こちらは37年のリンカーン・ゼファーでしてトヨタ博物館にも展示車両がありますが
非常にレアな車両なうえに3窓クーペとくればまさにお宝級の超希少車です( ´∀`)
それをチョップトップしまして車高を下げて、要は要らん事せずに仕上げた感じで
ゼファーの美しいボディを引き立たせていて超素敵です。
そもそも車高を落とすというのはサーキット仕様だとかは別にして見た目の面では
このようにストックでは縦横比がイマイチなのを綺麗に整えるのが目的で
車高短合戦に陥りがちですが匙加減がいかに大切かよくわかります。
今は性能の良いエアサスユニットもあるので、より表現が広がったように思います。
とは言えレーサスをカットしたりアブノミで車高短っつー風情も好きなんですがねw
ストックではピョンと上がったお尻も車高を下げる事で
元々有していた流線型ボディのラインを美しく見せています。
ちなみにこのケッツのラインはVWタイプ1に似ていますが
このゼファーを参考にしたとかしないとかいう話だったような気がします。
当時のヘッドライトの性能上、ボディに沿った形では前方を照らせなかったのか
レンズ面前を向くように起き上がっていますが、
それでも綺麗にボディに沿うように造られていて流線型を実現していたりして感動です。
如何に当時、全力でデザインしてそれを実現させたかと思うと
執念すら感じますね。
素敵なダッシュと、クリア樹脂のステアリングホイール。
これだけでも凄くコストがかかる事がわかりますが魅力的なインテリアになっています。
私のような一般シロートが言うのもナンですがw
フェンダースカートも綺麗なラインで、
ボディとの間に挟まるモールというかガスケットも同色にしてあったりして
こう言った所こそ執念を燃やすという細かい気遣いが垣間見れます。
このペイントも単なる艶消しでなく、ご覧のように照明の当たり具合で表情が変わり
つまり結構混ぜ物の多い、凝った塗料が使われていると思われ
最終ペイントは別になるのかもしれませんが手抜きはありません。
って感じです。
ピラーあたりにチョップの痕跡が見えますが、ここら辺も後々仕上げられるのでしょう。
と、いうのは同じくチョップされたドアのウィンドウのトリムが綺麗に作られていて
最終的にはこのクオリティで統一されると予想できますので。
それにしてもウインドウの形を綺麗にキープした
美しいチョップトップですねぇ。
背景からわかるように、すでにスゲー人出でして
やっぱり体力温存せずに搬入日に頑張らないとダメだこりゃ。
な図です。
ちなみにヘッドライト位置がもう少し低ければ凄くカッコ良いのではというのは
私の勝手な妄想です。
で。こちらはLOW RIDERベースとしては定番の64インパラですが
異様なまでの美しい造り込みと手間暇のかけ方で
唯一無二の存在に昇華した車両です。
一般シロートの私が言うのもナンですがw
床に鏡を置いて裏面まで見せちゃえるクオリティーと言いますか
フレームにまでフレークを使ったグラフィックが描かれていたりと
最初から見せるための作りでビビります。
ヘタな新車よりも断然綺麗で、走らせれば当然汚れてしまうと思いますので
SHOW UPされているこういう機会にきちんと目に焼き付けておきたいところです。
そう思わせてくれる車両はやっぱり撮りがいがありますね。
エンジンルームも恐るべき仕上げでイエローとクロームに統一されていて
イヤ本当にここまでそ仕上げを施すには
車を一台バランバランに分解しないといけないわけで
LOW RIDERのマナーはよく知らないのですが
恐らくこの車両は業界でも注目の的なんじゃないかと思いました。
補強のブレースですら装飾として成立してしまうほどの狂気の仕上げで
これはカネや技術とか云々(でんでん)の前に
愛とパッションですね。
明るいソリッドカラーという事で面出しはある程度サボっても
誤魔化しがきいてしまいますが
恐らく自分は誤魔化せない事をご存知の方々が関わられていると思われ
とうぜんボディの仕上げも超絶綺麗です。
ピンピンしたプレスラインは綺麗に影が出て凄みを醸し出し
その隙間から見えるフレームやホイールハウスの綺麗さに溜息が出ますね。
トランクルームもハイドロを綺麗に設置してあって
もうどっかの華やかなバーとかラウンジをトランクに詰め込んだ感じで
気分上々感がハンパねーっす。
グラフィックが派手だとかそういう見た目わかりやすい事ではなく
分かりにくいところのトコトン手を入れて見せ場にしていくというこの手法は
手段と目的がハッキリしていて、尚且つ落ち着いた雰囲気に仕上がるので
永年愉しめますし、確実に後の世代に残る素晴らしい1台になりますね。
良いもの見させて頂きまして有り難い気持ちでございました。
。
。
。