2018年6月29日金曜日

A-DAY 18TH #12




スマートなエボスポーツはグラベルクルーさん作だったと思います。

エボスポはこういうシュンシュンしたスタイルが良く似合いますねぇ。


リムやハブがグレーで引いて見える。


ロッカーカバーにはEMDのXRタイプのカバーがついてる。


なるほどこうなってるのかぁ。


オイルタンクはシートレール下に左右対称で収まるように製作されてますね。


バッテリーは左サイド下側に移動。

エボスポのシートレール下は見た目より内部が狭いので

ここら辺くらいしか行き先無いんですよね。


薄いタンクを深く被せてある。

エボスポーツでコレをやるのもフレーム形状からしてとても手間がかかります。


この車両も限界ギリギリまで被せて、燃料の取り出しは前から。

真ん中より後ろはご覧の通りスペースが無くなるんですよねぇ。

エンジンハンガーとタンクの間の空間にはスイッチ類を配置。


グリメカのマスターにはやはりマグラのレバーが一番合うように思いますね。

こちらもまとまり感の高い車両でした。



ヴィンテージパーツで構成された車両だけれども姿勢がよろしいですね。


デロルトポンパーに自作と思しきバードディフレクター。


このランプを前後左右に、ウインカーとして使ってる。


インベーダーはミニディスクが似合いますねぇ。


ロッカーの形状が素敵だなと思いつつ。

アクスルのナットには緩み止め様にイモネジが入るようになってる。

リアレッグ、フロントレッグ共にクラウンナットを使って割りピンが入ってるとか

当たり前なんですがこういう機械として当たり前な事は大事ですよね。


フィンのキッカーカバー。


プランジャーサスって伸び側た縮み側それぞれのレート設定とか

車高調整も出来るだろうし案外と面白そうなサス形式ですね。


マフラーはフレームの内側を通してるけど

そのために前の方からじわじわとマフラーを内寄せしてきてる。


アリスのツバつきを2段で。


ワルい雰囲気ですなぁ。



2018年6月27日水曜日

タンク加工底面斜めストレッチ③




タンクの底面を前方で30mm、後方で10mmとスラントしてストレッチ

トンネルは前側が+5mmと斜めと斜めが交錯する中々複雑な加工のタンクですが。

仕上げの面調整をはじめ細かい整形へと進んでいきます。

写真は省略していますが加工部分は重防食プライマー塗布

タンク内部は再コーティングと見えないところにも抜かり無しです。

こういうのを「こだわり」と言われる事がありますが

私自身の満足のためではなく

バイクが長持ちするように、オーナー様が末永く愛せますようにという感じで

こだわりというよりも愛でございます。

気色悪いw

ですがただでさえ人口が減っているバイク業界ですから

今乗っている人やこれから乗ろうと思う人には、気持ちよくバイクに接してもらいたい

という気持ちです。


良いものを作りたい、提供したいという私自身の気持ちもありますが

作り手、乗り手双方に得るものがキチンとあるというのがイイですね。

で、サフを入れまして面調整の後は細部の修正を入れていきます。


本来このコフィンタンクは高さがそれほどあるわけではないのですが

最大で30mmも下に伸ばしていますので高さが出てきてボッテリとした印象になるので

上面のプレスの折り目を少しエッジーにーしまして

前後方向に走るラインをシャープにする事で、高さが増した分を視覚的に緩和します。


今回はペイントもご依頼頂きまして。

ソリッド単色ですが中研ぎも入れてクリアは一層増し塗りあげていきます。


タンクキャップ前方に薄くプレスラインが入っていたのも

加工により消滅していたので再現しまして。

やんわりとこういう造形を入れるのは実は難しかったりします。

そしてこのペイントではピッカピカすぎて搭載するバイクに似合わないので


ラフめに研いでからこれまたラフにポリッシュしましてくすませておきます。

だったら中研ぎとか要らないのではないかって事ですが

肌を整えておけば後々オーナー様がツヤ感等を調整しやすいですし

バイクの仕上がりによっては研ぎ直しで鏡面仕上げにもできますので

そのためにクリアも一層増してあるという感じです( ´∀`)


加工が複雑なうえにタンク外板が1.0mmという薄板で溶接が難しい案件でしたが

底板、加工部は1.6mm鋼板強化バージョンで製作し

指示書どおりの寸法にてこれにてタンク加工終了です。


現車フィッティング無しでの製作でしたが

綿密な計測のお陰で各部のツラ具合や形状もご満足頂けまして

唯一、後方のタブがフレームの湾曲部分と会わずに浮いてしまったようですが

そちらはフレーム側に台座を製作して対応して頂けると言う事で一安心です。

オーナー様自身は駐輪場でダイナをがっつりプライベートビルドされておりまして

自分で自分のバイクを作るという大切なプロセスをお手伝いさせて頂けまして

非常に嬉しく思います。

ありがとうございました。






2018年6月26日火曜日

A-DAY 18TH #11




パッと目についてイイ雰囲気だなと思ったんですが

匂いとしては走りの空気感でして


足回りなんかもハイパフォーマンスな仕様ですがベースはリジッドフレーム。

そして外装はオールドスクールで、Zとかの改造の世界に近いものを感じた次第です。

ごちゃ混ぜ感で売るのではなくてビシッとおさえるって言うんですかね。

どんなジャンルにせよ行き過ぎない事、まとめるって事がやっぱり大事だなと思います。


ダブルディスクを掴むのはブレンボのキャリパー。


スタビを兼ねたフェンダーマウント。

フォークのストロークを測るインナーチューブに巻かれたタイラップ。

ボルトはチタンのものが大量に奢られてマス。


ブレーキホースの取り回しはバイピース。

こうしてh字に取り回しておくとフォークの動きを妨げるホースが一本で済むのと

ハンドルの変更なんかがやりやすいですね。


キャブはFCR。


リアバンクの排気は海老管で前回し。


ロングなメガフォンサイレンサー。

ミッション後ろに小型のバッテリーを置いて

尚且つインナーフェンダーをしっかり作って水がかからないように配慮されてる。


タンクは綺麗なラインで。


リジッドフレームながらボブフェン改と思しきシートカウルを有したシングルシート。


3ライトのダッシュには高年式用の電気式タコメーターをビルトインしてある。


スピードメーターはACEWELLですがスイッチ類は古めかしいもの。


OVERのステップにブレンボのマスター。


ウインカーはフレームのココを上手く使ってマウント。

ウインカー本体はドゥカティパフォーマンスかな。


フロントウインカーもサイドカーループを利用して綺麗に取り付けられてる。


フレームのラインを崩すような事はしてなくて

これはかなりきちんとしたコンセプトあってのものでしょうね( ´∀`)


テールも通常では使いにくいサイズですがセンスよくおさめてあるし、良く似合ってる。

好きな落ち着き感でした。





2018年6月22日金曜日

A-DAY 18TH #10




エボスポベースのディガーですよ♪♪♪

グラフィックはおろかステッカーすら貼られていないこの様子は

正直かなり好みです。


4カムエンジンってディガーベースの源流的なところがあるけど、

エボスポベースはあまり見ない。

そりゃアイアンベースが本来でしょって事なのかもしれませんが

このくらいシックにまとまってれば大アリだと思います。


しかも4速ベース♪

邪魔なクランクケースブリーザーはちゃんとエアクリーナーに戻ってる。


エボスポにスプリンガーを似合わせるには相応の改造が必要ですねぇ。


PMのシンプルなキャリパー。


新しい目の削りのキャリパーだけど形は結構シンプルで

下側に付けてあるのもあってあまり主張してない。

というかキャリパーはそれでイイんですよね。


長めのプリズミック。


ロッカーカバーとの隙間がかなり狭くなってるのはアンダーフレームに幅があるからか。

純正フレームベースだとココの隙間はこうはいかない。


フェンダーは意匠を尊重しつつ、被りを浅く幅は狭くしてシュッとしてる。


オイルタンクのスペースが少ないエボスポ用のリジッドフレームですが

このスタイルであればバレルタンクで全然イイわけで

正直ヤラレタ感を禁じ得ません。


バッテリーは定番の位置だけどアンチグラビティの小さいのでなるべく隠してる。


センスいいなと思いました。



かなり細身なショベル。


ロッカー用の5本キャスト。


リアもフロント用を加工して装着してある。

F19でRも19って一歩間違えばおかしくなりがちですが

幅を全体的におさえてまとめてあるので違和感ありませんね。


肩を丸めた感じのナロースポタンは前側を少し被せてある。

これも見せ方としては間違いない手法ですね。


純正バイザーに少し奥目でアンバーのヘッドライト。

リムやバイザーのくすませ具合が効いてますね。


FCRのファンネルも鉄みたいな表面になってる。


この形になってから随分経つと記憶していますが

飽きる要素が無いからでしょうね。

実車を初めて拝見したのは確か2012年の横浜の地下の駐車場だったかなぁ。