2019年10月28日月曜日

ハバチとマニホールドOリング。



みなさまごきげんよう。


いつの間にやら1号機が出来て5年も経っちゃっていて時の流れの驚きですが

スパーダで遊んだりしつつも、やっぱり1号機は別格で、

やっぱりコイツだよなって感じです。

で、いつも背景に写り込んでいる松の木ですが

これは五葉松といってまぁ庭木としては定番っちゃ定番の木です。

今年は手入れをサボって切り戻しをしなかったのですが


どういうワケかこれが急激に枯れはじめまして。

病気にでもなったのか悪い虫が付いたのかって事でよくよく観察しましたらば


松の葉のような芋虫が超大量に発生していて

これはマツノミドリハバチというブンブンうるさい虫の幼虫らしく

運悪く私の五葉松はコイツらに狙われてしまったようです。


このままでは枯死してしまうって事で、庭木に使える殺虫剤を調べまして

1000倍に希釈せよとの事ですが目分量で薄めてスプレーしまくり

忌々しいハバチどもは殲滅できました(´∀`)

がしかし、激しく枯れてしまったので、復活できるかは生命力頼みです。

それにしてもこもハバチの侵略ですが、

今後の餌の供給を考えれば、枯れてしまわない程度でやめておけば良いと思うのですが

突然やってきて今さえ良ければ良いというノリで枯れ果てるまで食い荒らすその様は

まるで地球における人間の姿を見ているようで考えさせられます。


去年は猿に食い荒らされた柿の木は今年は無事なので

ハバチの如く食い散らかしてやろうと思いましたがとても食いきれません(´∀`)

ので、欲しい方は無料で差し上げますので好き勝手に収穫してくださいまし。

因みに今年は松の切り戻しはサボりましたが山の手入れはきちんと行なっており

3年目にして初めて、ここの斜面は石垣だった事がわかりました。

と言うほどに草ボーボーだったワケで、

やっぱり継続して手を入れ続けなければならないのは何事も同じですね。


継続して手を入れ続けなければならないといえばオートバイもですが

こちらは不調のショベルで、前期のOリングタイプのマニホールドで

Oリングは最近交換されたらしいのですが2次エアーを吸っているので分解。

するとご覧のようにブッツリと切れていました。


マニホールドの中も吸気ポートも液体ガスケットがハミでてベトベトですが

Oリングの破断箇所がクランプの継ぎ目と合致しているのが興味深いですね。


マニホールドもクランプも、吸気ポートも綺麗に清掃しまして。

因みにマニホールドシール交換でこの清掃作業が加わると作業時間が倍になります。

ので、私は液体ガスケットやシーラーを使わず組むようにしています。


吸気経路をスッキリ綺麗にして組み戻しまして様子を見てみます。

この部分には色々な対策パーツもありますが、

普通にOリングにシリコングリスを塗って丁寧に組み付けてみました。

先のOリングの破断箇所を見るに、原因としてはクランプの締め込み過ぎや

シーラーでOリングを接着してしまった事があるように思います。

何れも2次エアーの吸い込みを嫌っての事なのですが

ゴムという柔軟性を持った物を固定して締め上げる事で

ストレスになったのではないかと思われます。

あくまで憶測ですが、ここのOリングは如何に無理なく組むかがポイントかと思います。

まぁこれで2次エアー吸うようなら潔く別の手法をとりましょうってな所ですが

他にも不調を抱えている車両なので、次いでそちらを直していく事とします。

横浜まであと一ヶ月強

サベージの方もどんどん進めていっておりますよ🎶

それでは皆様ごきげんよう!







2019年10月23日水曜日

AVANTE。



みなさまごきげんよう。

先日私の長男が6歳の誕生日を迎えまして

あんまり戦隊ものだとかヒーローものだとか、そういうのには興味がなく

と、いうよりウチにはテレビが無いので興味の持ちようもないのですが

ついにミニ四駆に興味を持ったようで猛烈に欲しがりまして


まだちょっと早いとわかりつつも、親が馬鹿なので嬉しがって与えてしまいまして

流石に6歳児にはまだ組み立て難しいので馬鹿親が組み立てる事となり

私は実に30数年ぶりにミニ四駆を組み立てました(´∀`)


そして真面目に塗装をして最新型のシャシーを丁寧に組んでいくと

軽く1時間近くかかってしまってビビりました。

ちなみに初めてミニ四駆を与えられた7歳当時の私は

ニッパーなど持っていないので爪切りでパーツをランナーから外し

その不細工なバリは爪切りに付属しているヤスリで削り落とし

ペイントすべき箇所は油性マジックのインキを何度も塗り重ね

とにかくその辺にある物を使ってミニ四駆を組み立てていて

ミニ四駆にドハマりしてからも

猛烈にプラスティックのボディを薄く削ったり

彫刻刀でタイヤをグルービングしたりモーターの線を巻き直したり

単5電池を4本ブチ込もうとしたりと

それはもう破茶滅茶だった事を思い出しました。

そして全財産をミニ四駆に注ぎ込むので

私のお小遣いは小2にして完全カットという措置がとられ

それ以降、欲しいものは働いて自分で買うという生活となり

駄菓子はご友人に恵んでもらった10円とかで当たり付きのやつを買って

ガンガン当たりを出して数を稼いだり

金券が入っているチョコで資産を増やしたり

また、金券目当てで買われて余ったチョコを皆様から頂いたりと

それはそれはサバイバルな小学生生活を送っていて

早い話がミニ四駆で人生が狂ったと言っても過言では無いほどです(´∀`)


そもそも私がレーサーミニ四駆にハマる前は

父親が組み立てたコミカルミニ四駆のジムニー1000やワイルドウィリス

ブルメタに塗られたウニモグ等が有るにはあったのですが

(私の父親は異様にブルメタが好きで、ブルメタのジープJ56にも乗っていました)



ある日鉄工所から帰ってきた父親がズイと手渡してきたのが

ブルーのボディが眩しいこのアバンテJr.でした。

この写真は30周年記念の再販バージョンですが

とにかく箱絵が強烈にカッコよくて、私はアバンテにぞっこんイカれてしまいました。

以後、何台もミニ四駆を買っては改造して買っては壊しましたが

この箱絵を見る度にあの1988年の衝撃と

とんでもない宝物を手にしたような質感のある思い出は忘れる事ができません。

こういう質感を伴う思い出は私の中には結構沢山あって

食い入るように見ていた雑誌の紙の匂いだったり、部品や服を選んでいる時の

貪るような猛烈な欲望だったり、初めての土地の期待に溢れる空気感だったりと

記憶の形態は様々です。

共通しているのは2度として味わう事が出来ないという事でしょうか。

今思い出しても同じような気持ちになれるのかどうか不安でもあるのですが

どこか、後で思い出した時にこういう質感のある思い出を追い求めている面もあって

それは後にならないとわからない事なのですが

きっとそうなると信じて今を生きて生きたいと思います。


みなさんも、きっとそういう質感のある思い出をお持ちかと思いますが

これって本当に幸せな事ですよね。






2019年10月20日日曜日

マイナートラブル。



みなさまごきげんよう。

オートバイ改造業務と並行して

と言うか土日祝関係なく常に作業依頼があるのが郵政保守のお仕事でして。


一番多いのがパンクで、どこまででも配達に出る郵政車両ですから

私もどこまででも助けに行かねばならず

パンクしたらすぐに停車と言う訳にもいかないので

安全な場所まで移動してレスキューを待ってもらう訳です。

よってチューブはボロボロになって最悪このように切れてしまったりします。

カブは昔からパンクしやすいので

一時期はタフアップチューブも採用されていましたが

アレは重いうえに破れるとタイヤ内がエラい事になりますし

パンクの頻度を考えればチューブレスがベストなんじゃないかと思いますね。

因みに、郵政車両のパンクの原因で最も多いのが空気圧の低下で

チューブのサイドをリムで潰してちゃってパンクするパターンだったりします。

これは一般ユーザーにも起こりうる事ですので

最低限、月一回はタイヤエア圧のチェックをしてください。

ガソリンスタンドに設置してあるエアタンクに接続されている棒状のエアゲージは

バイクの場合接続が斜めになりバルブのムシを潰してしまったりするので

猛烈に要注意です。


こちらは何だかバイクがガソリン臭いというご依頼のJA10で

この車種は燃料ポンプに不具合が多く、タンクが錆びてストレーナーが詰まったり

ポンプが破損する事例が発生していますが。

この車両も以前リコールでポンプまわりをいじったという事で、

取り付け方が間違っているカバーを外して確認しましたら。

白いはずのポンプが真っ赤でつまりガソリン色に染まっていて

早い話が燃料漏れです。

ポンプと燃料配管はクイックカプラーで接続されており

脱着には少々コツが要りますが

このカプラーのリテーナが逆さまに組まれているのが原因でした。


きちんと接続して以降の漏れが確認しやすいように綺麗にしておいて作業完了ですが

インジェクション車ですから燃圧も高いですし

車両火災にも繋がりかねないので恐ろしいですね。

時代とともにスーパーカブも色々と変わっていっていますが

この年代になってくると上記のような事もあってサービスマニュアルは必須ですので

ご自身でいじられるカブオーナーの皆様にはマニュアルの入手をお勧めします。


こちらは最新型の、つまり現行のJA43、つまりJA44/45にあたる車両ですが

テールランプがウェッジバルブに変更されています。

が、バルブ交換の際にこのソケット部分を割ってしまうケースが多いようで

高い確率でソケットを交換しています。

バルブをLEDに交換したりする際には、優しく真っ直ぐ引き抜いてあげてください。

少々固いのですが、無理のこじると簡単に割れてしまい

このソケットを交換するにはリアタイヤを外してテールランプユニットを分解

という作業を、狭い空間で行わねばならず結構な手間です。

あと、このウェッジバルブ使用のテールランプは接触不良も多く

運行前点検はしっかり行っておいた方が身の為だとも思います(´∀`)

最近私の身の回りでも新型カブを買われている方が多く

実際トルクもあってよく走る良いバイクなので当然なのですが

まぁ何かしら参考になりましたら幸いです。


ではさらば!





2019年10月17日木曜日

塗装とスイングアーム作り直し。



みなさまごきげんよう。


防錆プライマー、パテ打ち、サフェーサー塗装からサフ研ぎを終えまして

ベースの黒を塗っていきます。


黒を塗り終えましたら、その黒も研いでいきまして。

何故そうするかと言いますと足付けとガン肌を消す為です。


#800で肌を均して#1000、#1500と研ぎ上げていきまして。

各工程で研ぎを入れる事で、全ての塗膜が均一になりますので

後々の研磨で下の塗膜のガン肌なんかが露出するトラブルを防ぎたい狙いですが

2Kであればこの工程は必要なく

尚且つ一般的な塗装でも今時中研ぎはあんまり入れないと思います。

要は私がヘタッピだという事ですが。

この後柄を入れて頂くのに少しでも楽にという思いもあります。


研ぎ終えたらクリアを吹いていきます。

こちらは仕上げという訳ではなく表面保護の為で

柄を入れていく際に黒に直接ではなくクリア層に入れていく事で

やり直しラインの変更をやり易くする為であります。


発送時の傷からも保護できますしね。


それにしても塗装は本当に難しくて

やればやるほどに経験値と技術不足を痛感します。


20年くらい前だったと思うのですが、素晴らしい塗装を指して

「小石を投げれば波紋が広がるのではないかと思わせるほど

穏やかで落ち着いた水面のような表面」

という表現を何かで読んだ事があって

そんな表面を作れたらなと思ったものです。

もちろんガン肌も表現のうちですし、塗る対象にもよるのですが

まだまだそういう域には達しませんね(´∀`)


塗り終わったらガンのメンテナンス。

通常であれば洗浄用のラッカーシンナーで内部経路なんかをザザッと洗うところですが

数回に一回は全バラして完全に清掃しておきます。

塗料カップも剥離剤まで使って完全に綺麗にしておきました(´∀`)

バイクもそうですが、道具も大切にしておかないと裏切られちゃいますからね。

ま、その場合先に裏切ったのはこちら側って事でおあいこなんですが。


そしてナロー化したスイングアームを思うところあって作り直します。

スイングアームの幅を詰めるという事は、アクスルシャフトの長さも変わりますが

アクスルシャフトをワンオフするにはコストがかかります。

そこでこのサベージの場合はSRのアクスルシャフトが流用できるようにしてあり

部品の入手にも困らない設定なのですが


ちょっと思い切りよく詰め過ぎたせいで、アクスルナットを締めた際に

シャフト先端がちょっと余りまして。

スペーサーなんかで辻褄を合わせても良いのですが

部品点数も少なくしたいという事で、スイングアーム幅を3㎜広げました(´∀`)

これでアクスルシャフトの長さがピッタリ合って

個人的にはスッキリしました。

最初からそうしとけって話ですが(´∀`)



色々醜態を晒しつつさらばである。





2019年10月8日火曜日

ついでに。



みなさまごきげんよう。


毎度毎度いつもの作業で製作した外装に防錆プライマーを吹いてパテ打ちでありまして。


サフェーサーを吹いて下地を均一にしていきます。

基本的にプライマーサフェーサーは防錆剤を含んだものもありますが

主たる目的は素地の均一化で

小さな巣穴を埋めたり吸い込みの違う地肌(防錆プライマー部分とパテ部分)を

全体的に同じ状態に持っていく事です。

よって防錆とは別軸で考えておくのが良いです。

餅は餅や、防錆は防錆剤という事です。


ここまで来て塗装作業の6分くらいで

防錆に関しての気遣いがこの段階でだいぶ楽になってきます。


段取り8分のまだ6というところですが

ここからサフで埋めた巣穴や

微妙な面の歪みをサフ研ぎにて磨き上げると共に修正し

研ぎ落としきれない凹は拾いパテで埋めていきます。


塗装に関して、コストつまり手間を省けるとすればこの部分で

防錆プライマーを省き

サフ入れを最小限におさえ

塗料と研ぎの労力を省いてあげれば工程は半分くらいになります。


「ササッと塗っといて〜」的なご依頼の場合は

そういうこ事をしないとササッと終わるわけなく

それでもそれなりに手間はかかりますので

どうせ手を入れるならしっかりしておいたほうが断然良く

塗ってしまえばわからないのは当然ですが

私は魂を売った代金を皆様に還元して喜んで頂くよりは

喜んでいただける仕事を提供することで喜んで頂く事に重きを置いておりますので

早い話が手を抜く気は全くありません(´∀`)

未熟者ながら。


話は逸れますが、今回サイドスタンドを猫の足にして欲しいというご依頼でして

以前も猫足を作りましたが

今回はもう少し踏み込んでというか

バチッと作ってみたいと思いました。

そもそも猫の足を凝視した事など無いので、ネットで猫の足の写真を見ましたが

中々サイドスタンドに落とし込める要素が見えて来ず


ふと思い至って猫の左手のレントゲン写真を探しまして。

その骨格を写し取ってから、骨格に対して溶接で肉を盛っていくという

まるで彫塑のような作業になりました。

これはとあるシルバー職人さんがもの凄く躍動感のある動物を銀で作られていて

何故そうなるかと言うと、表面的な形状でなく骨格や筋肉を勉強し

そこをベースに形づくっていくと言う事を聞いたのを思い出した事によります。


とはいえ、オートバイの機能部品でありますからある程度はデフォルメ

というかリアルな造形が難しいというのもありますが(´∀`)

ちなみに、この猫の手を作る為に適した形状のサイドスタンドを使用しているので

溶接肉盛りは最小限かつ、削り落とす分と相殺する形で

重量増をおさえております。

重くなりすぎると走行中に下がってきてしまい地面と接触しますので。


可能であれば爪もつけて欲しいと言う事で、可能なので爪もつけました(´∀`)

本来、猫の爪はもっと細く鋭いのですが

ここは敢えて太めで獰猛な感じにしてみました。


中々、、、鉄で作るのは難しいっす(´∀`)

メッキをかけてスミを入れてシルバーっぽく仕上げようと思います。


そしてタンクの方は塗装に入る前に更なる手直しを。

フラッシュマウント化されたブラケットが底面にあることから

そこに目がいってしまいタンクの縁がせり上がって見えてしまうので

意図的に少しだけ垂らすことで視覚的なバランスを取る事にしました。


そして再度サフ入れをしまして

ようやくサフ研ぎに突入です。


それと同時進行でラッカー塗装されて樹脂表面も劣化した

アチェルビスのブリッツライトカウルもリペアしています。

樹脂製品は新品があればそれがベストなのですが

新品がもう無い以上は修理して使うほかありません。

ちなみに修理して使うという方向性はその物の価格にもよりますが

多くの場合新品と同等かそれ以上のコストがかかります。

そこまでするからこそ、「残す」という言葉が重みを帯びてくるように思いますね。

もちろん、コスト面から修理を見送る事も多々あるのですが

まぁコレは自分の部品ですしね(´∀`)

このように別なものをタイミング合わせて同時進行で塗る手法は

ガンの清掃なんかの面では少しは手間が省けます。

が、関連する作業だから「ついでに」と思われてしまいがちですが

「ついでに」というのは本来

何かをする機会を利用して、「直接には関係ない事」を行うという意味の言葉で

つまり本来であれば必要のない手間や時間が余計にかかります。

ついつい気軽に使ってしまう言葉ですが

発する側と受け取る側の解釈が一致していない場合や関連度が低い場合は

どちらかが気分の悪い思いをしてしまったりするので要注意です。

こと仕事に関しては「ついでに」ではなく「追加で」とする方が

お互い要らぬトラブルやストレスを回避できてモアベターだと思います。

話が脱線してきているので本日はこの辺でごきげんよう!




2019年10月4日金曜日

Arai。



みなさまごきげんよう。

まぁ毎度更新頻度の低迷の言い訳を前置きにしてしまいそうなほど

更新頻度が低迷しておりますが

更新が滞っているにもかかわらず毎日見に来て頂いております皆様。。。

超絶ありがとうございます。

お仕事的には長期お預かりしておりました車両をお返ししまして

ここから巻き返しをはかりたいところであります。


で、私事ですが愛用しているAraiのRX-7RR4。

コレの顎下のヘリゴムが剥がれてしまい、接着剤で再接着しておりましたが

走行中に吹っ飛んでいってしまい、おまけに残りの部分も剥がれてきてしまいました。

製造が2003年と古い事もあって仕方ないのかもしれませんが

気に入っているヘルメットでもありますので

ダメ元でアライヘルメットさんに修理をお願いしてみました(´∀`)

すると、ヘリゴム以外のパーツは一切無いものの、

ヘリゴムの交換は請けて頂けるという事で

しかも無償でという目を疑うようなお言葉を頂きまして

早速ヘルメットをアライヘルメットへ送りました。


そして愛するRX-7RR4が戻ってきました🎶

しかも私が送った汚い箱ではなく

アライ純正の箱をさらに段ボールに入れるという丁寧な梱包で。

送料は負担という事で、勿論元払いにて発送しましたが

戻りも当然送料着払いだと思っていました。

が、返送料金までアライヘルメット持ちになっており

正直鳥肌が立ちました。


しっかり交換されたヘリゴムが眩しいです(´∀`)

しかし今回私が負担したのは、ゆうパックの代金だけであり

勿論それはアライヘルメットではなく日本郵便の利益で

アライヘルメットはヘリゴム代、作業工賃、箱代、そして返送料金と

何一つ利益が無いどころかマイナスで

アフターサービスとしてこのヘルメットの利益からそれらを支払うにしても

製造年からしてもヘルメットとしてはとっくに償却しているわけで

普通に考えて本当に損なんですよ。


しかし同梱されていた封筒の中に入っていた文章を読んで納得しました。

ヘルメットに対して本気なんですよね。

当然なんですが。

ヘルメットは耐用年数を過ぎたら新しいモデルに買い換えが推奨されています。

ですから古いモデルに関してメーカーとしては買い換えを促すのが当然で

ヘルメットに限らず多くの大手メーカーもそうしてしのいでいるわけですが

アライヘルメットは返送時に最新モデルのカタログすら同梱せず

買い換えの「か」の字も見せない。


ただ黙って古いヘルメットを修理して、また使えるようにしてくれる。

言葉なんて要らない。

だって「次も絶対Araiにしよう🎶」って思っちゃいますから。

それが巧妙な心理戦であったとしても、こちらは全然気持ち良い。

金の匂いを匂わせない高等テクニックであるとは思いますが

ユーザーを虜にするのは一流の証ですね。

よく「サービス」を「無償」とイコールで繋いでしまう馬鹿がいますが

サービスとは満足の提供であって

今回のアライヘルメットの対応は、まさにサービスです。

で、サービスに対しては返しが必要ですから

当然次は私がArai製品を購入してラリーを続けたいというところです。

ってなわけでこれは理想的な作り手とユーザーの関係だなと思った次第。


アライといえば購入から1100km走行したスパーダの、主に下回りをアライました(´∀`)

スプロケまわりもチェーンルブでギトギトで、中古車あるあるですが

この車両のように心が離れて手放されるケースの車両は特にひどいですね。


メンテナンスに出すにしても、メンテする側は作業性が悪くなるので汚れを嫌いますし

不具合を見つけやすくする為にもこういった部分は綺麗にしておくもので

ひとつのショップで継続して整備されている車両は基本的に綺麗です。

次にその部分を触るのは自分ですからね。


ブレーキ周りも綺麗にしましてサビは気になりますがだいぶスッキリしました。

ホイールの塗装がどんどん剥がれるのが鬱ですが。


タイヤも洗浄します。

TT900GPに交換して800km走行した様子ですが、

ハーフバンクくらいの部分が特に減ってきています。


フロントはリアより早く摩耗していっているようで

どうもフロントタイヤをいじめる走り方になってしまっていて

ヘタッピ感がふんだんに醸し出されております。


綺麗にするついでに、油っ気が抜けて白くなってガサガサのスイッチと

点検窓も曇って中が見えないマスターシリンダー

ブワブワのブレーキホースと


同じくガサガサのスイッチに

ホルダーが削れているクラッチまわりを


黒々とした物に交換しまして。

マスターは一時期のホンダによく使われていたもので

スパーダ純正と同じく11mmのものに交換して

ブレーキホースもブラックコーティングのステンレスメッシュに交換

フルードも当然綺麗サッパリ交換しました。


左側もスイッチの交換と

クラッチホルダーをマスターと合わせて黒いものに交換しまして

純正の新品スイッチは高価なので

社外のスイッチを使ってみましたが

スパーダのハーネスにカプラーオンできるように加工するのが結構な手間で

工賃等を考えたら純正新品の方が絶対安いと思います(´∀`)


フロントブレーキがスッキリしたのは良いのですが

リアブレーキのホースがヒールガードの上を通っていて

コレが走っていると超邪魔で

尚且つどんどん擦れていつか穴が空くかもしれないので

次はリアブレーキ周りをきちんとしていきたいと思います(´∀`)