2020年7月20日月曜日

俺のTT。


みなさまごきげんよう(´∀`)

突然アレですが

私が最も長く所有しているオートバイは、実はホンダのGB400TTなんです。


時は2003年だったかと思いますが当時GB250に乗っていた私は

さりげなくビッグシングルのGB400TTを欲しがっていましたが

当時所属していたチーム内でGB400からSR400に乗り換えるメンバーが居て

その彼が声をかけてくれて譲ってもらう事になった車両です。

価格は5万円で、それを5ヶ月の分割で支払うという貧乏っぷりでしたが

GB400TTというオートバイをまさか17年(2020年現在)も所有し続けるとは

この時は思いもしませんでした。


いそいそとレストアして乗り出したのが第一段階。

タイヤは前後TT100GPでトマゼリのセパハン、リアサスはヘイゴンで

フロントフェンダーはSR400の純正、スモークレンズのブリムウインカー。

ここからNC24フローティングローターやCRMコイルとか

NSRステップ移植、CBXオイルクーラーといった純正流用改を始めて


西六甲を走っていたんだけど(ユックリね)、特に牧場から丁字ヶ辻の区間で

確かGBのヒラヒラした感じが当時は合わなかったのかな、前後17インチ化。


CBR、ジェイド、ゼルビスにCB400SFとか、とにかく色んなホンダ純正部品で組んだ

まぁ寄せ集めバイクですが、ホイールを換装する為にハブを追い込まないといけなくて

機械加工してくれる工場を何軒も訪ねて回っては断られて。

ようやく行き着いた工場で「何するか知らんけど死んだりしたらあかんで!」

まぁテメーの責任だから何があってもウチは知らんぞっていう事なんですが

そんな釘を刺されつつ手書きの図面通りにハブを加工してくれたのを思い出します。

この頃はGB PICNICっていうGBオンリーのミーティングを主催していました。


純正外装にWMシングルシートに着せ替えたり。

当時隣町に住んでいた方から譲ってもらったデッドストックのスーパートラップには

モーターステージのSSTが組んであります。

メーターは当時殆ど知られていなかったエースウェルのデジタルメーターで

電気式スピードメーターのセンシングはシャドウから流用しました。

兵庫から長野まで峠のみを走破する旅の時はMk2シングルシートカウル仕様で

長野でJA11に当て逃げされてステップがモゲたまま旅を続けていました。

思い返せば当時オートバイとの付き合いとしては本当に濃密な時間を過ごしていて、

でもそれは長くは続かず、しばらくGBを降りなくてはならなくなって休眠。

必ず戻ると言いながら年月が流れて、半ば意地で維持しているような状態が10数年。

検査を受けるにしてもリアブレーキの公認が面倒だとか

何やかんや私の言い訳に耐えながら埃を積もらせて誇りを失いかけていた俺のTT。


そして2020年、ひょんな処から発掘されたGB400TTが私のところに不時着しまして。

かなりオリジナル度の高い銀紺のスペシャルエディションで

何を隠そう私のTTも元はSEだったりして、GB400シリーズ中最も好きな塗色です。

純正オプションのメーターバイザーもスゲーイイですね。

純正の重たいハンドルウェイトが取っ払われてバーエンドミラーなのが惜しいですが。


そして走行距離は6000kmにも満たず。

何とさらに驚いた事に、このGB400TT、この間まで私が住んでいた町の目と鼻の先の

しょっちゅう通っていた道の脇のとある店舗の駐輪場で

私がGBに乗り始めるよりずっと以前から埃を積もらせながら死蔵され続けていたんです。


私自身、バイクは縁のものと信じて疑いませんが

それにしてもこの縁は大切にすべきだと。

この死蔵車と自分の死蔵車を組み合わせて、裏切り者の罪滅しとして

我が青春の記録装置を路上復帰させると現実的に誓ったのでありました。

今回は初心にかえるつもりで、前後18インチ でタイヤだけTT900GPにして

自分があの頃とどう変わったのか、良くも悪くも見てみたいと思います。

ホント、やる事ばっかり増えていきますが

この調子だと死ぬまで暇にはならないですね。

こりゃカルマなのでしょう。

果たして俺のTTは裏切者の俺を許してくれるのか?

結果は寝て待て、、いや寝ちゃいかんですね。

暇を見て(暇があれば)少しずつ進めていきたいと思います。

ではさらば。