2022年6月14日火曜日

FLSTN。

 みなさまごきげんよう( ´ ▽ ` )

私です。コウバ長です。

今年はなぜかソフテイルのお預かりが非常に多いです。

これまでで5台。。。そして6台目をお預かりしまして。

そして7台目も現在ご予約頂いております( ´ ▽ ` )


その6台目は希少な94年のFLSTN。

FLSTNつまりヘリテイジソフテイル・ノスタルジアは93年から96年までの生産で

毎年色が変わってまして、この色もワンイヤーカラーです。

車検でのお預かりですが、後から取り付けたフォグランプが点いたり点かなかったり

ヘッドライトも点かなかったりするのと

左のウインカーがブチ折れたという事で、それらも修理するとします。

ちなみにFLSTNは標準ではフォグランプ無しです。


取り敢えずバラしていきますが、、、

ミリネジぶち込みですね。

スレッドがギタギタです。

カラーも外側に付いていますが内側が正解ですし寸法も足りていません。



本来の構成はこうなっていて、固定ボルトは5/16-24です。

部品番号で言うと4036と4014W。


ココは元からウインカーが共締めされていたそうで、スタッドを打ち替えているのかと

淡く期待しましたが当然M8-1.0が捩じ込まれていて、そりゃ折れるわって話です。

ハイ。こうなっちゃうと折れボルトの除去と

上下左右4箇所の潰れたネジ山を5/16-24に修正せねばなりませんが

フォーク取り付け状態だと止まり穴なのでタップ立てられないので

フロント全バラになります。

昔と違ってユニファイネジも手に入り易い時代です。

色んな意味で熟考した作業が必要ですよ。


ギボシが抜けかけですね。

オスメスが反対なのでハンドルを切った際にショートする可能性大です。

ホントこの配線の仕方多いです。

電源供給側をメスにしましょう。


配線がハイとローからそれぞれ2本ずつ取り出されているのは

どちらのポジションでもフォグを点灯させる為ですが

この配線だと常時フォグが点灯するので車検には通りません。

3灯として通すなんてアホすぎますしね。

あとこのエレクトロタップはマジで良くないです。


んなワケでヘッドライトの配線は元通りシンプルに直して

フォグランプは別系統で電源を引っ張ってきてスイッチを設けて配線します。

ちなみに2006〜2012年のハーレーはヘッドライトのロービームからフォグの電源を取っていて

ハイビーム時にフォグが消灯してしまうのがリコールになりました。


まぁそんなこんなでただのフォグランプの不具合が大ごとになっていますが

各部磨いて、適切なボルトやカラーを使用して組み戻していきまして。


ウインカーはスタッドを使わないタイプに変更して視認性と固定方法をクリアしまして。


フォグランプのスイッチはストックしていた純正を使いまして。

これは高年式用でスイッチオンで先端が緑に光るやつで

新品は1万円以上する高級品です(汁

ちなみにですが、平成18年以降の車両ではこのスイッチのように

フォグランプ表示灯が無いと車検には受かりませんので後付けの場合は注意です。


そんなワケで不具合箇所は修理完了しましたので

各部点検整備してから

構造変更検査を受けて(最近構変も多い)お渡しです。

言うても検査予約がすごく混んでいて、しばらくはお泊まり保育って感じですね。

梅雨入りしちゃってお天気も悪いですが気張っていきましょい!


ってなワケでさらば!