2019年12月6日金曜日

HOT ROD CUSTOM SHOW 2019 #2





さてこちらもRATさん作のDAX。

不良性ではやっぱりチョッパーですよねというのを前面に押し出してきてきて

思い切ったカチ上げがワルいです(´∀`)

車体をコンパクトにっていうのは1つの定番なんですが

どんなにコンパクトに作ってもネック角寝かせてフォークはおもくそ伸ばさないと

こういう姿勢にはならんのですよね。


DAXはメインのフレーム上面がストレートなのを逆手に取って

三角形のラインを作りつつ、フォークの角度とマフラーの角度を揃えたり

バーンとしていながら細やかな気遣いっす。

こうしてみるとフレームスライスして薄くするのも面白そうだなと外野的には思ったり。


フォークはリジッド。

この車格ならリジッドフォークでも抑え込めるので割と普通に走れちゃう感じです。

ハンドルは幅が狭めで低いですが、これは上げちゃっても良いかもしれませんね。


小ぶりなホイールは製作モノ。

中々、ホイールまで作ってくる車両は少ない中で、そういう事をキチッとやってくる。

こりゃすごい事です。


ペイントも定番ながら良い雰囲気で

チョッパーの定石から外れる事のない仕上げで

つまりやり過ぎていないのはセンスですよねぇ。


インパクトのある車両ですから、ペイントが行き過ぎる必要が無いわけですが

ベースの黒も鏡面じゃなくて少し艶をおさえてあって細かいです。


リアはスイングアームを根元で固定してリジッド化されてる。

ホイール径目一杯のローターにキャリパーはブレンボかな。

フロントブレーキレスな分、しっかり制動させるという配慮だと思います。

あくまでDAXをバーンとフロントロングにしただけと見せかけて

実はそうじゃ無いってう作りは私的に共感が持てて素敵です(´∀`)



で、雰囲気はガラッと変わりますがこの車両カッケーなと。

こういうフルカウルの車体でストリート感があると言えば峠小僧ですが

ちょっとサーキットの匂いがしつつストリート感のあるスタイルは

普通にオシャレだなと。


そして古っぽくもあり今風なシャープさもあって私は好きですねこういうの。

で、そもそもベースは何かなとよくよく見てみると

シートレール下の特徴ある幅広なフレームが露出していてコレはもしや


ペケエスやないすか!(TXかもしれんけど)


バンド留めのアルミタンクはクリップオンハンドルの逃げに耐久っぽい給油口。


シートカウルもシャープですが角を落とした優しい作り。


エキパイはカウルから外に出てとぐろを巻いていますが

なんか冷却のために一旦外に出してる的な雰囲気なら楽しいですね。

実際は左右に張り出したエキパイがカウル内に収まらない事から

こういう事になってるんだと思いますが、

こうやってでもスリムなカウルを纏う精神が素敵です(´∀`)


排気はサイレンサー手前で集合。

ちゃんとヒールガードの付いたバックステップがカッコだけじゃないと言っております。


XS からSRまで使われてるこのボトムケースは、ブレーキの応用範囲が広いですね。

ドラムストッパーのタブがキャリパーを固定するのに非常に邪魔な位置にあるんですが

こうやってサポートを後ろにズラせば良いワケですねぇ。


パッと見てヤマハかな?と思わせるカウルデザインですが、ライト周りはホンダっぽい。


ここ最近は並列2気筒がかなり一般化してフルカウルのバイクも市販されていますが

このXSみたいに650ccもあるツインでこういうディメンションのバイクは

当然中々あるものではないので

いやはや一回乗ってみたいと思わせられたバイクでした(´∀`)