2021年2月16日火曜日

NV350キャラバンのエアクリーナー交換は注意が必要。

 

みなさまごきげんよう( ´∀`)


お仕事車として、またファミリーカーとして、さらには旅館として大活躍しております

我が愛しの銀色の食パンNV350キャラバンですが。

新車から丸5年と約半年で走行距離が10万キロに達しまして。

キリの良いところでそれなりにメンテナンスしてあげるワケですが、

当然エアクリーナーエレメントも交換します。

しかしながらこのエアクリーナー交換、ヤバい車両は確実にヤバいのでご注意です。

エアクリーナーボックスの蓋とエレメントは、ウイングナットで固定されているので

工具を使わず簡単に作業できる(はず)なのですが

このウイングナットがサビで固着するケースがそれなりにあるようで

実は以前の交換時に蓋のウイングナットが固着して全く緩まず、

ロッキングプライヤーで掴んで強引に回すと

ウイングナットがパキーンと割れて掴み所が無くなるの刑。。

まぁポンコツばかり弄っている私ですので、その時はヒートガンで炙って

緩んだ樹脂部品を剥き取って金属部分を掴んで回したのですが。

ネットで検索したらやっぱり少なからず事例があるようです↓



そして今回は何とエレメントを固定している側のウイングナットが固着www

ここは奥まっていて超狭いのでちとヤヤコシイですが

そこはポンコツばかり弄っているうえに、以前にウイングナットを割っている私ですので

落ち着いて対策を練って対処しますが

DIYでチェレンジされて固着でお困りのユーザー様のお役に少しは立つかもしれませんので

ウイングナットを破壊せずに逃げ切る方法をご紹介します。


コレは外したウイングナットですが見事にサビていますね。

もうガッチガチで手の力ではビクともしません。

取り敢えず浸透潤滑剤をぶっ込みますが、逆さまな事もあって効果が薄いです。


これは蓋を固定するウイングナットの新品です。

ちなみにネジピッチはエレメントがM10-1.25、蓋はM8-1.25です。

で、コレを緩めようとするとどうしても羽の部分や根元の部分を掴んでしまいますが

そうすると羽に負荷が集中して一発で割れます。

尚且つスペースが少ないので、最初に固着を解くには


このような小さめのクランプを使って、羽の根元の部分に「引っ掛けて」グイッと回します。

あくまでも引っ掛けるだけで掴んではいけません。

掴むと樹脂に余計な力がかかるので破損に繋がります。

大事なのは掴む強さではなく回す事ですので、そちらに集中しましょう。

モノを回すうえで掴む部分が大きい方が軽い力で回せる原理なわけですが

ウイングナットのウイングをクランプで巨大化させるというワケですね。

クランプが汚いのは許してくださいw


そして固着が解けたら、クランプではスペース上半回転ずつくらいしか回せないのと

もうそれほど力は要らないので(とは言えサビているので硬いですよ)、

クランプはヤメてプライヤーを同じように羽に引っ掛けて徐々に回していきます。

この方法だと多少ウイングナットに傷は入りますが、比較的スマートに外せます。


外した後はそれぞれM10とM8のダイスでネジ山を修正しておきます。

そもそもこのネジ、寒冷地仕様はカバーが付いている事からして基本的に錆びやすいです。

サビる原因としては結露やフロントタイヤの泥跳ねは勿論ですが

私の車両のようにエレメント側までサビるのは

天井が高いのと冬場は塩カルで汚れる関係で頻繁に洗車機にブチ込んでいるのも原因かと。


ナット側はタップを立てて双方ネジ山を修正しましたら

アンチシーズを塗布して防錆しておきます。

無事にウイングナットを外しても、ネジが手でクルクル回るレベルまで修正しておかないと

また次回に固着する可能性が高いのでコレ重要です。

あと、締め付けトルクですがゴムパッキンが付いたドーム型のワッシャーが

スプリングワッシャーのように緩み止めになるので

ギュウギュウと締め付ける必要はありません。

キュッと締めるだけで十分で、あまりギュウギュウ締め付けるとネジ山を傷め

コレまたサビの原因になります。

あと、ゴムパッキンにはラバーグリースを薄く塗っておくと良いです。


そんなこんなで1時間以上かけてエアクリーナーエレメントを交換しましたが

この箇所、ディーラーとかマトモな工場で修理するとなると

当然エアクリーナーボックスを取り外して修理か

エアクリーナーボックスをアッセンブリーで交換する事になり

構造を見てわかる通り結構な工賃がかかります。

もうここが固着するのと冷却水が減るのとボディーのシーラーが割れるのと

塗装が薄くてサイドシルの塗装が水飛沫でブラストされて剥げちゃうのは

NV350の数少ない欠点として認識しておくしか無いですね( ´∀`)


そんなワケでさらば!