2024年6月19日水曜日

安物買いはやっぱり銭を失う。

 へいみなさまごきげんよう!

私はいつもどおりご機嫌で過ごしております(肋骨ヒビ入ってますが)。

ところでご機嫌云々というとアレですね、最近のSNSのコメント欄とか

呟く系の何某とかをチラ見すると

ホンマどんだけ世の中の人達はご機嫌ナナメなのかと。

発信する側もする側な面もありますがね。

私が20年前にホームページを立ち上げた頃はネット上の発信者もまだ少なくて

それなりの責任を持って記事を公開していたものです。

それも結構な手間をかけて、いつ誰が見てくれるかもわからず

ただただ同志を求めて手紙入りのボトルを海へ流していたワケです。

それらが一般化し、手間もかからなくなるとやはりこうなるんだなと。

なんだろうねぇ。

これが時代ってヤツなんでしょうけれどもね。

ちなみに20年前に私がワールドワイドウェブに放ったホームページですが

http://www.yhk.jp/8/

まだウェブ上に浮遊していますのでご興味あられましたらどうぞw

今見ても結構面白いこと書いてたりします。


さてさて今回の車両はまたまたインジェクションのビーノSA37J。

ご近所さんからのカワイイ原付をというオーダーにお応えしまして

前回ビーノを探した流れもあって割とスムーズに極上車を調達できまして。


2010年式のデラックスで走行距離なんと1,604kmですよ。

原付一種は粗末に扱われる事が多い反面で

普段の足にでもと購入されたまま大して乗らないまま放置というパターンも多く

距離の浅い車両が見つかったりするんですよね。

ただ、こういうパターンはインジェクション車が断然有利で

キャブ車の場合はちょっと手間かかる事が多いです。

距離浅とはいえ14年も前の原付ですので、気持ちよく乗ってもらうために作業します。


まずSA26JやSA37Jで非常に多いピンク色に褪色したテールランプのレンズを新品に。

同時に固定ビスも新品交換。

どうせ純正部品発注するワケですから、こういう細かい部品も同時交換です。


テールレンズもそうですがビーノの弱点は褪色じゃないですかね。

茶色のビニール系部品が何故かグレーに変色している個体も多い。

よってシートはブラウンの表皮にて張り替え。ー


黒ずんでキショいグリップも新品交換。

グリップについては同形状の社外品もありますが

特にスロットル側はスリーブとグリップ に抜け防止の凸凹があり

社外品に交換する場合はスリーブの凸を丁寧に削り落として接着せねばならず

お値段的にもかかる手間的にも純正がいちばんよろしいですよ。


フロアマットも新品に交換して爽やか極まりない仕上がり。


元々グレーだったと言われればそんな気がしなくもないですが

やはり常に触れる部分は綺麗な方が気持ちよいですからね。

とは言ってもこういう要らん事するから利益はどんどん減っていくんですが。

中古車ってホント皆さんが思ってるほど儲かるもんじゃないんす。


さらにはご近所回りに便利なようにサイドスタンドも装着。

サイドスタンドは純正も安く出ますが

私は原付のサイドスタンドとしては西本工業製がイチオシです。

サイドスタンドもね、Amazonなんかで半額くらいで売ってますよ。

でもアレはスプリングがビヨビヨだったり、Uナットが付属していなかったりして

きちんと取り付けようとすると無駄な手間や買い足さなきゃいけない物があったり

普通に考えてコストパフォーマンスも品質も激悪です。


安物買いの銭失いとはホント上手い事言うもんですよね。

利益は減りましたがピシッと仕上がってサクッとお渡ししまして

非常に喜んでいただけて良かったです。


んでお次は隣町のGSからレスキュー要請

給油を終えたらバッテリー上がっていてエンジンかかりませんの刑なFTR223。

さっきまで走っていて急にバッテリー上がりといえばもうアレしかないノリですね。

充電系の不具合でほぼ確定です。


引き上げてきて別なバッテリーを接続して電圧測定。

アイドリングのバッテリー端子間電圧からして既にアウト。


回転を上げてもこの数値ですので

ジェネレーター側も測定してレギュレーター不良確定です。


年式で部品を探すとご相談パーツでしたが、最終型用がまだ出ました。

まぁこのタイプであれば色々と流用可能なんですが

私はレギュレーターは純正派です。

ちなみにFTR223のレギュレーターは今現在で15,000円弱。

非常に高価ですが、コレまた社外品がAmazonで2,300円で売ってます。

この価格差をどう見るか?

確かに純正品は保管期間とか色んな理由で割高です。

それでも激安の社外品に対して6.5倍もすんのかよ?

と、多くの人たちは思いますよね。


違うんです。

なぜ社外品が純正の1/6の価格なのか。

純正はぼったくりなのか?

いやいや、ぼったくるレベルの倍率じゃないですよね。

価格を1/6までに下げるには品質を下げる以外の方法は見当たりません。

製造者が犠牲を払って激安で提供する?ワケないですよね。

そして純正品は今まで20年間壊れなかったという事実。


社外品でもマトモな値段の物はマトモですよ。

でもそれを確認できないから、実績のある純正をセレクトする。

実際に部品が壊れて色々調べれば、激安商品がネットにわんさか出てくるんですが

最安値を目にしてしまうとマトモな物が異様なほど高額に見えてしまう。

違います。

激安品が異様に低額なんです。

異様だと思うところが違うんですよね。

最安値を見て基準値がズレてるから本来の物の価値すら見えなくなってしまう。

これも情報過多なネット社会の害悪でしょう。

レビューがどうしたって?

何故に経験値の低いド素人の戯言をそこまで信じられるんですかと。

それじゃ君らが散々ぶつくさ言うカルト教団の信者と同じじゃないのかと。

そりゃ言い過ぎかw

まぁでもそういう事を考えられないとホント損すると思いますよ。


誰を信じるか、何を信じるか

それはやっぱりあなた次第。

きちんと物事を見て判断するという事を続けていれば自分を信じられる。

つまり自信ですよ。

自分でやるにしても誰かに頼むにしても

自信に基づいて行動しましょうなと。

そんな事を思う今日この頃です。

ではさらば!





2024年6月13日木曜日

XL1200L完成に至る。

 みなさまごきげんよう!

Blog更新頑張らなきゃと思いつつ6月になってしまいまして。

まぁ今時Blogなんて古いんだとは思います。

実際、私もInstagramにポコポコ投稿してるわけですし。

しかしながら、このBlogは今後も細々と続けていきたい所存ですので

数少ない読者の皆さま今後ともよろしくお願いいたします。


さて本日は4年前から継続して改造させていただいておりますXL1200Lさん。

現在のスタイルになって、最後はタイヤに気合を入れれば完璧ですねと述べておりましたが

今回車検のご依頼でいよいよタイヤ交換となりまして

このルックスですからタイヤは結構選択肢があり

BT46でも良いしコマンダー3やH50をお勧めしたのですが

オーナー様はクラシカルなパターンでできればグリップ するタイヤがいいですと。

うむ。

そうなると私のお気に入りのアレですね。


K300GP。

どうして最初からコレをお勧めしないのかと言いますと

やはり先に述べた3種のタイヤと比べるとライフが短いからなんですが

それと引き換えに得る一昔前のハイグリップバイアスの食い付きは絶大です。

特に元々装着されていたゲジゲジデザインのタイヤと比べれば

もうバイクが別物になっちゃったくらいちゃんと走るようになります。

このゲジゲジパターンのタイヤ、プロファイルこそ丸いですが

強烈に直進性が強く

猛烈にセルフステアを邪魔し

強烈に横方向への耐性がなく

猛烈にウェットグリップ が低くて

まぁ私的には全くお勧めしないタイヤです。

否定はしませんけどね。


リアタイヤはラバスポ純正サイズの150からスポーツスター 標準サイズの130に適正化。

リム幅変わってないですからね、ちゃんと走るなら130でヒラヒラが良い。

旋回性が良くなると、手の内にある感が爆上がりですから。

ホントに楽しくなりますよ。

そもそもタイヤなんて消耗品ですから、色んな銘柄を試してみるのも良いと思います。

私がファッション系タイヤを否定しないのも、どういうタイヤなのかを知ってるからです。

良くないのは、他の物を知りもせずに「これでいい」と勝手に納得する事です。

オートバイを操る楽しさを捨てても得る物がそれを上回るならばアリなんです。

私も2号機のリアタイヤはBFGのシルバータウン入れますから。

でもね、もしマトモなタイヤで一度も走った事がないなら

次のタイヤ交換でマトモなタイヤを入れてみてください。


タイヤひとつで世界が広がる事だけは断言できます。

実際、ウチでファッション系タイヤからマトモ系タイヤに履き替えて

ファッション系タイヤに戻られたお客様は

ゼロです。

ちなみにマトモ系タイヤを履いても意味の無い車体ディメンションの車両に関しては

もちろんマトモ系タイヤはお勧めしておりません。

意味の無い事してもお金と時間の無駄ですから。

ついでに言うと確固たる信念があるのであれば第三者がそれを曲げる必要は無いわけで

私は望まれた仕事を真摯にこなすのみです。


お車検ですので基本的な点検も実施します。

数年前までは所謂「通すだけ車検」も承っておりましたが

現在はきちんとした車検のみ受け付けております。


走行距離にもよりますが、やはり2年間走り回った車両は

それなりにメンテナンスしないといけない事が殆どと言うか

メンテナンスしないなんてあり得ないっていうノリのコンディションになります。

キャリパーだってこんなに汚れるわけですよ。


清掃するだけでもキャリパーシールに優しいですし

パッドの残量やブレーキフルードの状態など

当たり前ですがきちんと確認するのは大事です。


普通、ある日ふと気がついてブレーキ周りメンテしよう!

とはならないですよね。

一般的には変な音がしたりブレーキの効きが悪くなったり、ブレーキ引きずったり

つまりトラブルが出てからの整備になる。

でもそれは整備というより修理なんですよ。

修理しなくてよいように、良いコンディションを保つのが整備だと思うんですね。


プラグの焼けは2年前にリセッティングしただけあってバッチリ。

前回車検から8,000km走られているのでプラグは新品交換です。


そしてこちらの車両、ヘッドライト検査で光量が足りず不合格をもらいました。

よく見るとリフレクターが焼けて劣化しています。


レンズも妙に黄ばんで曇っていまして

そりゃ効率悪いわなってな話ですが


原因はこちらのハイワッテージバルブ。

オーナー様が球切れの際に交換されたそうです。

白っぽく光るので明るく見えますし、実際マトモな状態では明るいです。

しかし4.5インチのヘッドライトユニットにおいては

ハイワッテージバルブはお勧めできません。


カプラーが溶けてますね。

ハイワッテージバルブを組む場合は通常リレーをかましてやるのですが

小さなランプとなるとそれだけでは不十分なんです。


電気的な問題を解消しても、今度は熱の問題が付き纏うんですね。

レンズ内の容積が小さい4.5インチのヘッドライト では

高効率バルブの発熱を逃すに足りないんです。

ですので、ウチで4.5インチのヘッドライトで車検対応仕様にされた車両オーナー様は

バルブ交換の際は元々装着されていた物と同じバルブに交換願います。


で、無事に車検を終えてタイヤの皮剥きに。

実際、皮剥き自体はついでというかメインはロードテストですね。


タイヤ交換の効果は絶大でした。

当然の結果なのですが

やっぱりバイクはこうでないと!


それにしてもK300GP、思った以上にラバスポとの相性が良いです。

まぁ重たいスポーツスターに履いているので

バイアスだけどラジアルっぽく潰れるんでしょうね。

サーッと流して走って前後均等にサイドが余る。

これがリア150だとフロントを酷使しちゃうんですよね。


走りが良くなったのもそうですが

何よりルックスに説得力が伴ったのが喜ばしいです。

何せ今までフリスコスタイルなのにボバー系のタイヤでしたから。

今はフリスコという言葉が暴走してしまっていますが

フリスコって本来は「走り」のスタイルですから

当然タイヤのチョイスも大事になってくるんです。

ですからこういう説得力のあるセットアップにしていると

ホントに好きな人が見れば喜びます。

まぁオーナー様が喜んでくれればそれで良いのですが。


4年前のこの時はゲジゲジタイヤでも別に良かったんですよね。

フェンダーカットのご依頼のはずが大幅なスタイル変更となったワケですが

最初にフェンダーの変更チョイ上げ

メーターまわりのスッキリ化と

次にハンドル含めてフロントまわり

最後にタイヤと

非常に順序よく無駄なく改造を進めて頂きまして

順を追って進める改造のお手本のような賢いやり方ですね。


スタイル走りもバッチリで

今後はもう余計な事をする必要は無く

後はサスを煮詰めてみたりといった走りに関する事くらいですから

どんどんタイヤ減らしてくださいませ。

ありがとうございました。


ではさらば!




2024年5月31日金曜日

お手軽っていうのは雰囲気だけで本質は変わらない。

 はいみなさまごきげんよう。

最近どういうワケか普通のバイク屋さん的なお仕事が多くてですね。

忙しいのは嬉しいのですが、改造屋としてはどうなのと。

まぁそこは自分のバイクをがっつりやれば気が済む話。

望まれている事をするっていうのがお仕事ですしね。

みなさんに喜んでもらえるよう精進いたします。


さてこちらはインジェクションのビーノ、SA37Jですね。

お客様の娘さんが原付免許を取得されまして、ファーストバイクです。

ビーノは人気車種だけあって走行距離の浅い車両を探すのが大変でした。


しかも今回は早く乗りたいとお急ぎだったので、程度はちょっと妥協しました。

その分、相場よりはお安くお渡しできましたが。

ビーノは車体がコンパクトで軽量なので、初代から結構速いんですよね。

4サイクルエンジンになって牙が抜かれた感はありますが

そのエンジンは新設計の水冷3バルブSOHCでメッキシリンダー。

ジェネシスかよ!

このエンジンをジョグより先にビーノにもってくるって

ヤマハのビーノに対するマジっぷりがよくわかりますね。

元々ビーノは3KJジョグのお下がりモデルだったのに立場逆転してますからね。

まぁ現行はビーノはジョルノでジョグはタクトとホンダ製になっちゃいましたが。


新原付とかも含めて考えると、

各メーカーが注力して造っていた個性ある50ccの原付は今後貴重になってくるかと。

SA37Jはもうその最後のモデルとも言えますかね。

まぁ初めてのオートバイで心配は尽きないのですが

楽しいバイクライフを送ってくださいましゴッドスピードユー!


んで、こちらも大人気のPCX125(JF56)。

原付2種ブームを巻き起こしたバイクですな。

確かに14インチの大径タイヤに、このモデルは灯火類もフルLEDで装備も豪華。

外観もカッコいいですしね。

こりゃ売れるワケだ。

ちなみに

先程のビーノと違って息子さんが乗っていたスクーターにお父さんが乗るというパターン。


フォークからオイルがダダ漏れなのを修理してほしいというご依頼です。

走行距離30,000kmチョイで、どう見てもノーメンテ車両ですので

足回りを分解がてら点検しておきます。


フォークに関しては消耗品を全交換。

フロントにドライブレコーダーのカメラが取り付けられているんですが

沈み込みが多くなってカメラがフェンダーに干渉した跡がありました。

フロントフォークの踏ん張りって乗り心地だけでなく

ブレーキングにも多大な影響がありますので

定期的なメンテナンスは絶対に必要です。

フォークオイル漏れているから乗らないほうがいいというオーナー様の判断。

正しいですね。


ヘドロみたいなオイルを抜いて全バラ洗浄。

インナーチューブの錆は研磨で何とかやり過ごしました。


原付のフォークとはいえアッセンブリーだと左右で5万円弱と結構な値段しますので

マメにメンテナンスして寿命を伸ばすのが吉です。

まぁ人気車種なので社外品とかも色々ありますけどね。

経験上、パフォーマンスパーツでない限りは純正が良いです。


フロントタイヤのスナップインバルブが切れていたのでついでに交換。

ついでと言ってもタイヤ外さなきゃならないんですが

どう考えても今後エアー漏れするので、漏れてからよりは今ですよ今。

おそらくガソリンスタンドでエアー入れようとしたらモゲちゃうレベルですしね。

レスキュー依頼に至る案件をしっかり潰しておくのは大事です。


しっかり組み戻して完成。

フォークの設定はちょびっと私なりの味付けしておきました。

フルブレーキ時に効いてくると思いますよ。


で、ブレーキフルードも交換された形跡が全くありませんで。


この辺もきっちり交換しておきます。

オートバイは消耗品の塊ですので、点検整備は本当に大事です。

前にも書きましたが、ぶっ壊れるまでは何となく作動してしまうので気づきにくいですが

ぶっ壊れた時には下手すると自分や他人の命を奪ってしまう可能性があります。

ですからお気軽な原付であってもちゃんとメンテナンスしてくださいね。

お手軽なスクーターとは言ってもオートバイという本質は何も変わりませんから

当然オートバイからの要求も変わりません。

手軽なオートバイなんて無いんですよホント。


外観が乗りっぱなし感を醸し出していてくすんでいましたので毎度の鬼洗車。

曇ったスクリーンも磨いて綺麗にしてオイル交換してお渡しです。

ウチのメインだったはずのハーレーを横目にCBRそしてPCXとホンダ率高めですが、、

お次これまたホンダイズム溢れるホンダ車に手を入れていきます。

加えてXL1200L様、80FLH様と71XLH様、77XLH様そして57FL様

今しばらくお待ちくださいませ。

現在、車検や日帰り作業を除く入庫ご予約は最短で7月〜となっております。

ご依頼の際はお早めのご予約よろしくお願いいたします。


ではさらば!







2024年5月28日火曜日

CBR250R点検整備。

 みなさまご機嫌ナウ。

まぁ今日はスゲー雨だし脚の怪我は2週間もすりゃ治るっぺと思いきや

筋肉がヤラれちゃってるらしくて全治1ヶ月、、

ロキソニンパワーで何とか動いていますが、ヤクが切れると激痛に悶え

何よりマトモにバイクに乗れないのが怪我より痛い今日この頃です。


さて本日はこちらの2013年式MC41CBR250R。

600台限定のスペシャルエディション、レプソルカラーが眩しいっす。

と、言うかMC41はこのカラーが1番カッコいいと個人的には思いますです。

んが、CBRと名付けられているのに単気筒ってどうなのよ?

的な素朴な疑問は取り敢えず置いておいて

今回は免許取得して中古で手に入れてから2年間5,000kmほど走った段階で

オイル交換ついでに全体的に点検してほしいとのご要望です。


まずタイヤですが、新車装着のIRCのRX-01がそのまんま。

溝こそありますがオゾンクラックやコンパウンドの硬化により

本来の性能を発揮できるはずがない状態。


フロントも同様ですね。

12年前製造のタイヤですので迷わず交換しましょう。

まだ残ってるタイヤがもったいないという印象を受ける方もおられますが

ちゃんとしたタイヤでキチンと走らない方がもったいないんですよ。


ブレーキ周りはハードに使われた様子もなく変なパッドも入っておらずひと安心。

ドライブチェーンは新車時から1mmもアジャスターが動いた形跡無し。

オイル交換以外乗りっぱなしの12,000kmですね。

これ以上距離を重ねていってしまうと要らぬダメージが蓄積していきます。


そしてオーナー様曰く、何度か立ちゴケしたせいか、

前オーナーが激しめに転倒したせいなのか、何かおかしいんですと。

もしかして足回りとかフレームが曲がってるんじゃないかと心配されていまして。

その答えはこの曲がったハンドルとレバーですね。

大きな転倒時にハンドルは後方に曲がり

立ちゴケでレバーは前方に曲がったので

ブレーキレバーがものすごく遠くなっていて小さな手では握りにくいのと

手首の曲がりが左右で変わってしまうので違和感も感じます。


ヒトのセンサーは優秀で、こういう左右の違いは本能的に補正しようとするものですが

その不必要な補正作業っていうのが違和感とか疲労感として現れます。

例えば視力矯正もそうですね。

裸眼ではハッキリ見えないけど眼鏡をかければ見える。

でもきちんと測定して度数もフレームも自分に合わせた眼鏡じゃないと

目が疲れたり肩が凝ったりするアレと同じです。


まぁコレ、修理に出して「直りました」と言って返されたらしいですが。

こんだけ曲がってると取り回しでも違和感ありますよ。

ハンドルはスチールのセパレートでインナーウェイトも仕込まれた丁寧なものです。

しかも昔と違ってラバーマウントでインナーウェイト交換可能な親切な設計。

取り外しはちょっと面倒ですけどね。

まだ部品が出ますので潔く新品交換です。


レバーも純正新品っと。

まぁ純正と言ってもそんなクオリティ高いもんではありませんが

今の段階ならサクサクお安く交換できる純正レバーで良いですね。

純正レバーでコントロールを覚えるのが1番だと個人的には思うですよ。


グリップとレバーの距離はぐんと縮まって

スロットルケーブルガイドとレバーの干渉も無くなったので

正しい操作ができる状態に戻りました。


タイヤはRX-01の後継というかアップグレード版のRX-02に。

ウェット性能が10%もアップしてるらしいっすよ。


リアは耐摩耗性が20%アップらしい。

スポーツバイアスってほんとオールマイティで丁度良いカテゴリーなんですよね。

17インチだからそんなに高価じゃないし選択肢も多い。

隙間なサイズでタイヤの選択肢が少ない車両ばっかり所有してると羨ましいっす。


ちょい早めですがエアクリーナーエレメントも交換しておきます。

単体で見るとまだ緑色で綺麗な印象ですが

新品と比べると汚れ具合がよくわかりますね。


色って劣化の判断材料としては非常にわかりやすい反面

正常な色を知らないと正しい判断ができないんですよね。


ブレーキフルードも然り。

恐らく新車から1度も交換されていません。


点検に出せば絶対に交換されるお色です。

色と合わせてレベルもよく覚えておくとパッドの摩耗も液量から推測できます。

ぶっちゃけブレーキフルードは相当交換していなくてもブレーキはかかりますが

ブレーキがかかるのとブレーキが効くというのは別物で

きちんとコントロールできて、いざという時にこそ最大限に能力を発揮しなければ意味無し。

特にビギナーの間は意図せずブレーキを酷使して追い込んでしまう事がありますから尚更です。


ちなみにこの車両はコンバインドABS搭載モデルで

一定速度以上でリアブレーキをかけると

フロントの片押し3ポットキャリパーの真ん中のピストンが作動して

フロントにもやんわりブレーキをかけるというシステムが搭載されています。

ので、フロントキャリパーにはリアマスターからもホースが繋がっており2系統です。

よってリアのフルード交換およびエア抜き作業ではフロントも忘れずに実施しましょう。


これが正しい色ですね。

レベルは今のパッド残り量を考慮しておきます。

でないと例えばDIYでパッドだけ交換した際にパンパンになっちゃいますから。


フロントも同様に。

このレベルの劣化であれば交換してもこれと言ってフィーリングは変わりませんが

それは手遅れじゃなかったという証です。

劇的に調子が良くなった!と喜んでもらうのはとっても嬉しいんですが

チューニングでもしない限りは「普通」に戻っただけなんです。


同じく新車から交換されていないであろう冷却水も交換。

こちらは劣化した様子はありませんでしたが、通常メンテナンスです。

クーラントもほんとロングライフなんですけどね。

250ccクラスのバイクは定期点検に出される事も少ないですから、

機会があればその時に交換しちゃうのが良いです。


レベルが下限値しか入っていなかったオイルとついでにエレメント、パッキン類も交換。

オイルはMOTUL7100。

この水冷単気筒エンジン、ビッグボアでショートストロークで

しかもローラーロッカーアームのDOHCというハイメカエンジンで

普通に10,000回転以上ブン回るスゴいヤツですから

あんまりワケのわからんオイルはよろしくないです。


その他、曲がったブレーキペダルを修正したりと全ての作業を終えて

仕上げにタイヤの皮も剥いておきます。

まぁ、最近のタイヤって皮なんて剥かなくてもそれなりに大丈夫ですし

実走しなくても皮は剥けるんですが

そこはまぁアレです。走って確認しないと気が済まないんです。

で、単気筒のCBRですが、単気筒でもちゃんとCBRでした。

6,000rpm以下では眠たいエンジンはパワーバンドに入れば猛然とトルクを絞り出し

フロントがフワフワで大丈夫かコレ?と思われたフロントサスも

コンバインドブレーキの恩恵かノーズダイブも起きずビシッと安定。

当然、登りより下りで本領発揮ですが、なるほどオーナー様が

カーブで速度が落ちすぎて上手く走れないと悩んでおられたのも納得です。

オーナー様が思っているよりもっと回さないといけないんですね。

最初はスロットルを思いきりよく捻るのは勇気が要りますが

その勇気の見返りが本当のCBRの姿。

そこは人間がバイクに合わせていくところですね。

私も協力するので、ちょっとずつCBRを知っていきましょう。

それにしても

ホンダとしては謳い文句どおりスポーツバイクとしてMC41を真面目に開発したのがよくわかり

その昔スポーツシングルを渇望した自分としては非常に嬉しくなりましたね。


一通り実走チェックしたら最後に汚れをきっちり落としておきます。

整備前も洗車していますが、パッドカスとかチェーンルブなんかが飛び散りますしね。


あとこういうホイールの凹んだところとか、

オーナー様が綺麗にしにくい箇所を重点的に。


ちなみに水を使うのは下回りのみで、外装は基本ドライクリーニングです。


12,000km分の汚れも落ちて狂っている箇所も直ってシャキッとしました。

これまでの5,000kmは少し微妙な状態で過ごしちゃいましたが

これからがCBRと紡いでいく本当の距離なのかなと。

そうやってバイクと付き合っていけるのがやっぱりイイなと。

これからどんどん気持ちよく走れるようになっていってくださいね。

私もお手伝いしていけたら幸いです。

ありがとうございました🎶

ではさらば!