2016年8月29日月曜日

ワンスロートキットと乗車姿勢。


みなさまごきげんよう♪

本日は大阪よりお越しの'06式・・・キャブ最終の883Rさんです♪


どうにも乗り難いとのご相談を頂きまして作業ご依頼頂きました。

前後とも車高が落とされていて、ハンドルは純正ライザーにドラッグバー。


幅もかなり広めにとられていますね。これでは脇が開きすぎてしまいます。


横から見れば全体を低く低くおさえたというところですが・・・

この状態だと肘が伸びきって手は突っ張る形になるので、肩や腰に負担がかかります。

リアは硬いサスで荷重がフロントにかかっているうえに

フロントが柔らかい純正スプリングカットですので常にフワフワしていますから、

落ち着きなく動いているフロントサスの動きを腕で受け続ける事になりますね。

コンビニへのアプローチで腹を擦る事もあるようですのでサスも見直します。


その前に同時にご依頼頂いておりましたキャブカバーの交換。


このキャブサポートとブリーザーホース&フィルターを・・・・


CV用ワンスロートキャブカバーキットに交換です♪

マニホールドのズレも無く、すんなり装着できました。


併せてジェットも変更しセッティングを出させて頂きます。


スッキリ♪


次いでハンドルはZバーに変更。


左右10mmずつ幅を詰めてあります。


グリップは2型縦溝に交換。

コレは横ズレし難くて気に入っています。


グリップ位置がだいぶ上がって手前に来ましたね♪


車格からしても幅詰め過ぎはよくありません。

リアタイヤは端まで使えていないのが写真からもわかります。

まぁ必ずしも端っこまで使う必要があると言うわけではなく・・・フロントと比較してみましょう。


リア対してフロントは端までぎっちり減っていることからも、乗りにくさが伺われます。

見た目的にも雰囲気出てきましたが、

この極端な前乗り状態をさらに改善すべくフロントのサスをいじっていきます♪



それではみなさまごきげんよう♪




2016年8月25日木曜日

復活。


みなさまごきげんよう♪

さて部品の洗浄が終わりましたのでエンジンを元に戻していきます。


ガスケットはCOMETICのMLSガスケット。


タペットブロックのOリングなんかも交換しまして。


プッシュロッドカバーは裏表逆にしましてきれいな面を表に。

まぁ使用済みパンツを裏返してもう一度履くような理屈ですw

このメタルガスケットはヘッド部のOリングが省略されているタイプです。


メタルなので締付けトルクが違います。

それにしてもEVOモーターは腰上いじりやすいですね♪


とか何とか思っている間に組み上がりまして無事始動。

自分のバイクですから時間外作業で真夜中ですがw

こうやってエンジンがかかる瞬間は何度体験しても最高ですね♪

写真点数少ないですが私はエンジンを語れるほどの知識や経験値はございませんで・・・・

ただただ分解して洗浄して元通りに組んだだけです。

この程度の技術ですのでエンジン修理を承っておりませんです。

餅は餅屋ですからね♪


外観上は別に綺麗になっていませんが、中は綺麗にしたので音が変わりました。

乾いた感じでレスポンスが良くなりまして漏れもボンドも無くなってスッキリです。

またひとつ自分のバイクになったかと思うと感慨深いですね♪


そういえば若かりし頃に初めてエンジンブローさせた時・・・・

あの時は山陽自動車道でオイルプレッシャースイッチが壊れてオイルを吹いて、

クランクが焼き付いてコンロッドが折れたのですが

あの破裂音と、ギュンッていうエンジンの最後の悲鳴は忘れられません。

プレッシャースイッチが壊れた事よりもブローさせた自分に落胆しました。

気づかなかったのではなくて気づかぬフリをしていた事は自分がよく知っていますから。

なぜあの時さらに踏み込んでしまったのか?

なぜあの時アクセルを踏み込めたのか?

今でもわからないままですが、

とにかくエンジンを壊すのはもう嫌だと誓ったものでした。

エンジンに限ったことではありませんが・・・・


あまり神経質になりすぎるのは良くありませんが、

予防整備も改造もバイクとの距離を近づけてくれる大切な要素ですね。

何にせよまた安心して乗れるようになって良かったです♪



それではみなさまごきげんよう!





2016年8月23日火曜日

トップエンドガスケット交換。


みなさまごきげんよう♪

リアバンクのヘッドガスケットからのオイル漏れが発生した1号機・・・・・

調子は全然イイのですがいずれ抜けてしまうだろうという事でガスケットを交換します。


以前から滲みはありましたが、日常使用するうちに耐え切れなくなったようですね。

圧縮測定値は良好。


クランクケースに滴るようになりましたので、放ってはおけませんね。


ベースガスケットからも滲み。

タペットブロックからも滲んでいますので調度よい時期ということです。


サッサと分解。

と、いうのも開けてみたら1200にボアアップされていてガスケットが合わない!

なんて事もありますので、ガスケットを注文する前に確認です。

26年間全く開けていない割にはまぁまぁ綺麗ですね。


漏れはここから。

やはりというかリアバンクは若干ヘッドボルトが緩み気味でした。


26年間お疲れ様♪


後は夜間にひたすら清掃です。

オーバーホールではなくただ洗って組むだけですが・・・・

これからどんな焼き色が付いて、どんなスラッジが溜まるのか。

そんな事を考えていると清掃作業も楽しいものですね♪


そういえばこのバイクを買った時に、色んなネジの頭に木工用ボンドが塗りたくられていまして。

元オーナー曰く、「ボンドを塗っておいて剥がすとサビが一緒に取れるんだよ」

と、いうことでしたがヘッドボルトにもボンドが盛られておりまして。

12ポイントの谷間に入ったボンドを取るのに非常に苦労しましたw


自分が乗る時にある程度落としましたが・・・・

ヘッドにもハミ出して熱で強烈に固着していましたので、

この機会に頑張ってガリガリこそげ落としました。


元オーナーはとてもいい人でしたが・・・・・

木工用ボンドではサビは取れませんし固着したボンドを取るのはサビ取りよりも大変ですw

ってなワケでみなさま木工用ボンドにはご注意を♪



ひとまずごきげんよう!








2016年8月22日月曜日

マフラー関係。



みなさまごきげんよう♪

腹の底から鳴きまくる蝉もめっきり静かになりましてもう夏も終わりでしょうか・・・

私の腹の底もめっきりイカれまして下痢気味ですがバイクが気持ちいい時期は目の前ですね。



こちらは私の腹とは裏腹に出来てきています。

マフラー関係を仕上げていきますよ♪

1号機のように前回しにするとリアが長く見えてしまうので普通の取り回しです。


ごく普通のドラッグパイプですが上に上げて内側に寄せているのでステーを造ります。

6mm厚の鉄板で、穴は純粋に軽め穴です。


マフラー側にもステーを作って目立たない位置で固定。


防錆後に黒塗装。


まぁいちいち注視しなければそれほど目立たないかと思います♪


カーボンの遮熱ラップを巻き巻きしまして完成です。

フロントは限界まで寄せずに綺麗なラインに修正しました。

もう一本奥まで攻められますが、リア側はそれほど寄せられませんのでこの辺が妥当です。


後ろ側はスッと下ろした位置に。

こちらも脚やマスターシリンダー近辺に遮熱ラップです。

後端はスラッシュカットやターンアウトも考えましたが、ショットガンです。


厳密には整列していないのですが、そこら辺は視覚のマジックといいますか・・・・

結構計算されていたりしますがどうでもいいですね♪


マフラーなんかはあんまり凝ったりせずにRさえ綺麗にまとまっていればよろしいかと。

社外品でイイのがあればベストなんですが、スポーツ用は中々難しいですね。


始動に向けてダイナS組み付け。

次はエンジン始動です♪


と、喜ばしい反面・・・・・

1号機のヘッドガスケットからオイルが垂れはじめましたので・・・・・

こちらの腰上も分解しつつ作業を進めていきます♪



それではみなさまごきげんよう!




2016年8月19日金曜日

完成二歩手前。


みなさまごきげんよう♪

さて納車に向けて組み進めていきますが、この作業が楽しみであり慎重を期すところです。


ステーターマグネットの脱落対策と各部チェックを終えてクラッチ周辺を組んでいきます。


ダイヤフラムスプリングのリテーナーに若干の反りが見られましたので交換。


クラッチランプまわりも点検と、ライトクラッチを組みます。

5速初期まではビッグツイン用の流用になりますが、個体によっては少し加工を要します。


ケーブルを交換して新品のロックプレートで組み付け。

4速と5速初期の場合はケーブル交換の際にこの部品を必ず用意しておきましょう♪


ケーブルは少し長めにして無理の無い取り回しに。

美観は損ねるのですが、オーナー様はクラッチの重さを気にしておられましたので・・・・

1号機はタイトに取り回していることもあって、クラッチが若干重めなんですね。

お陰様で軽いクラッチが実現できました♪


ステップは大神戸ステップキットに換装。

4速スポーツはエボ用ではなくショベル用を使います。

エボなのにエボ用ではないのでご注意。

左ステップのホルダーが社外品等の場合、若干の切削加工が必要になります。


角度調整して装着。シフターゴムも当然交換しております。

ここはネジロックしっかり注入しておくのが吉ですね♪


メッキのプライマリカバーにあわせて、カムカバーにもメッキのカバーを装着。

ポイントカバーもメッキに。


プラグコードはスマートに纏めておきます。

コイルを後方に移設していますのでこちらサイドは純正部品使用でもこれだけスマートです。


ケーブルやホース類の接続も終わりまして、お次は・・・・

内寄せ加工したマフラーの各部処理を行います♪


完成まであと二歩でしょうか・・・・自分も1号機が完成するまで乗るのを我慢していました。

ので、待ち遠しい気持は痛いほどわかるのですが、

ここは変に急がず慎重に気張って組んでいきます♪



それではみなさまごきげんよう!