みなさまごきげんよう。
本日はジムニーのロールケージ取り付けのお話。
ロールケージというと舗装路を走る車両では安全面は勿論ですが、
ボディ(フレーム)の剛性アップによるサスの踏ん張りであるとか、車両全体に恩恵のある装備。
ジムニーの場合、ラダーフレーム車ですから乗員の保護だけがロールケージの仕事です。
そしてロールケージが必須と言えるほど、ジムニーはコケやすい。
この写真は縦横を間違えてるんじゃなくて、紐の垂れ下がり方を見てわかるように傾いてます。
かなり重心を下げて作っているので実際には転んでいませんが、
まぁあと一押しで転ぶところですね。
転倒するとボディのダメージも大きく、比例して乗員もかなり危ないです。
ジムニーのバンボディなんかはよく屋根が字に潰れますのでね。
今回はベッドライナーの施工と同時に、ロールケージの装着を承りました。
サイトウロールケージ製6点式+斜行バー+Bピラー止めのロールケージ。
サイトウロールケージのケージはコウバ長も使っています。
まずは仮組みしていきますが。
ご覧のようにビチビチに設計されているので一筋縄にはいきませんよ。
ボディへの「沿い」を優先して位置決めしていきます。
仮組みといっても各部を締め上げると寸法が狂いますので、しっかりと組みます。
穴を開け間違えたらエラいことですよね~。
エラいことになった車両も見た事がありますが、固定してしまえば見えないところ・・・・・
位置が決まったら穴位置をマーキングして分解し、フロアに穴をあけて固定していきます。
因みにリアホイールハウスの固定プレートはボディと全然合っていないので、加工を要します。
乗用車では室内側からのシーリングは不要ですが・・・・
水が入るジムニーの場合は室内側もシーリングしてあげないと猛烈に錆びます。
ホイールハウス裏の当て板もハウスのRに合わせて加工。
ウチではよくあるコーキング剤ではなく、ボディ専用のシーラーを使います。
フルストロークするとタイヤを切ってしまうので、固定ボルトの向きは車高短車と同じ。
フロント側も固定。
チッピングコートかシャシブラックを入れておきたいところですが、
それはいくらか走って頂いて、増し締めの後にお願い致します。
細かい事ですが、水抜き穴に取り付け部がかぶるので・・・・
キャップを整形してちゃんと蓋をできるようにしてあります。
クリアランスを見ながら各部を締め上げて完成です。
ご覧のように非常にタイトです。
Bピラーに至っては、パットが接触するほどのタイトさ。
ダッシュ脇はデフロスターのダクトを撤去しないと装着できません。
幌を巻き込むドア上が特に狭いですが、ギリギリ幌の着脱は可能です。
このロールケージは、ボディ内部にギチギチに製作することで乗員の保護に重点を置いています。
ジムニーの場合、ホイールハウスの鉄板は物が当たればすぐに凹むほど薄く、
激しい転倒時にはホイールハウスが陥没してしまいます。
それを強固な枠を作ることで補っているんですねぇ。
ですのでBピラー止めがお勧めです。
と、いうワケで試走して軋みや干渉、微振動が無いことを確認して完成です。
ロールケージが活躍されないことを祈ります。
大切にされてて、幸せな車両だなぁ。
ではサラバ!
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