2019年11月29日金曜日

Savage trooper 2019。



みなさまごきげんよう。。。

さて明日は横浜の搬入日で日付が変わる頃にはこちらを出発します。


サベージはタンクが届いて組み付けまして。

ちなみにこの塗装は仮で、横浜終わりましたら塗り直しになります。


相変わらずシルエット重視で、Savage trooperという名前の通り獰猛なバイクです。

オーダーとしては「バトルスーツが似合うチョッパー」で

ハンドルが低めでちょっと鬼ててちょっと幅広なのもその辺の絡みですが

実際軽い車体に650ccのビッグシングルですから

まぁヒラヒラゴリゴリ走れる設定です。


フレームはメインチューブとシートレールの変更で純正とは少しラインを変えまして。

フロントエンドはステム打ち替えによりXSのステムに変更

ロングなインナーチューブにSRのボトムケースでタブを落としてシングルディスク。

19インチ星キャストに295mmローターとSR初期型用キャリパーに

タイヤはダンロップF24。

エンジンが直立しているサベージですから

フロントを上げるにしてもエンジンが後方に仰け反らないようにしております。


リアは16インチ星キャストにスプロケタワー変更とサベージのドラムプレート流用で

チェーンドライブ化した上で左右非対称のスイングアームは

別に用意した純正スイングアームを反転させて合体する事でナロー化しており

車体は非常にスリムです。

リアタイヤはダンロップK327。


外装はもちろんワンオフで製作しまして

ガソリンタンクは航続距離も重視したスポーツスタータンク

幅詰め下側絞り込みで底部フラッシュマウント、タンクキャップは純正流用

リアフェンダーはクレイジーフランク調ですが個人的には太陽の塔

非常時にタンデム出来るようにシートは三段シートで

同じくタンデム出来るように強度を持たせたフェンダーストラットはパーカライズド


シート下は純正風ですがフレームの角度に合わせてサイドカバーをセクショニングして

バッテリーボックスは幅を30mm詰めて位置は20mm後退し

純正のカバーを側面、上面とも加工して取り付けましたので

純正のボックスより遥かに綺麗な形です。

ボックス内はバッテリーとデコンプソレノイド、ETCをビルトインし

シート下にイグナイター、スターターリレー、デコンプタイマーにヒューズ関係と

電装系をゴッソリ詰め込んであって電装品が集中する事で

太いメインハーネスを車体に這わせないメインハーネスレス構造。

メンテナンス時はこの電装ユニット丸ごと外せるようになっています。


ヘッドライトはエレクトロラインのレプリカでマウントはワンオフ

ハンドルは開き角度が変更できるようになっていてミリバーに神戸グリップと

アマルレプリカのスロットルホルダーに純正流用の小型マスターシリンダー

サイレンサーはハーレー用ジャマー製当時物デッドストックを内寄せ

エンジンのヘッドカバーはフィンがカッコいいテンプター純正で

マニホールドを製作してハーレー純正の京浜バタフライキャブをインストール。

このキャブの変更によりストレートでシンプルなフレームワークが実現できました。

と、列記すれば色々な事をやっているのですが

重要なのはシルエットであって、何をどうしたかではなく

毎度の事ながら1号機なんかと同じくショー映えしない地味なバイクですが

これは私の性癖というか芸風というか

あんまり改造していない風になってしまうのには理由があって

それは骨格から分解して再構築しているからです。

フレームまでバラけたバイクをベースに完成形を描いてそれが実現できるように

角度や長さ、幅、構造を決定していくので

出来上がると普通のバイクになってしまう。

私はアブノーマルではなくノーマルな嗜好なんですよね。

もちろん、ぶっ飛んだバイクや改造も好きですが(´∀`)


まぁゴタクは置いておいて、非常に良い落ち着いたバイクです。

どこを改造したとか、どんな事をやっているかは置いておいて

沢山のバイクが集まる横浜の会場内で

このバイクの存在に気づき

共に魂を震わせてくれる単車乗りの方が少なからずおられるとすれば

非常に喜ばしい事だと思っております。


ひとつ自信を持って言えるのは

これだけぶっ飛んだ改造をしてあって尚且つカッコいいサベージは

ほかの何処にもありません。

サベージがここまでいける。そういう夢のあるオートバイです。

1号機もそうなんですけどね。


では横浜で(´∀`)





2019年11月27日水曜日

純正流用。



みなさまごきげんよう(´∀`)

横浜まであとわずかでございますが、

塗装に出しておりますタンクが戻るまでに細々した事を進めておきます。


細々と言えば非常に細かい事ですが、サベージは国産車という事もあり

色々な国産車のパーツを流用しています。

リアホイールは16インチの星キャストですが、

スプロケタワーはホイール供給側とは別車種のものでチェーンラインを揃えてます。

16インチ、ドラムブレーキという条件+スプロケのオフセット量という

色々な理由から部品を選定していまして、スプロケと言えば

サベージ650はベルトドライブですが、400のパーツを使ってチェーン化しており

ドライブスプロケットが17Tで、それに合わせるとドリブンは45T辺りが狙い所です。

が、私はドリブン37Tを選択してドライブを14Tとしました。

その狙いはスプロケットの大きさで、星キャストの星らしさを演出するには

向こうが見えるほどスカスカの方が良く、

37Tであれば外径がハブの大きさとほぼ同じになるので見た目がスッキリします(´∀`)

ちなみにドラムパネルはサベージの物を使い、サベ乗りからすると???な組み合わせで

尚且つブレーキの容量は純正同様なわけで性能ダウンはありません。


フロントのマスターシリンダーも純正流用でして。

小ぶりなマスターと言えばグリメカなわけですが、ハンドルの長さに余裕があるので

あまり小さすぎるのもどうかなってな具合で、それでも十分小ぶりですけどね(´∀`)


で、小ぶりなのは良いのですが、リザーブタンクの蓋には文字が鋳出されていて

こういう文字はむしろ好きなのですが、最下段に

「純正ブレーキ液DOT4をご使用ください」という文字があるのは我慢できず

その文字だけを削り落としまして。

そうするとそこだけツルツルになってしまうので、ブラストを当てて

肌の調子を整えてからまた磨くという処置を施しました(´∀`)

全く誰も気づかないと思いますがw


ブレーキと言えばフロントブレーキも純正流用で

ステムはXSでシャフトはサベージ、フォクアウターはSRでインナーも純正流用で

ホイールはスズキ純正19インチ星キャストのキャリパーはSRの初期型用。。。

で、肝心なのはローターなのですが、星キャストは外径275mmのローターが一般的です。

しかしディスクセンターのデザインがメッシュで似合わないし

SRのローターは外径298mmですのでこれに合致しつつ

PCDとオフセットがピッタリなローターを探し出しましたらば

計算通りバッチリ組み合わせに成功(´∀`)

ってな具合にサポートやスペーサーを削り出す設備がない分

流用技を駆使している感じです。


流用と言えばキャブも流用ですね。。。

こちらはドーナッツタイプのファンネルを装着しまして

真上にフレームが通る事からミクスチャーの調整が面倒なので

E/Jさんのミクスチャースクリューを投入しました。


各部クリアランスがギリギリっす(´∀`)

ファンネルはフレームをかわすために限界まで短いのですが

逆に少し長めの物も試そうと思案しております。

すごいパーツとか強烈な加工も面白いですが

流用技も地味ながら見所として中々楽しめるかと思います。

本来、純正流用って高価な社外品が買えなくて

それでもパフォーマンスアップを狙ったり、人とは違う何かを求めて

必死に使える部品を安価で探し求めるという

改造少年のスピリットが詰まっているので

これが面白くないワケ無いんですよね。

まぁ何をやったかはそれほど重要でなくて、どうなったかが全てなワケですが

自分自身忘れてしまわないように備忘録チックに書いている次第です。

って、インスタグラムやフェイスブックに載せた内容のまとめですが(´∀`)

SNSと違って残すならこちらですのでご了承くださいませ。

ともかく行けるところまでどんどん進めていきたいと思います。


ではさらば。






2019年11月24日日曜日

着地。



みなさまごきげんよう(´∀`)

さてサベージ650、サベトルーパーですが車体の組み上げに向けて

フレーム側の準備を進めていきます。


サベージのスイングアームはフレーム側に圧入されたニードルベアリング支持で

分解時は激しく固着していてピボットシャフトを抜くのに非常に苦労しました。

SRも同様にスイングアームピボットの固着に悩まされがちですが

サベージはグリスニップルも付いていませんので要点検項目です。


ニードルベアリングは完全に錆びて固着していて、油っ気全く無し。


中に入るスペーサーも朽ち込みが激しく使用不可ですね。

センターに入るスペーサーが入っていなかった事から過去に分解されたようですが

グリスアップ不足は否めません。

今回はフレーム側もホーニング処理しましてニードルベアリングも

ケージにしっかりグリスを詰め込みましてスムーズな動作を目指します。

ステムベアリングとスイングアームピボットのリフレッシュは

下手にサスを弄ったりするより格段に変化が現れますので

地味ですが古いバイクでは真っ先にやっておいきたいメンテナンスですね。


さらにまた部品を削っては磨いて、、、


いよいよ車体を組み上げていきます。

台上で足回りを組んで


エンジンなんかを積んでシート下のパーツを装着していきます。


マフラーは純正のエキパイがぶっとくてボリュームがあるので

サイレンサーがエキパイよりやや太いくらいの設定で直管風にしまして。

因みにこのサイレンサーはジャマーのテーパードマフラーのデッドストック品です。


フェンダーストラットは当初メッキのつもりでしたが

ちょっと光り物が多すぎてガチャガチャするのでパーカライジング処理としました。


そんなこんなで久々に着地です🎶

毎度毎度、この組み上げの瞬間はこみ上げてくるものがありますね。


因みにさっき削っていた部品はコレで

ハンドルの開きを任意に変更できるようになっていたりします。


いやはや実際かなり良いバイクになりまして、まだ未完成ながら感涙なのですが

これまた写真にしてみるとその衝撃が少ないと言いますか

純正風に製作したシート下なんかと併せて

改造している事がめっっさわかりにくいです(´∀`)


まぁ改造してある事を見せる事が目的ではないので

カッコいいバイクだなと思ってもらえれば良しですね。

木曜日にペイント終わりのタンクが届くとの事で

そのタンクも完成形というわけではないのですが

非常に楽しみです。




2019年11月23日土曜日

磨きと濁点の謎。



みなさまごきげんよう。

さてバイクを製作するとなると当然完全にバラッバラにするわけですが

よっぽどの極上車がベースでない限りは個々の部品は経年劣化していて

単に組み戻すだけでなく各々清掃やオーバーホールを要します。


1986年式のサベージも年相応にやつれていますし

使用しているパーツも古い物が多いので磨くなり綺麗に清掃するなり

それ相応に手を入れてあげなければなりません。

ってなわけで洗浄できるパーツは洗浄して


磨くべきパーツは磨いていきます。

それにしてもテンプターのヘッドカバーを装着すると格段にカッコ良いですね。

特にタンクをロートンネルにしてヘッド周りが丸見えになるので

このパーツは効いてきます。


そして外注にて製作を依頼していた部品達も続々と出来上がってきまして

こちらはマニホールドのアダプターで

これにより純正CVキャブと決別するわけですね。


使用するのは京浜バタフライで、サベージにこのキャブの組み合わせは

世界広しと言えどもこの車両くらいでしょう。

このキャブのお陰で、キャブとフレームが干渉せずに理想的なラインが構築でき

イヤイヤ、フレームを作り変えるなんて大変やんけと思われるかもしれませんが

キャブを避けるが為にややこしいフレームを不細工にいじる方が全然大変です。

私はフレームを改造したいワケじゃなくて

理想的なシルエットを作りたいだけなんですけどね実際は(´∀`)


んで色々やりつつホイールをまた磨いていきますが

通常ホイールはダイヤモンドカットという機械加工の跡があって

このように表面はシマシマになっています。

これは研磨するのにコストがかかるのと、シマシマのお陰でギラギラする事から

大抵のホイールはこんな感じになっています。

が、経年劣化で腐食が出てしまうとどうしようもなく、、


つまりこのシマシマをこのように全部削り落として磨かないと綺麗になりません。

ちなみに、ダイヤモンドカット仕様のホイールはホイール修正でも難儀する代物でしたが

最近は修正技術も進んでバチっと直せるみたいです。


んなワケでフロントホイールも綺麗になりまして


リアホイールも綺麗になりまして

全くもって、何日も手作業でシコシコとシコっているわけですが

もう腕がパンパンでアル中と勘違いされるくらい手がプルプルですw

早い話が磨きは磨きのプロにお願いするのが一番です。


と、言いながらまた磨きですが

フロントフォークの右アウターはブレーキのタブが不要なので切除しまして。

フォークアウターって実際ものすごく表面がいびつで磨きにくいんですよね。

年代物や廉価な車両の場合はソコソコの下地にクリアや銀を吹いたりする事で

その表面のいびつさを隠蔽しています。

同じ理由で、艶消し塗装にするとアラが隠せるので

艶消しで塗られちゃってる車両や部品はちょっと注意が必要です。

あと、艶消し(マット)塗装を「マッド」塗装という方を多く見受けますが

泥ってそんなにカラフルでしたっけ?と素朴に疑問です。

ロールケージをロールゲージと言う人がいるように

濁点を付けちゃうのが日本人の性なんでしょうか(´∀`)


で、こちらも外注に出しておりましたシートが返ってきまして。

ええ感じの三段シートになっております。


猫足スタンドもメッキから戻ってきております。

そして12月1日の横浜ホットロッドカスタムショー。

私めのブースは入り口入って右側の一番奥の通路で

ちょうどトイレとトイレの中間地点くらいの場所でございます。

ご来場の際には是非お立ち寄りくださいませ(´∀`)


とりあえずさらばである。



2019年11月18日月曜日

塗装と剥離と磨き。



みなさまごきげんよう(´∀`)

横浜まで実質あと10日ですね。

珍しくというか久し振りにギリギリ感満点で正直ギリギリです。。

毎年横浜前には何かがあると言いますか

昨年、一昨年は家内が入院しましたし

今年は実母が入院してしまいまして、無事に昨日退院出来たから良かったものの

私にとって10月、11月はドキドキものでございます。

おまけに今年はコンプレッサーはじめ設備関係も続々とブチ壊れてくれて

まったく飽きませんねホント(´∀`)


さて、そんなこんなでフレームやスイングアームは

ブラスト処理から防錆塗装、足付け研磨からパテ打ちとパテ研ぎ

サフェーサー塗装とサフ研ぎを経てようやく真っ黒に染まりました。

サフの時の写真と比べるとよくわかりますが、

黒くなるとパテで造形した部分がぐんと沈むだけでなく

パイプ径も細く見えますし

ここら辺の見え方まで考えてパイプ径を決めたり造形を行なったりという作業を

フレームをいじる人たちは計算してやっておるわけですね。


サベージの場合ネックから降りてくるレッグが一本で太いので

38.1mmのメインチューブと25.4mmのシートレールが程よい感じです。

とは言ってもこの組み合わせは1つの定番で

定番になるのもうなずけますよね。


因みに、防錆プライマーにサフ、黒と塗膜を重ねていますが

唯一車体番号部分だけはブラスト地に黒く一枚のみとしています。

と、いうのも車体番号の打刻が塗装で埋まってしまうので塗膜を薄くしておかねば

車検時に車体番号不鮮明で物言いがついたり

下手するとワイヤーブラシで擦られたりするので、その予防策です。


純正スイングアームを2つ使ってナロー化したスイングアーム。

まぁ実際には作り直しをしていますので、

私は総計3個のスイングアームを購入し、その殆どをクズ鉄に出しました(´∀`)


フレーム関係はこれで残すところスイングアームピボットのベアリング打ち替えと

ステムベアリングのレースを打ち替えましたら準備オッケーで

塗装関係はひと段落です。


そしてお次はアルミパーツ関係のお磨きが待っておりまして

磨かなきゃいけないボロいパーツは

前後ホイール、ブレーキパネル、スプロケットタワー、マスターシリンダー

ブレーキレバーにクラッチレバーおよびホルダーと

エンジンヘッドカバー、クラッチカバー、ジェネレーターカバー

トップブリッジ、フォークアウターチューブ

いやいやアカンやろwww

アカンのですがやらないワケにはいかないので、まず塗装を剥離していきまして。


塗装を剥離したらピカピカというワケでは当然なくて

腐食でガサガサの表面が露出するだけなので全くスッキリしませんで


普通の脳みそで普通に考えればこんなボロいホイールはもうダメな雰囲気ですが

気合と根性でここら辺はどうにでもなります。

問題は気合と根性だけでなく時間も費やすという所ですが

折角探し回って手に入れた部品ですからしっかり再生していきます。


スズキ純正の星キャスというと族車テイスト満開で

おまけに3段シートですから一歩間違えれば行き過ぎてしまいますが

赤とか黄色に塗らずに

梨地とアルミと磨きの部分とのコントラストを生かす方向で磨き上げまして

このテイスト、好きな人は好きですよね(´∀`)


トップブリッジも磨いていきますが

この純正トップブリッジ、鋳物なわけですが機械加工によって穴を開けた箇所は

フォークとハンドルブッシュ、ステムシャフトとそれを締めるボルト穴で

メーターマウントの穴は鋳抜いてあります。

そしてフライスで面をさらっている箇所は

ステムナットの座面とステムを締めるボルトの座面に、片方のブッシュ穴の一部だけで

いやはやすごい鋳造技術です。


もう鋳物好きにはタマランわけで、鋳肌を落としてツルツルにせず

鋳肌を残したままポリッシュする事にしまして。

実は現段階で私はペイントがどうなっているのか全く知らず

何かしらヒントというかイメージ的なものをオーナーに伺いましたら

「深夜の海」

という素晴らしい答えが返ってきました(´∀`)

オーナー氏およびペインター氏が協議した結果、

作り手である私の芸風にかなりテイストを寄せてくれたようです。

実際上記のような表面仕上げなどもバッチリ似合いそうで

ペイントの完成が楽しみでなりません。

まだやらねばならぬ事は山積みですので

命を削るべく宜しゅう候で候。


ではさらばである。



2019年11月14日木曜日

塗りモノ。



みなさまごきげんよう(´∀`)

横浜ホットロッドカスタムショーが近づいて参りましたが

未だ製作中のLS650サベージ。


防錆プライマーが硬化しましたら、全体的に研いでから少しパテを打ちまして

当初はフレームのパテは行わないつもりだったのですが

パウダーコートもしない事ですしサラサラっとモールディングする事にして


主に制作した部分を中心に整形していきます。

何故に製作した箇所に絞られるかと言いますと

外装と同じく、フレームもパテで整形するとなると

それも睨んだ溶接や造形を行っておかねばならず

純正のモリモリ溶接のビードは整形のために削り落とすと

強度や耐久性が落ちてしまう為です。


並行してその他のパーツはペイントを進めておりまして

パテ研ぎで粉が舞うので上手く作業スケジュールを立てて進めていきます。


こういうマフラーのブラケットみたいな小物は

ついつい缶スプレーとか艶消し黒とかで片付けてしまいがちですが

ちゃんと艶のあるウレタンのブラックで塗っておいた方が断然耐久性が高いです。

意外と車体下部はオイルやガソリンが滴ったりするうえに

泥なんかも沢山跳ねますので

耐油性が高く、汚れを絡めないツルッとした塗装が良いです。


電装ケース。

こちらも掃除しやすいようになるべくシンプルな形状にしました。


そしてフレームはサフが終わりまして。

毎度毎度、こういう大きな段階へ到達する毎に大きな満足があって

ここに到達するまでは苦労とか苛立ちが沢山あるのですが

登山家が山に登るのと同じ理由でヤメられません。

もう私は完全にジャンキーです。


シートレール集合部はタンクとの繋がりを良くする為にパテを打ちました。

こうしておくと横からではなく上から見た時のくびれが綺麗になるのですが

つまりオーディエンスではなくオーナーが跨がって眺める愉しみの為です。


正直、首の補強の部分はパテ打ち始めて即、やめときゃよかったと思いましたw

フレームのパテはやった事ある人しかわからない難しさがあるんですが

機会があれば是非チャレンジしてみたもらいたいです。


スイングアームはサビの痘痕なんかを主に修正。


サベージのフレームは元々角パイプとプレス部材を丸パイプで繋ぐという

複雑かつメーカー純正らしい作りで、しかも左右非対称。

メインチューブが丸パイプになりシートレールがスムーズになり

35mmも左側が飛び出していたフレームは

スイングアームとショックマウントの幅詰めに始まり

左のシートレールをほんの少し外にズラすことで

左右の差は2.5mmまで減少したので、目視ではほぼ左右対称になりました。

日本はともかく、日本よりは売れているであろう海外においても

ここまでフレームをいじったサベージはまず無いと思います。

その為に膨大な時間をかけて計測して加工を繰り返してきたわけですが

全てはシルエットの為です。

如何なる形になるのか、完成目指して猛進していきたいと思います。。。

いや、猛進します(´∀`)



とりあえずさらば!