2023年8月28日月曜日

JA44スーパーカブ110バーハン化。

 みなさまごきげんやす。

というかご無沙汰です。

1ヶ月くらいサボってしまいましたですな(汁

写真撮る間もないスパッと作業が多かったのもありますが

8月はイベントや用事も重なって大忙しでした。

お盆すら休んでませんのでね、、9月のどっかで休みたいです。


で、本日はこちらのまだ新車の匂い漂うJA44スーパーカブ110です。

この型になって姿形が往年のカブのスタイルに戻り

エンジンも110でパワフルで燃費も良い。

いやー、良いバイクですねぇ。


まだ新車の匂い漂うのにいきなりフロントまわり全バラですな。

通勤用に新車購入したものの、腰を傷めてしまったらしく

腰に負担のかからない高めのバーハンドル化をというご依頼です。

ベースがほぼ新車という事もありますが

オーナーのご希望は品質の良い部品を使って綺麗に仕上げたいとの事です。


よってトップブリッジはワールドウォーク製をセレクトされました。

アルミ削り出しのブラックアルマイトです。

レッグシールドとの相性も良く、JA44のバーハンドル化にはオススメですね。

JA44に関してはワールドウォークでバーハンドルキットとして販売されていますが

今回はライトステーとメーターは不要なのでバラで購入しております。


ハンドルバーはロボハンが良いという事でアルキャンハンズ製。

グリップはナイスのマーブルを車体色同様に青白で。

カブのシルエット的には低めのハンドルが似合いますが、ここはポジション優先でいきます。

で、こういう高さのあるハンドルをセレクトすると

純正のケーブルでは長さが足りません。

JA44のロングケーブルはどこにもラインナップがなく、、

最悪オーダー製作かと思いましたが

スロットル、ブレーキともに純正流用でクリアしました。

スイッチとレバーホルダー、ミラークランプは

ワールドウォークで用意されているキット物ですが

これらも純正流用でよかったかもですね。


メーターは安物ではなくACEWELLの多機能メーター。

20年前にGB400で使ってたのと同じヤツだな。

一般的にバーハンドル化すると燃料計が失われてしまいますが

このメーターだと燃料計だけでなく時計やタコメーターやトリップメーター

その気になれば油温計まで装備できるので確実にアップデートになります。

オドメーターも任意設定可能ですしね。

まぁこのメーターを使うと作業的にはチョイ面倒になるんですが。


ともかく配線を接続しまくって、レッグシールドやフロントカバー内に収まるように

取り回しなどもしっかり検討してまとめていきまして。

インジケーターを作動させるべく配線も解析していきますが、、


インジケーターは個別配線じゃなく基盤にぶっ刺さっておりまして。

ウインカーに至ってはウインカー電源線で制御していますし

ジェネレーターからの配線やら何やらややこしく

おまけに全てマイナスコントロールです。

これが個別にアース線のある安物メーターや外部インジケーターにするのであれば

±を逆接続すれば良い話なのですが

ACEWELLのメーターの場合マイナスコントロールはNランプのみで

尚且つインジケーターのアースはメーター本体と統合された一本のみなので

メーター内のインジケーターランプの中でもFIとハイビームは使えませんの刑、、

※ウインカーはスイッチから直でプラスが取れるので使えます

リレーを組むなどして対策はできるのですが

いかんせんスペースが全然無いので

今回はハイビームインジケーターは無し、FIランプは別で取り付ける事にしました。


配線もなるべくカプラーオンで仕上げるつもりでしたが

ハンドルのスイッチに直接カプラーが挿さるようになっていまして

使われているカプラーがまた独特で、矢崎や住友でもラインナップが無い??

 3ピンのものは何とかオスメス探せましたが4ピンのオスは見つからず。

どうも中国とかあっちの規格物のようで、うーん何かと面倒ですな現代車。


配線は何とかフロントカバー内に収める事ができますが

だいぶスマートに処理してもパンパンです。


FIランプは故障診断に無くてはならないのですが

スペース的に厳しいのでライトステー取り付け用のネジ穴を利用して

こういうスタイルで取り付けてみました。


間接照明っぽい雰囲気です。


フロントカバーを何度も装着して干渉が無いか確かめております。

ハンドル操作の度に擦れてるとすぐに切れちゃいますからね。。


で、ヘッドライトはキットのステーを使うとハンドル前になりますが

オーナーのご希望はフロントカバーの前でして。

実際にこの位置に取り付ける例はあるようなのですが

よくよく見ているとフォークカバー固定のM6ボルト一本で固定する事が多いようで

それでは光軸も調整できませんし強度的にも不安すぎるので

両サイドから足を伸ばす形でライトステーを製作。

ウインカーはリアウインカーと意匠を揃えるべく郵政カブ純正で

ヘドライトケースも同じく郵政カブ。


ここもM6ボルトなので微妙に不安ですが

ライトステーはその辺も考慮して可能な限り軽く作りまして。

言うてもココはフロントキャリアにも使うので問題ないと思います。

LEDで軽いですしね。


純正の大きなウインカーでハンドルフルロックでレッグシールドに当たらないように。


錆び止めしてウレタンブラックで塗装すれば完成です。


乗車姿勢はもう直立しまくりで

腰に全く負担がかからねーっす( ´ ▽ ` )

オーナー様にも喜んでいただけました。


ミラーはとりあえず純正を下向きで。

スペースが狭いのでこれ以上下げるとハンドル切ったら足に当たります。

バーエンドミラーとかピープミラーが良いかもですね。


さすがにちゃんとしたモノを使っているのでパリッとしております。


これで腰を労って通勤してくださいまし🎶

まぁ現代車で色々ややこしい面もあったりしましたが

JA44に関しては流用可能なロングケーブルも見つけたし

配線含めてバーハン化のノウハウが構築できましたので

高品質なパーツを使ってバチッとバーハン化されたい方は

お気軽にご相談くださいませ。

安くはないですが費用対効果の高いバーハン化が可能です。


ではさらば!