2020年1月29日水曜日

HOT ROD CUSTOM SHOW 2019 #22





この美しすぎる37Ford3wクーペのストリートロッドですが

驚くべきは私の記憶が確かならこの横浜にデビューしたのが1997年のはずです。

もしかしたら95年だったかもしませんが。。。

何れにせよ20年以上前の製作の筈ですが

美しさをキープされているだけでなく

20年経っても全く古さを感じさせないところが凄いですよね。

まぁそういう作りがされているっていう事なんですが


当時はまだ大径ビレットホイールは珍しかったと記憶していますが

コレが90年代初頭の定番たるパステル調のフルカラードにボイドのビレット履きの

絵に描いたようなストリートロッドであれば今まで生き残れなかったかもしれません。

それはそれでオールドスクールで良いんですけどね。


生き残るんじゃなくて生き抜いて来た感がハンパなく

作り手の情熱や乗り手の情熱を物語っていますよね。


カッコいいものは変える必要なく残る。




このブラウンのインパラSSもカッコ良かった。

同じ顔をしたカプリスワゴンが日本でも大人気になったので形を知る人も多いですが

流行り物になってしまって格が下がるというか

当時は殆どがスムージングパネルのリアゲートに

適当なビレット風ホイールを履いたスタイルが殆どで

そういうののブームが去るとスクラップ行きという車種なワケですが


本来カッコいいボディーですからバチっと渋くキメればやっぱりカッコ良いです。

こういうのは本当に好きな人が所有されているパターンが多くて

それだけに流行り廃りではなく定番ド直球勝負が潔いですね。


深いホイールに引っ張りすぎないタイヤ、フェンダーへの被り具合と

カッコいい車はこういうツボをしっかり押さえてある。

こういうカッコいいセットアップが行き過ぎて

引っ張りすぎの太すぎのセットを無理やりハの字切ってブチ込むみたいな

奇妙な状況を作っちゃうんでしょうね。


バドニックのホイールは憧れでしたなぁ。。。

この車両はホイールセレクトも車の年代に合っていて

そういうところが玄人にはウケると思います。


SSたる部分はしっかり生かしてるのもイイですね。

これで黒一色ならそれこそSSらしいんですが

ペイントでSSっぽくなく見せていてどう考えても好き者です。


室内もスーパークリーン。

90年代中期の車なんですが、今でも全然イケてますね。

LT1搭載のFRセダンですから走りも良いですしね。

いいなぁ。



コロナバンっす。

ここんとこうちの近所でもルーフキャリアを付けた車が多くて

オシャレな人はこのYAKIMAのキャリアを付けてますね。


ホイールが懐かしのボイドのニンジャです(´∀`)

使っている部品が車の年代に対してスゲー幅がありますが

恐らく好きなものをブッ込んでいった感じで

オタクくさい旧車感が無くて良いと思いました。



素晴らしいクラウンなんですが、丁度着物を召された女性が傍に立たれていて

女性をカメラに収めたい人々が群がっていたお陰様で

全体像がとらえられませんでした(´∀`)

ってか

正確にはどっちを撮って良いかわからなくなってしまった感満点で

私はメンタルが弱いっす。


すごく綺麗なボディに深いウエルドレーシングのホイールを履いていて

タイヤのハイトも絶妙というショットなのですが

女性の足元近くなので

不審者だと思われないように必死で撮ったの図です。


ビシッと整列したモールが仕上げの良さを物語っていますね。


こういうモール類の段チリが合ってないだけで

途端に車全体の雰囲気が悪くなってしまうのですが

この辺のモールをキチッと整列させるのは実は結構な手間で

横浜に出てくる車両はこういう所が違います。

そしてこういう所が評価されます。



可愛らしいミニカ。

ただでさえ腐って土に還りやすいこの当時の軽自動車ですから

レストアするだけでも大変なワケで

尚且つこうやってオシャレに仕上げるのは苦労すると思います。

しっかし国産旧車も値段がどんどん上がってきて

お気楽にベース車を拾ってきてレストアするみたいな事が難しくなってきましたねぇ。



2020年1月22日水曜日

HOT ROD CUSTOM SHOW 2019 #21





すごく綺麗な1940年式マーキュリーです(´∀`)

この40年もそうですが、マーキュリーは30年代からずっと雲みたいなラインを纏っていて

50年代に入ってだんだん尖っていきますが56年まではこの雲感を維持し続けていました。

これこそがマーキュリーが素晴らしい理由だと個人的に思っているわけですが


そういったベース車両の美しさを引っ張り上げる形でボディをモディファイされている

こういうハイレベルな車両はもうオーラが違います。

チョップトップの匙加減やピラーのスラント具合、ルーフのラインと

とにかくライン、シルエットを美しく見せる大技の連続に溜息が出ますね。


ショウボードもカッコいいなぁ。。。


色のセレクトもそうですが、変な事をしようと思えばいくらでも出来るわけで

実際に変な事をしちゃった痛い車両も居るわけですが

やっぱりホンモノはど真ん中ストレート一本勝負です。

王道中の王道、ド定番で勝負かけるわけですけど

だからこそ圧倒的なものが生まれるんですよねぇ。


こちらもド定番の年式である55年シボレー210ですが

フィフティーズっぽい2トーンを避けて美しい白一色とする事でニワカ臭が全くなく

しかもスーパークリーンに仕上げられていて

やっぱり佇まいが只者じゃねーっす。


「人とはちがう」っていうのを求めるっていうのはこういう事なんですよ。

車種の選択だとか改造の度合いだとか、かかった金額じゃなくて

「人とはちがう」っていうのは

「どういうスピリットを持っているか」なんです。

まぁそういうスピリットを持った人っていうのは

人とちがうかどうかなんていうどうでもイイ事は基本的に考えていないんですけどね(´∀`)

「人とはちがう」のがイイっていうのはむしろ誰でも普通に思ってる事ですから。

そんな事よりも「自分はコレだ」っていう信念こそが大事なんですよね。


配線、コード、パイプなんかはブラックアウト。

赤と青のフィッティングのメッシュホースに黄色や赤のプラグコード

なんてぇのとは次元が違います。


コンチキットがコレでもかってほど上品についてる。

今時のプラスチックの塊みたいな車はエッジを効かせるべくパールを多用してるけど

本来はこういうボディラインの車の曲線を際立たせる塗料で

尚且つクロームとのコンビネーションも良くて、

つまりこの車両は相当ハイセンスです。


ゼファーと言うとカワサキな感じですがネーミングはこっちが相当先。


1937年、、、


66年リンカーンコンチネンタル。

60年代のボディは車高を落とすとワイド&ローが強調されてカッコいいですね。

ホイールのサイズやデザインのセレクトがハイテックに走らず

大径のワイヤースポーク風ビレットホイールに

このサイズでは見かけないホワイトウォールタイヤを履いていて上品でした。


観音開き。


普通に渋いな。


リンカーンが続きましてこちらは40年のラサール。

80年前の車をこうやっていじり倒してるわけで

場合によってはフレームをイチから作り直したり、ボディもほとんど作り直しみたいな

猛烈な作業を要するわけですが

アメリカではそういった作業を行うショップがあるだけでなく

ビジネスとして成立していて凄いですね。

もちろん、ビジネスとして成立すると言う事はニーズもしっかりあるわけで

ここにあげた車両達同様

日本でもそういう事になっていけば嬉しいですねぇ。




2020年1月17日金曜日

HOT ROD CUSTOM SHOW 2019 #20







ベリーバッズさんはトライトンを出していて

どうやらLOCに出走する車両のようです。


当たり前ですがホンモノのレーサーでカッコいいですね。


ベリーバッズさんは走りも意識した車両作りをされていて作風が好きなんですが

こういうサイレンサーのステーも薄板だけだと割れるのでちゃんと巻きも入れていて

ベースの部分もクッションゴムを介してフレームに2点留めと

経験値に基づいた機能的な工作は流石です。


リアショックはYSSで、一昔前はちょっと安いサスというイメージだったんですが

ここのところものすごく台頭してきている気がしていて聞いてみましたらば

性能も悪くなく、何よりメーカーサイドが

好みのバネレートとかに小回りを効かせて対応してくれるらしく

なるほどユーザー目線に立った姿勢で顧客をゲットされているようです。


ブレンボのキャリパーに高精度がウリのサンスター製フローティングローター。

アクスルまわりの贅肉の無さや中空シャフトもそそられますね。


んで外装もカッコよくて、美しいマシンは速いとよく言われますが

まさにその通りで速そうっす。


若かりし頃はこういうのに激しく憧れてたんですよね。

16歳の私がチャンプ50に乗っていた頃、友達のヤッチがアルミタンクのSRに乗ってて

バイクと言えば族車しか走っていなかった当時に、わーカッコええなと。

んでロッカーズに憧れて生まれて初めてB.R.Cってメーカーの革ジャンを買ったんですよ。

まぁでもNSR50を借りて乗って辺な病気にかかるとともに

オシャレなバイクが似合わない事を若くして悟ったりもしたんですが(´∀`)

当時はハーレーのチョッパーに乗っている自分なんて想像だにしていませんでしたね。

話が逸れまくってますが。



こちらは大御所赤間さんとこのパンで、大神戸パーツが満載です。


構成するパーツは太いけど車体は細く仕上げてあるのが特徴です。


キャブがデカい。

そしてスーパーショートファンネルも超デカいです(´∀`)


寄って見るとわかりにくいですが、エンジンと対比するとデカさがよくわかります。

ステップは大神戸のミッドステップキット。


ロッカーカバーははサンダンスのナックルルックで

つまりパンショベル化してこのロッカーカバーを採用したって事でしょうか。


リアは15インチで真ん中抜きホイールキャップ。ー


41ナローのサービカータイプのボルト部分を利用してリブミラーを取り付け。

ライザーは私の分身とも言えるオフセット分割ライザー。


佇まいからして普通に乗りやすそうですね。

ちなみに乗りやすい、乗りにくいは見た目だけの話じゃなくて

雰囲気でも感じ取れるものなんですが

要は堅実な作りや車体姿勢とか、

乗りやすい車両は美しい車両に限らず

たとえどんな形をしていても、たとえどんなボロでも

なんちゅうかシャキッとしてるんですよねぇ。




2020年1月15日水曜日

HOT ROD CUSTOM SHOW 2019 #19





これはエボヨンだと思うんですが

ビッグツインでは個人的に好きな年式で、ショベルからの流れからして

まさにエボリューションという言葉が一番相応しいモーターだと思います。

まぁ4速スポーツが好きな私の偏った嗜好ですが。

で、こういうオールドスクールな方向に上手く持っていくっていうのもツボで

「なんだエボか」と思う人もいるかもしれませんが

私はパンショベルにも似たホットな精神を感じて好きです。


ロッカーボックスはXLで、これも好きな組み合わせなんですよね。

エボビッグツインのあのヘッドより断然こっちですよねー。

排気ポートの向きの関係かマフラーはちょっと無理していますが。。


このカムカバーも造形が好きで良いなと思っていた部品。

エボならこうしたいって思ってたパーツが投入されていて裏山です。


丸スイングアームにPMキャリパー。


これからはベース車選びも変わってくるのかなと。

セル付き車両が多かった事を見てもそう感じますし

旧車の価格も高いですしね。

そういった面で、オーディエンスが現実的な夢を見れる車種選択も大事かな。



モデルKのフロントエンドを突っ込んだトラ。


鉄仮面。

Kのヘッドライトって純正は結構デカインですよね。


2リーディングドラムはトラのやつかな。


英国と米国の合体技で無国籍感が醸し出されております。



未舗装路な雰囲気のXS。

オフ車の登場から悪路の走破性はどんどん上がっていっているワケですが

最近の新車でもこういうスクランブラーなスタイルが近年見直されていて

オートバイに求めるものの移り変わりが見えて面白いですね。

まぁこちらはオールドレーサー色ですが色んな所が走れそうなバイクは確かに良いっす。


XSも色々化けるなぁ。


スタビも入ってるしフローティングローターにキャリパーと走りもきちんとしてそう。

外観はヤレてるけどブレーキはちゃんと奢るところなんかは高感度大ですね。



普通にシンプルなショベリジ。


会場内をウロついていても、こういう一般的にはショーで目立たないっぽい

シンプルなバイクが案外と目を引きますね。

特に今年はバイクの台数こそ減った気がしますが、種類は色々と増えていて

国産イタリアン、英車にチョッパー、カスタム各々ニュースクールにオールドスクールと

カスタムショーとしては面白くなっているんじゃないかと。

こうなってくるとアワードの審査なんかも

各ジャンルのスペシャリストが選出するようになっていく必要も出てくると思いますね。