2020年12月8日火曜日

TEST RUN.


みなさまごきげんよう( ˊ̱˂˃ˋ̱ )


先日車検を通してきましたパンヘッド。

車検は通っているものの、色々と手を入れたのでチェックが必要です。

検査ラインを通過できたというのは寸法をはじめとした数値的なものが適合しているだけで

実際エンジンがかかって灯火類が作動して速度計が動いてとりあえずブレーキが車輪を止めて

車検証に記載されている文言や数値に間違いが無ければ通ってしまいます。

ですので公道を実際に走行する状態とは少し条件が違うのは致し方ないところです。


特にイチから組み上げたフルカスタム車両ですとか、大きな不具合を修理した場合など

実際の走行でどうなのかは仔細にチェックしておく必要があります。

この辺はプライベートで車両を製作したり改造されている人にとっても同じ事かと。

私の場合、最低でも100kmは走らせたいのですが、一気に走る事はせずに

短い距離の試乗からはじめます。

まず往復10km程度の平坦路からですね。

この距離だと最悪、何かあっても押して帰る事ができます。

この段階で初期に出てくるトラブルや基本的な調整を終わらせて、

少しずつ往復する距離を伸ばしていきます。

折角だから色んなところへ走って行きたい気持ちもあるかと思いますが

同じ道を繰り返し走るからこそ、変調や変化が分かり易いので我慢です。


↑の写真はガス欠して黄昏ている様子ですが(3キロ押しました)w

往復距離が30kmまで伸びてくる頃には、バイクに対する信頼感も増してきます。

距離を100kmほど稼げば、緩む箇所やおかしな箇所が大体修正されてきますし

大まかな燃費データも手に入ってきていますので

その辺りから高速や上り坂を含めた負荷のかかるステージでセットアップします。

私は1号機を、それこそフレームまで改造して製作しましたが

上記の方法でセットアップを続けて、走行中のトラブルは殆ど経験していませんし

走りに行くのに工具すら持って出ません。

とは言え、工具と番線、ガムテープは持っておいた方がいいですけどね。

大切なのは自由に走り回るためのセットアップランだと言う事です。

キャブやサスのセッティングはとにかく毎回同じステージで行うのがコツです。

こういったセットアップの為の試走は我々車両を預からせて頂いている者が

作業内容により距離は異なりますが、ある程度は行わせて頂いています。

しかしながら、身体とバイクを擦り合わせる事

そのバイクを深く知る事はオーナーにしか出来ない事でもあります。

その時ベストなセットでも、部品の消耗や劣化により変化が出てくるものでもあります。

ですので、いつもセッティング出しに使うホームコースというのはとても大事なんです。

そうしてホームで育て上げた礎があるからこそ

行きたいところへ自由に走って行ける。

オートバイとはそういうものなんです。

自由っていうのは結構身近にあって

でも望んでるだけじゃ手に入らない。

時として自由を得る為に犠牲をはらう事もある。

自由っていうのは結果なんだと思うんですよね。

そしてそれらは、やはりオーナー自身でしかなし得ない、勝ち得ないものだと思います。



ではさらば。