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2025年3月28日金曜日

サブキャリア製作。

 みなさまごきげんよう。

ホームコースの先にあるスキー場の今シーズンの営業が終了しまして。

これでひと雨降れば塩カルも流れていよいよシーズンINです。

まぁ、まだ自分のバイクに満足に乗れてないんですが。


さてこちらは77XLHさん。

シッシーバーはあるもののサドルシートでピリオン無しなので

荷物を積む際に座りが良いようにキャリア製作のご依頼です。


元のシッシーバーに沿わせる形状で。

テールランプの配線を潰さないようにガード付き。


前方には荷掛けフックを装備。


それほど大きな荷重がかかるものではないので

なるべくシンプルかつ軽量に仕上げまして。


今回はウレタン黒塗装。

適度にヤレた車両でしたらパウダーコートじゃなくても良いかと。


この具合なら常設してても違和感ありませんね。

むしろ隙間埋めにちょうど良い感じです。


同時にフロントフォークオイル交換も承りました。

いつ交換されたのかわからないのでリセットをとの事。

それほど劣化しているワケではありませんが

次回はフォークシールおよびスライダーブッシュ類を交換しましょうってところですね。


細かく手を入れて楽しく乗っていただいているようで何よりです。

やっぱり製作モノは楽しいですねぇ。

さて、現在のご予約状況ですが4月の枠が埋まりつつあります。

軽作業は全然OKなのですが

レッカー入庫などイレギュラー以外は

基本割り込み不可の要ご予約となりますので、よろしくお願いいたします。

それでは!

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2024年9月22日日曜日

77XLH。

 みなさまごきげんよう。

残暑が厳しいですが

朝晩はオートバイにだいぶ優しい気温になってきまして

私も走り回りたいところですが

ちょっと仕事が溜まりすぎ(汁

調子に乗って預かり台数増やしたらやっぱりダメですね。


さて今回は以前NSGを取り付けさせていただいた77XLH

1000のアイアンですね。

ご依頼内容はリアタイヤ交換と

全く効かないリアブレーキの確認と

長年開けていないというEキャブの整備です。


リアタイヤはウチでは定番のIRC GS11で。

リア18インチはアイアンのサイズだと

クラシカルなパターンで性能もマトモなタイヤが多く

ハイグリップのTT100GPやK300GPも選べるので

タイヤ選びでも遊べる幅がデカくて何よりです。


タイヤ交換自体はサクッと終了。

サクッととは言ってもアイアンあたりだと普通のバイク屋さんや

量販店さんだとちょっと困っちゃうかもですね。


で、全然効かないというブレーキは散々見てきたコレです。

アームの逆組み。

何台直したかなコレ。


アイアンのブレーキカムは国産車でよくある平板でシューを押し広げるのではなく

方向性持たせてあります。

写真でいくと丸い方がシューを押すわけですね。

これは初期制動の立ち上がりやコントロール性を求めた結果ですが


アームを下向きに組むとカムの動きは反対になるので

角い方でシューを広げるようになり

シューのストロークも少なくなりますし、スムーズに動かないであろう事は一目瞭然。

では正しい向きにアームを持っていけばそれで解決なんですが

車両によってはそう簡単に片付かない。


この車両はリアブレーキがケーブル引きの年式ですが

ホイールベースが長くなるボルトオンハードテールが装着されており

ドラムパネルに設けてある本来のケーブルの受けが遠くなり

ケーブルの長さが足りない。

そこで純正ケーブルのネジ部を切って延長アダプターを接続

フレーム下側に新たにケーブルの受けを設置という工法です。

そもそもブレーキパネルの受けを使おうと思っても

クリアランスが無く使えないワケですが。

これを正しく作動するようにするとなると

リアセクションをきちんと設計し直して作り直す必要がありますが

今回はできる限りの範囲内で作業していきます。


アームを本来の向きで引けるようにケーブルの受けを製作して溶接。

クリアランス的にはもうココしかありませんでした。

が、この位置は正しくないんです。

引く方向としてはわかりやすく言うとアクスル中心方向にできる限り近くなければならない。

どういう力をかけたいか

いかに効率よくもっていくか

その辺を理解していれば、こんな方向にアームを引くのは間違いです。

が、現状で最も効果的なのはココでした。


私としては100%でいきたいですが、これだと70%の出来です。

それでも以前のノーブレーキ状態と違って格段にブレーキが効くようになったので

今回はこれで許してください。

それにしてもこういうところをおざなりにしてカスタムバイク製作とか

そういうのはどうなんですかね。

修理に出しても「こんなもんです」「調整しときました」

そして結果は何も変わらない。

誰かが「作り方が間違ってるんだよ」って言わなきゃね。

嫌われてもいいんですよ。元々好かれてないですから。

ダメなものはダメ。

私はそういうスタンスです。


アームを引く方向が変わったので

アクスルプレートに(何故か)溶接されているFLタイプのブレーキランプスイッチは

使えなくなってしまうので別所に設けなきゃいけないのかと思いましたが


純正の位置にちゃんとスイッチあるやんけ(壊れてるけど)。

スイッチ交換してブレーキランプも普通に点灯するようになりました。

ココにスイッチある事に気づかなかたのか?


続いてEキャブをきちんとオーバーホールしてほしいとのご依頼なので

キャブを分解していきます。

この辺のキャブは単純構造だから作業性は良いのですが

洗って組み直すだけでは全然ダメなんですよね。

特にOリングなどなどのゴム系パーツをきちんと交換する。

それに尽きます。


加速ポンプは死んでますね。

どういうワケか軽視されがちな加速ポンプですが

コレがちゃんとしてないとセッティングも出ないです。


Oリングはかな潰れていますね。


負圧のキャップも亀裂。

二次エアー吸い込みます。


加速ポンプのロッドのブーツはバラバラ。

キャブにとって気密は超重要です。


フロートバルブはどういうワケか吊り具が曲がっています。

これで適切な油面が出るワケありません。


ひたすら汚れを落として消耗品交換。


ココのOリングも劣化していると不必要な燃料を吸い上げてしまい

燃調が狂います。

キャブのオーバーホールは基本的に消耗品の交換。

洗っただけでは結果がついてきません。

もう一段階上となると各部の再メッキやバタフライの製作

シャフト関係の交換等、所謂リビルドになりますね。


ウチはキャブ屋じゃないので一般的オーバーホールですが。

よほど傷んでいない限りはこのレベルで調子は戻ります。


ちゃんとしたリペアキットを用いるのも大切です。

今やキャブのインナーパーツなんてAmazonでも楽天でも格安で売っていますが

長期的に見て信頼できるパーツをセレクトしないと

「オーバーホールしてもらったのに調子が出ない」

という意味不明な状況を招き

関係ないところに手を入れまくって沼にハマるという事態に陥るので

何を選ぶかはほんと重要です。


ロードテストしてお渡しOK。

実際に試乗していただき、いつもの往復10kmコースをご案内しましたが

待てど暮らせど戻って来られず、、

こりゃトラブったかとお迎えに走りましたが

あまりにも乗りやすくなっていて山のてっぺんまで行っちゃいましたとの事で

きちんと走れるようになったようでなによりです。

そのままお渡しして任務完了となりました。

現在お預かり車両制限中につき、ご予約は11月〜となります。

シーズンオフでメンテナンスや改造のご依頼が集中する時期が近づいております故

作業ご依頼の場合は早めのお問い合わせ、ご予約をお願いいたします。

それでは

さらば!

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2024年9月17日火曜日

97XLHハーネス引き直し②

みなさまごきげんよう。

97XLHハーネス引き直しの続きです。 

今回も長文で言いたい事はハッキリ言うスタイルでよろしく!

コレ書くのも楽じゃないんですよ(汁

HDも90年代に入ると比較的一般的なハーネスになり

サーキットブレーカーはメイン30Aのみで残りはヒューズボックスという流れ。

以前は全て旧来のHD同様4系統のサーキットブレーカーという構成で引き直したり

ラバーマウントスポーツとなると上流だけの引き直しとしたりしてきましたが

今回の車両では純正ヒューズボックスを残して不要な配線や改悪になっている配線を除去し

スッキリとまとめていく作戦とします。


具体的にはイグニッションモジュール関係

ターンシグナルモジュール関係と、バンクアングルセンサー

スピードメーターセンサーそしてVOESといった

機能していないけど電気が流れている配線を徹底的に削除し

尚且つ変な改造で切りっぱなしになっていたり継ぎ足しが不十分な

所謂癌の巣窟の切除ですね。

この辺は配線図がある事は元より

普段から触り慣れているスポーツスター ですから

どの色の線がどの仕事をするかが把握出来ているので楽です。

とにかくわからないのが後から追加されている線ですね。

ホンダっぽい色だったりヤマハっぽい色だったり、、

要は適当な線で継いでいるだけなんですが

変に各社の線の色を知っていると大混乱です(笑


で、ポンコツなキーシリンダーもFXタイプの純正に交換しますが

配線がビス留めタイプのキーシリンダーを装着すると

元々純正キーシリンダーを基準に内側に寄せられていたブラケットでは

マニホールドと端子の距離が近くなりすぎる事が判明。

仕方ないのでキーシリンダーを20mm手前に出すべく元のブラケットを延長加工。


まぁチョークケーブルの取り回しからしても、この位置が適切なんですが。

ギリギリのピタピタってイチからそういう風に造らないと

どこかに無理が生じるんですよ。


耐熱塗装してキーシリンダーのブラケットはOK。

今回は元々装着されていた電装系はそのままでという事ですので

インジケーターランプ関係もそのまま。

と、言ってもランプ本体は新しくしていますが。

インジケーター関係のハーネスはメインからの分岐ではなく別系統にして

右側から這わせる事でメインハーネスを細くすると共に

インジケーターのみ切り離せるようにしてあります。

こうしておけばトラブル時に部分的な修理や部品交換が可能ですので。


同様にイグニッションスイッチの太い配線3ぼんもメインとは別系統で右から左に入るように。

そうする事でシート下はこれだけスッキリ片付いています。

十分ごちゃごちゃしているように見えると思いますが

一般的にスポーツスターではサイドバッグか別なポーチに入れざるをえない

ETC車載器がシート下のココにスッポリ収まっているのをご覧いただけば

どれだけ配線がスリムになったかご理解いただけるかと。

尚、バッテリーからのマイナスアースはエンジンブロック以外に

写真真ん中あたりにバッテリー端子から直接ボルト締めのアースポイントを設けてあるので

後々に変なアースを取らずとも

このアースポイントから確実にアースが取れるようにしてあります。


まぁ結果から言いますと、このエンジンハンガーの上を通るぶっとく不細工な配線の束が


このように綺麗にスッキリ収まりまして。


配線中通しにしてハンドル回りをスッキリさせたのに

トップブリッジ後ろにモジャモジャのたうちまわるハンドル回りの配線も


このよう何事もなかったかのようにスッキリ無くなりました。


スイッチの位置関係は変わっていませんが

各スイッチは当然新品に交換しております。


ハンドル回りの配線は折角ヘッドライトケースという有効なスペースがありますので

ヘッドライトケース内で接続。

必要に応じてカプラーで簡単に断絶できるようにしてあります。

以前の配線だとハンドルを外すだけでも線を切らなければなりませんでしたが

今回の引き直して数箇所のカプラーとギボシを抜けば

ハンドルが容易に車体から分離できます。

国産車的な考え方ですが、整備性まで考えておかないとユーザー様の負担になりますから。

もちろん作業者にも負担ですが。


今回は灯火類を変えないという事でしたが

いざウインカーを作動させるとひとつだけ光量が足りない。

こういう水が入って腐食しやすい社外のウインカーなどは本来交換したいところ。

この辺は値段なりの造りですからね。

今回はこのボロサビなウインカーをメンテしてきちんと使えるようにしましたが

ほんと皆さん、今一度部品箱にある純正ウインカーを徹底的にバラしてみてください。

そのコストのかかり方や設計は、確かに値段なりのものです。


純正は高い

格好が好みじゃない

色々ありますが、それらを否定するだけじゃ損するだけです。


サビサビのホーンは新品交換。

こういう保安部品関係はきちんと作動しないと車検の時に泣きますからね。


腹下を這う配線は一切無いのでジャッキアップも気を遣いません。


メイン系統が終わったら後ろ側へ。

キジマのテールランプをpが装着されていますが

結線部分はフェンダー末端にアルミテープで。

こういう泥飛沫が最もかかる部位に配線の接続部があるのはよろしくないです。


アルミテープで保護していても元の配線がまずければ銅線露出。

アルミテープで貼られているので導通すれば即ショート。


配線を通す穴はギザギザ。

コルゲートチューブが巻いてありましたが見事に擦り切れていました。


そう言う箇所もきっちり保護してあげる事で要らぬトラブルが防げます。

ついでに言うとインシュロックであちこち固定しまくりも良くありません。

ハーネスはバイク本体と同じく動的なものですから

適度な遊びが大切です。


スッキリまとめるためにあちこち固定してしまいがちですが

純正ハーネスがどことどこで固定されていて

どこが遊んでいるのか

そういうことまで把握していないと電装トラブルが避けられません。


排気管に接触しているオルタネーターからレギュレーターのカプラーも


適切に配置すれば当然熱害を避けられる位置にきます。

経年劣化で起こるトラブルも当然ありますが

改造車においてはヒューマンエラーが非常に多いんです。

そこに悪気があるとかそういうのじゃない。

ダメな事って知らずのうちにやっちゃう事なんですよね。

で、それを指摘する人が居なければそれを正しいとしてしまう。

ましてや同じ事をやってる人間が2人も集まればもうそれが正義。

あの人がこうしてたからやっぱりこれで正解だと。

そうして基準点がどんどんズレていく。

よく言いますよね、詳しい人に乗ってもらったら調子良いと判断してもらえたと。

たとえばその車両がショベルとして

その人は今まで何台ショベルに乗ってきたんでしょう?

20台乗ってきたとして、果たして本来のコンディションにある車両に何台乗ったでしょうか。

ポンコツに100台乗ってきたって正しい判断はできないワケですよね。

どこかで本当の正解を知らなきゃいけない時がくる。

だいじなのは現状が正解じゃないかもしれないと常に疑うことだと私は思います。

ちなみに私は正解を与えられるような崇高な人間じゃないので

その辺は頼りにしないでください。

知ってる事しか言えません。


さて、話が長くなっているのでいい加減この鬱陶しい文章を閉じるとして

後はこのフレームに渡された鉄板とか

オイルが漏れているプライマリーまわり、ブレーキ関係メンテへと進みます。

そいでは


さらば!


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