2021年11月10日水曜日

カウル補修など。


 ハイ毎度コウバ長ですみなさまごきげんよう( ´∀`)

今お預かり車両が順繰りでパンパンなのですが

ちゃんと順番通りに進めております。


本日は88年式GSX-R1100のJ型ですが作業がスローペースで申し訳ございません感じです。

予定している作業は山積みなのですが、一先ず走らせる事ができる状態にもっていきまして

検査の予約も入れてありサッサと中古新規登録をしちゃいたいところですが


アッパーカウルが破損していまして。

正確には破損した箇所を下手くそにFRP補修されている状態で

ヘッドライトレンズがボスから外れてガクガクなのを修理する為

アッパーカウルを取り外すついでに補修する事にしました。


恐らく左側にポテッっとコケて

ミラーとアンダーカウルのモッコリ部分で車体を支えてしまったような破損状況で

恐らくメンテナンス中のものと思われます。

車両の状況からして乗り手は握りゴケや立ちゴケするレベルでは無い事がわかりますので。

しっかり観察すると樹脂の劣化も手伝ってかなりパキパキに割れてしまっていて

こういう破損はFRPを裏からいくら積層してもただのジグソーパズル状態で

簡単に崩壊してしまいます。


まずはパズルを完成させつつ、クラックを全て点付けで溶着していきまして。

この点付けはなるべく深く、表面に達する直前までしっかり溶かし込みます。

クラックは終点をきっちり処理しないとどんどん広がっていきますし

今回は表面を温存するので、外側に熱的な影響が出ないように

注意深く施術していき

最終的にはこのバラバラのピースを全て溶着していきまして


曲がっていた裏当てのプレートも板金修正しましたら

パッと見はあんなにバキバキだったとわからないくらいに修復できました。

ちなみに変なFRP 補修や下手くそな補修ペイントが無ければもっと綺麗に直ります。

今回は左右のサイドカバーも同様に割れ補修しまして

どうにか外装の崩壊は阻止できた感じです。


劣化が進んでいるスクリーンも可能な限り磨いて


ブサイクなステーで取り付けられていたETCのアンテナはキーシリンダー前に移設

ETC本体も配線がフレームの外側を通っていたりコルゲートチューブが汚いので

ルーティングを変更して無理なくスマートな取り付けに改めまして


中古新規で登録と車検を受けましたらば速攻でテストランしまして。

フロントブレーキキャリパーがブレンボにで排気系がやってあるだけの

所謂ほぼノーマルのR1100なワケですが

何て乗りやすいんだと。


タイヤも賞味期限切れのα-12だし低速の吹けもイマイチで

コレから手を入れていく段階だというのに基礎的なフィーリングがイイ。

ややとっつきにくくてハマれば速い

それなりの乗り方をしないと応えてくれないのではという

GSX-R1100という単車の評価基準が変わってしまった

というより気付かされたといったところで

やっぱり基準値としてノーマル、つまり正常な状態を知らなければ

正しい評価は出来得ないんですよね。


その間違った価値基準を与えてくれたのが手前の1987年、つまりH型なんですが

何でR1100が2台やねんとw

このH型についてはまた後ほど、、、

一先ずJ型を、リクエスト頂いているメニューに従って進めていきます( ´∀`)

んではごきげんよう!