最後の晩餐という有名な絵画があります。
レオナルド・ダ・ヴィンチ作。
420×910(cm)という巨大な壁画で、食堂の壁に描かれている。
壁画に適さない手法で、環境の悪い食堂(馬小屋時代もあった)に描かれた事で激しく損傷。
後に数度にわたって行われた修復作業での加筆、上塗りによってさらに破壊され・・
オリジナルな部分は殆ど失われてしまった。
遠近法や明暗法、解剖学に基づいた人体の細かい描写と表現。
特にこの細かい描写は、完成時に目にした人々の目を釘付けにした。
しかしそれはあくまでも手法であって本質ではなかったんですね。
最終的な修復により、上塗りや加筆、カビ等の除去が行われ・・・・・
現在はおぼろげなオリジナル部分しか残っていない。
しかし逆に今の方が多くの人に絵の全体、作者の意図(本質)がはっきり見えるようになった。
細かい描写はあくまでも手法であって本質ではなかったんですね。
ディテールが削がれることによって作者の意図が改めてハッキリしたということ。
それを誰もが自然と直感的に理解できるのが今の状態ということ。
全体像やシルエットの大切さ。
何が先行すべきなのか。
一番最初にどこに目を向けるべきなのか。
学ぶべきことは多いと思うのです。
本物を見てみたいなぁ。
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