状としては最後のパテワークを考慮したベース状態なんだけれど、

これを最終的な状態に最も近い形までもっていこうと。


パテ盛りサフ入れではなくベアメタルで。


それにはLeadingしかない。


古典的な手法であるし、今は性能の良いパテもあるから必須のやりかたではない。



キャップの位置が後ろすぎる気がするでしょう。

大丈夫、キャップの位置に何日かけてきた?

キャップの大きさについてはちゃんと考えてる。

今のはやや小さい。


ガスバーナーで炙って、半田を溶かしつけては油を染み込ませた木のパドルで伸ばしていく。

硬いものだから、オバケみたいなヤスリで削っていく。

低い所があれば盛りなおす。

後から盛るとなると、火力を調整してじんわりと溶かしていく。

周囲も半田だから、温度管理を怠ると全部溶けちゃう。


炙ってチンチンになったタンクを股の間に挟んでやってるもんだから、

両脚は低温火傷みたいになる。

立派な作業台も無いから、風呂場のイスに座って、蹲るようにやるんだ。

どんな作業だって床でやってる。




ナロースポタンじゃなく、小さなスポーツスタータンク。


これでもまだ最後のパテ入れは考慮してるんだけれど。


障害物が邪魔してごめん。


今こんな感じです。

こんな状態でも伝えたいことがある。

ほんの少しでも良くなるならやり直しは厭わない。

カッコよくするためにやってる。



ただそれだけのために。