みなさまごきげんよう。
行って参りました2018年の横浜、未完成車両を展示するという
やや不本意なパターンではありましたが、オーナー様にも現車確認していただき
目的は一先ず達成できました。
そしてもう一つの目的と言いますとこの並びを記録する事で、
お前は毎度の大神戸贔屓かよと思われるかもしれませんが
そうですその通りなんですから仕方ないでしょう( ´∀`)
なんつって
まぁ、そういう浅い見方をする方は此処を見ておられないと思いますが。
で、今年は大神戸が横浜に出始めて10周年という節目の年でありまして。
この場に今まで製作された4台が舳先を並べるという事です。
これら1号機から4号機までを同時に観れるという事は稀な機会というだけでなく
作り手の進化の度合いと言いますか手法がハッキリと比較できますから
こんな面白いことはないですね♪
と、いうわけでコンテナチョッパー壱号機。
何と言っても私が最も大好きかつ最も影響を受けたオートバイで
この車両が無ければ私は自身の1号機を造る事も無ければ、この世界に居る事すら
無かったと断言できます。
勿論造形的な好みもありますが、この車両の魅力は「怨念とワルさ」に他なりません。
そして、意外に思われるかもしれませんが
この壱号機はフレームサイズが4台の中で最も小さいという事実があります。
いきなり底の写真かよって感じですが
その秘密はこのリアレッグの立ち上がり部分。
話は逸れるようで逸れませんがここんトコのパテワークもイイですね( ´∀`)
ココは私が大好きな部分です。
ミッションマウント後方の形からわかるように、ここの立ち上がり方が急激で
言い換えればかなり追い込んだスーパーショートフレームになっていまして
技術的な問題も含めてここがキャラクターを決めている1つの要素であると
私は勝手に思っております。
で、そこんとこを逆手に取る感じでパテワークで独特な造形を与えてあります。
見てほしいと思って造られた形状ではなくて
そうしたいと思って行われた造形ですが、まぁ見てしまいますね。
で、スーパーショートフレームになる事でリアの突き上げが増しますので
シートバックは大きく、ステップもハイマウントにせず
ソコソコのミッドステップとして尾骶骨を少しでも守るようにしてあります。
つってもそもそもそれほど長距離を走る設定ではないとも思います。
エンジンマウント前方。
この辺に「影を落とす手法」がすでに取り入れられていますね。
ネックのモールディングと三角窓。
下側の角度は法律で決まっているかの如くメインチューブと角度を揃えてある。
「絞り込み」という手法を教えてくれたタンク。
跳ね上げはかなり控え目。
マフラーを2本出しハス切りでカチ上げですからこのくらい控えめで充分ですね。
ツースロート。
一部のマニアの間でツースロート熱が爆発したキッカケでもあります。
私が最も好きなホイール。
スポークは菱形断面形状で尚且つテーパーがかかってる。
「削り出し」という加工手法の概念をひっくり返された衝撃のホイールです。
エッジを丸めていてもシャープに、その鋭さはまるで刀のようです。
ちなみに「やわらかい造形」という言葉は誤解されがちですが
エッジを立てずとも鋭い造形を施すという意です。
桜花が彫り込まれたステップはブーツの底でメッキが擦れて薄くなってきてる。
10年。
色褪せるどころか深みを増していくようですね。
1号機というバイクは私にとっても同じですが、1号機であるが故に
1号機にしか纏えないものが確実にあると思います。
人は進化してセンスも技術も向上していきますが
反骨精神だとか怨念だとか、それが最も剥き出しになるのが1号機だと。
そういう意味でもやっぱり私はこのバイクが大好きですね( ´∀`)
まぁ好き放題書いていますが、数回この特集を続けさせてください。
次回は久し振りにその姿を見た弐号機の様子をお届けしたいと思います。
ではさらば!
。
。
。