2022年9月3日土曜日

西風の車検。

 みなさまごきげんよう。

9月に入ってしまいまして。

油冷や空冷に優しい季節の到来ですね。


やる事沢山ですが一般的な車検等は受け付けております。

今回はゼファーの400と言うかゼファーと言えば400なんですがZR400C。


安物の4-2-1管をMRSかな?4-1集合のショート管に戻しつつ


車検整備を行なっていきまして。


Zファーザーのアルミ鋳物のアルフィンカバーですねぇ。

ペナペナのプラッチッキーなヤツもありますが、サイドカバーがアルミってのは、、、

イイですな!


回転の戻りが遅くてレンポンス悪くアイドリング不安定って事で

同調とっていきます。

こうして見ると大体揃ってる雰囲気なんですが


きちんとツメてからキャブ調整してあげて

スロットルケーブルも適切に調整しましたらば絶好調です。

こういうちょっと調子悪い系の場合はキャブを洗ってみたり色々しますが

細かいツメの問題である事が多いです。


細かいといえば燃料ホースとフィルターも。

カチカチになって小さなクラックから微妙に漏れています。

こういったホムセン系耐油ホースは入手は楽ですが寿命短いです。


こういうのは蔑ろにせずきちんと交換。

ネオプレーンコートされたこちらは耐久性高いです。

ホースバンドは絞め加減がアレですし針金クリップはホースに食い込むので

幅のあるこういうクリップが脱着もし易くホースを傷めません。

ステップレスイヤークランプがベストですが、アレはユーザーにとって面倒な面もあるので。


そしてWR’Sのバトルステップが取り付けられていますが、様子がおかしいですね。


マスターは裏につくべきですしロッドのリンク類や整列もおかしい。


リザーバーへのホースも折れて塞がっていますし。


これじゃブレーキなんてマトモに効きませんし

ブレーキランプスイッチもちゃんと引けておらず。


このプレート固定ボルトに至っては締まってないし。


シフター側はロッドがフレームに干渉。

コントロール系は如何にストレスなく稼働するかが命ですから、コレはダメです。


メーカーへお願いして取り付けにあたり足りていない部品類を送ってもらいまして。


マスターシリンダーのプッシュロッドは分解してロッドエンドに変更し


フレームとの間に7mmのスペーサーを入れてプレート固定。

マスターは勿論裏側です。

表にマスターがあったらヒールがホールドできませんから乗りにくくなっちゃいます。

ブレーキスイッチの引きバネも専用品に交換。

ネジ山が無くなっていたりで少し違う部分はありますが

きちんと取り付けできました。


ホースもステップが上がった分きちんと短縮。

フルードをケチってたらダメです。


こちらも7mm外に出してロッドの干渉を回避。


フルード交換、エア抜きしまして完成っと。


ハンドル交換でメーターに干渉するクラッチケーブルに

スポンジをビニールテープで巻き巻きして保護してありましたが


スマートな見た目に直しておきました。

ココはケーブル交換の際に曲がりの角度が違う物を探して回避するのが良いですね。

ケーブルやハーネスの整列は思いの外バイクの印象を変えるものです。

まぁこんな調子で細々色んなところを修正して

構造変更検査を受けましてお渡しオッケーです。


イエローボールはZ1の欧州仕様で出てきた色なんですが、今やゼファーの色ですよね。

族車風(あくまでも風ね)ではなくて往年のZが好きな90年代走り屋な雰囲気でイイな。

こういう風情だとアールズのフィッティングの色味も嫌いじゃない。

イヤ、ここは敢えて赤青に統一しときたいくらいですな。

オーナーが21歳というのも驚きですがw

ゼファーは何にも無いスッピンなバイクです。

決して速くはないんだけどすごく素直。

だから上手に走れるようなるには打って付けのバイクなんですよね。

車で言うところのハチロクみたいなもんです。

これからも大事にして、バイクと共に成長していってもらいたいですね。

私もちょこっとだけお手伝いさせてもらいたいと思います。


ではさらば!