2019年10月20日日曜日

マイナートラブル。



みなさまごきげんよう。

オートバイ改造業務と並行して

と言うか土日祝関係なく常に作業依頼があるのが郵政保守のお仕事でして。


一番多いのがパンクで、どこまででも配達に出る郵政車両ですから

私もどこまででも助けに行かねばならず

パンクしたらすぐに停車と言う訳にもいかないので

安全な場所まで移動してレスキューを待ってもらう訳です。

よってチューブはボロボロになって最悪このように切れてしまったりします。

カブは昔からパンクしやすいので

一時期はタフアップチューブも採用されていましたが

アレは重いうえに破れるとタイヤ内がエラい事になりますし

パンクの頻度を考えればチューブレスがベストなんじゃないかと思いますね。

因みに、郵政車両のパンクの原因で最も多いのが空気圧の低下で

チューブのサイドをリムで潰してちゃってパンクするパターンだったりします。

これは一般ユーザーにも起こりうる事ですので

最低限、月一回はタイヤエア圧のチェックをしてください。

ガソリンスタンドに設置してあるエアタンクに接続されている棒状のエアゲージは

バイクの場合接続が斜めになりバルブのムシを潰してしまったりするので

猛烈に要注意です。


こちらは何だかバイクがガソリン臭いというご依頼のJA10で

この車種は燃料ポンプに不具合が多く、タンクが錆びてストレーナーが詰まったり

ポンプが破損する事例が発生していますが。

この車両も以前リコールでポンプまわりをいじったという事で、

取り付け方が間違っているカバーを外して確認しましたら。

白いはずのポンプが真っ赤でつまりガソリン色に染まっていて

早い話が燃料漏れです。

ポンプと燃料配管はクイックカプラーで接続されており

脱着には少々コツが要りますが

このカプラーのリテーナが逆さまに組まれているのが原因でした。


きちんと接続して以降の漏れが確認しやすいように綺麗にしておいて作業完了ですが

インジェクション車ですから燃圧も高いですし

車両火災にも繋がりかねないので恐ろしいですね。

時代とともにスーパーカブも色々と変わっていっていますが

この年代になってくると上記のような事もあってサービスマニュアルは必須ですので

ご自身でいじられるカブオーナーの皆様にはマニュアルの入手をお勧めします。


こちらは最新型の、つまり現行のJA43、つまりJA44/45にあたる車両ですが

テールランプがウェッジバルブに変更されています。

が、バルブ交換の際にこのソケット部分を割ってしまうケースが多いようで

高い確率でソケットを交換しています。

バルブをLEDに交換したりする際には、優しく真っ直ぐ引き抜いてあげてください。

少々固いのですが、無理のこじると簡単に割れてしまい

このソケットを交換するにはリアタイヤを外してテールランプユニットを分解

という作業を、狭い空間で行わねばならず結構な手間です。

あと、このウェッジバルブ使用のテールランプは接触不良も多く

運行前点検はしっかり行っておいた方が身の為だとも思います(´∀`)

最近私の身の回りでも新型カブを買われている方が多く

実際トルクもあってよく走る良いバイクなので当然なのですが

まぁ何かしら参考になりましたら幸いです。


ではさらば!