2022年1月31日月曜日

塗装剥げ散らかしからの復活。

 

みなさまごきげんよう( ´∀`)

さて、タイヤ交換の際に塗装がパリパリに割れてしまって悲しい事になってしまった

88年オンリーの18インチ3本スポークホイールですが

http://radjalopy.blogspot.com/2022/01/blog-post.html


ブラストおよびパウダーコートから戻ってきました🎶


以前は一緒に塗られてしまっていたローター取り付け面ですが

黒に塗ってるんかいww

と思う事なかれ。


アルミ素地が出る部分はガンコートなんです。


こうしておけば腐食を防止できますし


表面硬度がかなり高いので擦過からもある程度守れます。

工程としてはブラスト後にガンコートを施工してから

その部分をマスキングしてパウダーコートを施すので

当然手間はかかりますが効果は絶大です。


以前の塗装も丁寧に、綺麗に塗られていましたし

他人が見ても全くわからない事ですが

こういうところに作業者のスタンスが表れると共に

長いスパンでのオーナーの満足度にも繋がると思います。


ベアリングは以前交換されたようで問題ないので再使用。

カチカチのハブダンパーは新品に交換です。

チェーンとかスプロケとかクラッチワークやスロットルワークにこだわるならば

ココがヘタっているのは話にならないんです。


ホイールは綺麗に塗ってたのにボロいままだったローターボルトも

正確には2本だけ新品でしたが

当然全て新品に交換しまして。


ホイールバランス取って装着( ´∀`)

因みにタイヤの軽点はバルブに合わせてありますが

場合によっては軽点をズラす事もあります。

そもそもホイール自体の軽点っていうのもありますし

ミシュランなんかは軽点無いですからね。

それで言うと重量バランスだけじゃなくて真円度の問題も出てきますから

あまり神経質にならずにブレずに走れたらそれでOKと思っておきましょう( ´∀`)


あーやっぱり160が履けるのは羨ましいっす。

ちなみに88年のJ型のみ18×4.50で、HやGは4.00そしてGR71は3.50で乾クラのRと87は4.00と

油冷初期のホイールは色々あるので中古を買う際は要チェックです。


うひょーフルカウルもやっぱカッケー🎶


そしてホイールの塗装と一緒にパウダーコートしてもらったニャンコ足スタンド。

何で白やねん!ってとこかもしれませんし、私なら黒くするところですが

この通称「トロ足」は今は亡きオーナー氏の愛猫の御御足がソースで

トロちゃんは白猫なんですよ。


3作目にしてようやく完成形かなと。



さてさて引き続き

微妙に調子が悪い部分とか

妙に汚い部分なんかをキチッとすべく

作業を進めていきたいと思います( ´∀`)


ではさらばだ!









2022年1月26日水曜日

FZ1ウォーターポンプ交換など。

みなさまごきげんよう( ´∀`) 


さてウチとしてはかなり新しいバイクであるFZ1 FAZERです。

どこからか冷却水が漏れて甘い匂いが漂うとの事でお預かりしまして。


FZ1Sに限らずR1系のエンジンは皆同じかと思いますが

オイルパン後ろ側に穴が開いていましてですね。

ポンプのメカニカルシールがイカれると、この穴からオイルやクーラントが出てきます。

そうなんですね。

オイルパンの中にオイルポンプとウォーターポンプが入ってるんです。


オイルポンプとウォーターポンプが同軸配置のチェーン駆動で

インレットとアウトレットはクランクケースを貫通してまして。

いやはや考えに考え抜いた末の設計でしょうけれども

修理する方はたまらんですな( ´∀`)


ポンプを分解してシール類やベアリングを交換するのも手ですが

水が漏れている場合インペラのシャフトが錆びていたりメンドクセー事になりがちなのと

オーナー氏はこれからもずっと乗り続けるおつもりとの事で

ポンプをアッセンブリー交換しまして。


やはり新車から10年ほど経つと細かい不具合が出てきますね。

特に液冷車は走行距離にもよりますが要注意です。

まぁウォーターポンプにおいては全然走らさずに放置されているケースもヤバいので

ここのところ中古バイクバブル的な現象が起きていますが

こういう箇所はよーくチェックしての購入をお勧めします。


Oリング類は当然ですが全て交換。

オイルの中に沈んでいるので、これらが傷むとオイルに水が混入したり

クランクケースから水が漏れてきたりと

それはそれは大変な事になります。


組み戻して水やオイルを入れたら完成です。

ついでに戻りが悪いクラッチのケーブルとレバーピボットに注油して

スパスパ切れるようにしておきました。

因みにこの車両、クラッチケーブルのアジャスターがケーブルの中間くらいにあり

表にケーブルが這わないというヤマハの変態デザイン故に

アジャスターにアクセスするにはタンク外したりと超めんどくさいです( ´∀`)


そしてチェックがてら試乗しますがハンドリングがおかしく。

落ち着きが無いうえにグリップ感も希薄で

正直乗ってて怖いです。


原因はエア圧とサス、後は乗り方ですね。

フロントタイヤはご覧のように偏摩耗しちゃってます。


おまけにものすごいフラットな部分もできちゃってます。

ってなワケで追加作業承りまして、タイヤも交換するとします( ´∀`)


正直、年末にGSX-R1100のホイールの塗装が剥げてからタイヤ交換がトラウマで

本気でチェンジャーの導入を考えた程です。

が、闘わない限り虎と馬には勝てないので全力で抗う事としまして手組みしていきます。

ところでタイヤ手組み派の皆さんはビードブレーカーを使われるかと思いますが

ヤフオクとかで激安で売ってるビードブレーカーは全く使い物になりません。

なぜかと言うと私のがその激安のビードブレーカーだからw

レバー比を変更して、変な位置に溶接してあるリムの受けを切り飛ばして

新たにリムが当たる場所を設けてあげれば使えるようになります。

ついでにローターを装着したままビードが落とせるように改造したんですが

そんな手間かけるくらいなら最初からJトリップのビードブレーカーを買う方が早く

尚且つホイールに要らん傷を入れたりせずに済みますよ( ´∀`)


そして虎を追い払い馬を乗りこなして無事に無傷でタイヤ交換を終えることができました。


バランス調整もしてバッチリです( ´∀`)

ちなみに新しいタイヤはBSのT32で、その名の通りT31の後継です。

車重が軽いのと、前のタイヤのライフと乗り方を考慮してGTスペックではなく普通ので。


そしてサスペンションもリセッティング。

せっかくオーリンズ入ってるのに初動が硬すぎるうえに尻上がりになっちゃっていたので

プリロードを抜いて動きを良くしつつお尻を落ち着かせてあげましたら

ニュートラルなハンドリングに戻って何よりです( ´∀`)

尻上がりは確かにカッコいいんですけどね。

私は尻を沈めた姿も獰猛で良いと思います。

何よりもきちんと走れないとアブネーですしね。

最近ほんま何屋かわからんな、、、

さて、この車両に関してはもうちっと気になる所があるので

そこら辺を改善してお渡しする事にします。

それではさらば!






2022年1月11日火曜日

パリッパリやぜ。


みなさまごきげんよろしゅう( ´∀`)

2022年になりましたが本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年は31台の車両に手を入れさせて頂き、郵便局の整備件数が105件で

月平均にして2.5台の車両の改造や整備+8.75台の郵政車両保守を行なってきたわけですね。

ひとりぼっちでやっているのでこの辺が限界値かなと思うのですが

うち2台は年内のお渡しができずじまいでした。


そのうちの1台はGSX-R1100Jでございまして。


タイヤを注文していたのですが製造を待つ形になってしまい

入荷が12月半ばで、家の事情でバタバタした事もあって作業が遅れまして。

因みにダンロプ大好きな私ですが今回はブリヂストンのバトラックスBT-023です。


で、年内にタイヤ交換してスッキリしとこうと作業にかかりましたが

なんとホイールのペイントがパリンと割れまして。

念のため記載しますが塗りのホイールなので特に気を遣って作業はしています。


私が塗装を剥がしたのは事実なんですが、どうも納得いかず

フロントホイールもよく観察すると何箇所もクラックや浮きが見つかりまして。

これがまたペリペリと剥がれる始末で、どうやら再塗装がダメな事が判明。

オーナー氏はホイールがやたら綺麗だと気にされていたんです。

私は綺麗で良かったやないっすか🎶

くらいにしか思っていなかったのですが

ちっとも良くねぇっす。。

塗装を見ると剥離したツルツルのホイールにサフ→白と塗られていて

食い付きが悪いうえに塗膜も厚めなのでそりゃ浮いたり割れたりしますね。

特にホイールは大きな応力を受けているので

ブラストでしっかり食い付く下地を作って柔軟な塗膜でコートしないと

こういう不具合が出ます。


たとえばタイヤを見るとホイールの塗装がタイヤにくっついてきて剥がれていますし


ローター取り付け面まで塗っちゃっているので

塗装がローターに持っていかれるだけでなく


ハブの部分も太ってしまってこんな具合に塗装が剥がれちゃいまして

ペイントって1箇所が剥がれるともう連鎖的に剥がれていってしまうので

適材適所な塗装と下地処理、塗り分けは超大事です。

パッと見綺麗に塗ってあって、これはこれですごい手間がかかった事はわかるんです。

前オーナーとしては組んだ時気持ちよかったんじゃないかなと。

しかしながらこの施工だと次のタイヤ交換やローター脱着時(つまり今ですが)に

ガビーンってなるハメになるんです。

ガビーンってなってるのは私と現オーナーですが。

パッと見じゃなくてどこまで見越して施工するかっていうのが如何に大事かわかりますね。

仕方ないのでホイールはブラストとパウダーコートに出しまして

錆びている(正確には錆を削ってメッキが剥げている)ロータボルトと

外さずにマスキングで塗ってあったカチカチのハブダンパーも新品に交換します。


そして前後ともスタンドアップしている今を狙ってサイドスタンドも加工しまして

毎度お馴染み?のニャンコ足スタンドに。


ニャンコ足スタンドはCBX1000、サベージ650 に続き3作目です( ´∀`)


慣れてきたと言うものの機械的な物体に生物を合体させるのは相変わらず難しいですね。

こちらもついでにパウダーコートに出しちゃいたいと思います(*゚∀゚*)


そうこうしている間に寅年っぽいカラーリングのマシーンも入庫してきまして

相変わらず何屋かわからん風情が漂っておりますが

色々と作業が詰まりまくっておりますので

作業ご依頼の際は何卒早めのご予約のほどよろしくお願い致します。


ってなワケでとりあえずさらば!