2022年12月14日水曜日

こちらもようやくお届け。

 

みなさまごきげんよう。

いやはやもう年末チックになってきましたな。

年末は早じまいして工場の片付けを行う予定です。


さてFXSTCさんですが車検を受けたのが11月2日です。

後は走り込んでお渡し!

の予定でしたが、どうにも急に不調になられまして。

アイドリングが落ち着かなくなり、時々オーバーチョーク気味だったりと

振り出しに戻った感じになってしまいまして。

さらに車検前にはメインのブレーカーが落ちる事件発生。


ブレーカーが1つという仕様なので配線類を総当たりで調べていくと

ヘッドライトの配線がショートしているようですが

目視では全然断線箇所が見つからず、???となりましたが

エンジンハンガーに配線が挟まっていました。


プレスされてペッタンコです。


被覆を剥いてみると銅線が露出していました。

このくらいになると薄っぺらいビニールチューブを貫通して通電しちゃうんですね。


で、不調の原因を探りますが、疑わしきはキャブかと色々精査していきます。

で、組んだ時は何も考えずに元に戻したのですが、

SUキャブのチョーク(機能としてはエンリッチナーですが)の

アームのストッパーが曲げてあって戻りすぎてる状態でして。


本来は赤丸のところで止まらなきゃいけません。

この戻り具合、行き過ぎるとエンリッチナー経路に燃料が流れる構造です。

アームとストッパーの曲がりを修正しつつ

もう一度キャブは全バラしてチェック。


オーバーチョークという事でチョークまわりのOリングの品質が悪かったのかもしれないので

折角交換しましたが別の高品質なものに交換しまして。

燃料を吸い上げすぎないように設けられている小さな穴も念のため清掃。

ピストンなども再研磨してもうやる事ねーぜ!

って事で再度始動してみますが症状変わらず、、

この辺からドツボにハマりはじめまして。

次は点火系へ。


ガバナーはスプリングがそれぞれ違う物ですし

カムのヒールが摩耗していて随分多く開くようになっていまして。

ピックアップローターも必要以上に回ってしまう状態でした。


ポイントカバーのスタッドもよく見たら左右で長さが違う。

ちなみにこの部品、ショベルとエボで長さが違います。


この辺の部品はゴッソリ交換してリトライしますがダメ。


で、結局ダイナSを新品に交換


コイルとプラグコードも新品に交換して

点火時期再調整したら普通に元気になりまして。

結局いろんな部品が微妙に傷んでいるのが原因でした(キャブ全然関係なかった。。

と、記載すればそれだけですが

ひとつひとつ順番に見ていっているのでモノスゲー時間がかかってしまいました。

年数の経った点火系はゴッソリ新品が良いですね。

あとチェーンガードとベルトガードも製作させて頂きました( ´∀`)


後は7年間積もり積もった汚れなんかを綺麗に落として


キッチリ100km実走チェックしてからお届けさせて頂きました。

私がボンクラなばっかりに余計な時間がかかってしまい申し訳ない限りです。

遠方にもかかわらず御用命頂きありがとうございました( ´∀`)

さて。。。

この後SR500そしてショベル3台にソフテイル2台、FZ-1とドラッグスターが現在お待ちです。

以降のお預かりは早くとも2月〜となりますので

すぐ通る系の車検と軽作業を除いて重整備や改造に関してはこれまでと変わらず

早めのご予約をお願い致します。

お待たせしてしまい申し訳ないのですが、やはり同時作業は2台が限界ですので

その点ご理解頂きたくよろしくお願い申し上げます。



ではさらば!