2022年2月2日水曜日

同調。


 

みなさまごきげんよう( ´∀`)


いやはや雪は大した事ないんですが

撒き散らかされた塩カルでマトモに走れないですな。

さて作業は88年GSX-R1100です。

エンジンもかかって走れる事は確認していますし車検も通っていますが

どうも気持ち良くないんですよねフィーリングが。

ってなワケで調律を行なっていきたいと思います。


プラグの状態。

1番は燻り気味で3番は新品かっていうくらい焼けてません。

って言うか新品なのか?

もちろん4本とも交換します。

この車両、色々手は入ってるんですが、謎な箇所が多いんですよね。


同調を見てみますがバラついていますね。


これを揃えてからパイロットスクリューを調整しまして。

当然ですが効果は的面で、スズキ4発らしいガサツな音で綺麗に吹けるようになりました。

この調整はアイドリングからスロー域に有効で

体感しやすいですし走り出しからのトルク感が断然良くなります。

実際メインとかトップエンドの領域ってガンガン吸って燃料もドバドバ出てるので

よっぽどの事が無い限り大幅なズレって無いんですよね。

よっぽどの事になっちゃってる車両もたまーにありますが

そういうのは大抵圧縮抜けちゃってます。


そしてやけに油っこいうえに汚れまくっているサイドとアンダーのカウルの裏側を

綺麗に洗いまして。

オーナーがオイル交換する時に外しますしね。

その時に裏側が汚いのって気分悪いですから。


左サイドカウルは熱で変形しています。

何やら壮絶な過去がありそうですね。


センターのピースに至ってはグニャグニャ。。


熱的な影響を与えるであろうエキパイはだいぶ奥に在るんですが

一体何があったらこんな事になるんでしょう。。

こちらは支給して頂いた中古品を塗装して後ほど交換します。


そして薄汚れてボロい感を醸し出しまくっているエンジンも


綺麗にしておきます。

ヘッドカバーからハミ出す液体ガスケットの色からしてこの辺は最近開けてますね。


油冷エンジン独特の細かいフィンが美しい。

のに汚いw


油冷好きはそのフィーリングだけでなく

この造形も好きなはずですから

エンジンが綺麗だと絶対気持ち良いはず!

と、思って作業していますがカウルの裏側もエンジンも殆ど見えないんですよね。



そして88年式が調子良くなると自分の87年式も気になるって事で

定休日を利用して自身のマシンも同じ作業を実施する事にしました( ´∀`)

普段ならメンドクセーとか言ってスルーするところですが

同じ作業が連続する事で面倒くささが緩和されるのではないかと期待した次第です。

そもそも私のRは腰上O/Hして3000kmほどの走行ですが

アイドリングがブツブツしていて恥ずかしかったんですよ。


っつーかプラグ汚ぇwwww


同調はそれなりに取れていますですね。

1-2から3-4で最後に2-3を調整するからこんな具合に2番と3番が揃ってるワケですね。


揃えてキャブ調整。

断然良くなりました🎶

こういう作業をしていると細かい事を気にする神経質なヤツだと思われるかもしれませんが

このわずかな差こそが大きな差になるんです。

わずかな差を蔑ろにしていては大きなものを失う事になるとも言えますね。

今回はキャブの同調を取っているわけなんですが

この同調、つまりシンクロってキャブに限らず

バイクと乗り手、そして乗り手と手を入れた者にとっても大事な事です。

いろいろな物事が同調してこそ気持ちよく乗ってもらえるわけで

それが為に作業者は一生懸命になる。

つまり人と人の同調も取れていないとダメ。

人付き合いが超絶苦手な私が言うのもナンですが( ´∀`)

ちなみに

実際どれくらいアイドリングが変わったかはInstagramにアップしていますので

そちらをご覧いただければと( ´∀`)

どうもココへの動画の貼り付け方がわからんのですよ私。


さてさてこのJ型も外装の仕上げと最終チェックを残すばかりですので

気張って仕上げていきたいと思います。


ではさらば!