2019年11月18日月曜日

塗装と剥離と磨き。



みなさまごきげんよう(´∀`)

横浜まで実質あと10日ですね。

珍しくというか久し振りにギリギリ感満点で正直ギリギリです。。

毎年横浜前には何かがあると言いますか

昨年、一昨年は家内が入院しましたし

今年は実母が入院してしまいまして、無事に昨日退院出来たから良かったものの

私にとって10月、11月はドキドキものでございます。

おまけに今年はコンプレッサーはじめ設備関係も続々とブチ壊れてくれて

まったく飽きませんねホント(´∀`)


さて、そんなこんなでフレームやスイングアームは

ブラスト処理から防錆塗装、足付け研磨からパテ打ちとパテ研ぎ

サフェーサー塗装とサフ研ぎを経てようやく真っ黒に染まりました。

サフの時の写真と比べるとよくわかりますが、

黒くなるとパテで造形した部分がぐんと沈むだけでなく

パイプ径も細く見えますし

ここら辺の見え方まで考えてパイプ径を決めたり造形を行なったりという作業を

フレームをいじる人たちは計算してやっておるわけですね。


サベージの場合ネックから降りてくるレッグが一本で太いので

38.1mmのメインチューブと25.4mmのシートレールが程よい感じです。

とは言ってもこの組み合わせは1つの定番で

定番になるのもうなずけますよね。


因みに、防錆プライマーにサフ、黒と塗膜を重ねていますが

唯一車体番号部分だけはブラスト地に黒く一枚のみとしています。

と、いうのも車体番号の打刻が塗装で埋まってしまうので塗膜を薄くしておかねば

車検時に車体番号不鮮明で物言いがついたり

下手するとワイヤーブラシで擦られたりするので、その予防策です。


純正スイングアームを2つ使ってナロー化したスイングアーム。

まぁ実際には作り直しをしていますので、

私は総計3個のスイングアームを購入し、その殆どをクズ鉄に出しました(´∀`)


フレーム関係はこれで残すところスイングアームピボットのベアリング打ち替えと

ステムベアリングのレースを打ち替えましたら準備オッケーで

塗装関係はひと段落です。


そしてお次はアルミパーツ関係のお磨きが待っておりまして

磨かなきゃいけないボロいパーツは

前後ホイール、ブレーキパネル、スプロケットタワー、マスターシリンダー

ブレーキレバーにクラッチレバーおよびホルダーと

エンジンヘッドカバー、クラッチカバー、ジェネレーターカバー

トップブリッジ、フォークアウターチューブ

いやいやアカンやろwww

アカンのですがやらないワケにはいかないので、まず塗装を剥離していきまして。


塗装を剥離したらピカピカというワケでは当然なくて

腐食でガサガサの表面が露出するだけなので全くスッキリしませんで


普通の脳みそで普通に考えればこんなボロいホイールはもうダメな雰囲気ですが

気合と根性でここら辺はどうにでもなります。

問題は気合と根性だけでなく時間も費やすという所ですが

折角探し回って手に入れた部品ですからしっかり再生していきます。


スズキ純正の星キャスというと族車テイスト満開で

おまけに3段シートですから一歩間違えれば行き過ぎてしまいますが

赤とか黄色に塗らずに

梨地とアルミと磨きの部分とのコントラストを生かす方向で磨き上げまして

このテイスト、好きな人は好きですよね(´∀`)


トップブリッジも磨いていきますが

この純正トップブリッジ、鋳物なわけですが機械加工によって穴を開けた箇所は

フォークとハンドルブッシュ、ステムシャフトとそれを締めるボルト穴で

メーターマウントの穴は鋳抜いてあります。

そしてフライスで面をさらっている箇所は

ステムナットの座面とステムを締めるボルトの座面に、片方のブッシュ穴の一部だけで

いやはやすごい鋳造技術です。


もう鋳物好きにはタマランわけで、鋳肌を落としてツルツルにせず

鋳肌を残したままポリッシュする事にしまして。

実は現段階で私はペイントがどうなっているのか全く知らず

何かしらヒントというかイメージ的なものをオーナーに伺いましたら

「深夜の海」

という素晴らしい答えが返ってきました(´∀`)

オーナー氏およびペインター氏が協議した結果、

作り手である私の芸風にかなりテイストを寄せてくれたようです。

実際上記のような表面仕上げなどもバッチリ似合いそうで

ペイントの完成が楽しみでなりません。

まだやらねばならぬ事は山積みですので

命を削るべく宜しゅう候で候。


ではさらばである。