2019年8月22日木曜日

山に還る。



みなさまごきげんよう。

私、先ごろ新しいバイクを買いましてですね。

そりゃ1号機の車検をさっさと受けるべきなのも、身体はひとつなのも承知の上で

もう普段の足だとか買い物用だとかいう最もらしい理由づけはどうでもよく

早い話が山用のオートバイが私にはどうしても必要な事を悟りまして

以前から狙っていたオートバイを入手した次第です。

1号機で山を走るのは楽しくないワケじゃなく、むしろ楽しいんですが

それなりに気を遣うと言うか、難しい面もあって

ストレートに言いますればブレーキとタイヤがしんどくて

常にブレーキとタイヤの事を必要以上に、かつ綿密に考えねばならず

この調子だとそのうちコケるなという予感がビシバシしてきておりまして

ならば1号機ではノンビリ走って楽しみ、普通のバイクで普通に走って楽しもうという

誰でも考えつく当たり前かつ非常に都合の良い考え方に行き着いたわけです。

つまり私の生命維持の為に背に腹はかえられぬというワケです(´∀`)


そして私の第二の玉座となったのはご覧のVT250スパーダで

水冷Vツインにして12000回転で40馬力を発生する気色良すぎるエンジンを

アルミ肉薄中空鋳造という気色良すぎる構造のCASTECフレームに搭載した

所謂不人気車の一種なのですが、20年くらい前に先輩が緑のスパーダに乗っていて

小柄で細い方でしたがコレがすごく綺麗にバイクを走らせる人で

その様が頭に残っていたのはマシンセレクトにかなり大きい影響を与えましたね。

まー、言うても私のスパーダはご覧のように不細工な改造が施されていて

(こう見えてもあまりに見るに耐えない部品は予め外して棄ててあります)

本当は美しい素ノーマルのスパーダが欲しかったんですが

こういう車両を買ってしまうのは私の悲しい性で多分一生治らないと思われます。

因みにサビ色のサビたベスパ100はスパーダと入れ替わる形で売却致しました。

基本お金無いので(´∀`)


どうも右にすっ転んだのをキッカケに売っぱらわれたようで

右コーナーでスリップダウンからの滑走という感じでレバーやウインカーは折れて

ビキニカウルも割れちゃってます。


シートカウルも割れちゃってます。


サイレンサーはガリガリになってステップも折れちゃってます。


マフラーはパイプのところが派手に潰れていて、

コレではまともに排気できないっぽいです。

が、ココは最後の転倒とは関係なく長いこと凹んだままだったみたいです(´∀`)


メーターは不細工にVT250Fのものがエーモンステーで不細工に取り付けられていて

まぁコレVT250Fに着いていれば普通なんですがテイストが全く合っておらず

純正流用で下手を打ったお手本のような仕上がりです。


売り情報の時点ではカウルは外されていてこの状態だったんですが

コレを購入する私って勇気あるなと自分で思います(´∀`)

そしてアホだなとつくづく思います(´∀`)


シートレールには何かステーと長ナットが汚く溶接されていて

どうやらケツにハコを常備していたようで

バイク便に使われていたっぽい雰囲気です。


マフラーは転倒によってスイングアームと接触しているのだと思っていましたが


スイングアームを削ってしまっていて

どうやら最初から干渉していたようで笑えます(笑えません。

で、なしてこんな事になっているのかと言うと、このスパーダ

スイングアームがMC21、つまりNSR250のガルアームに変更されています。


スプロケットはサンスターの良いのが付いていますが、歯が無ぇズラ。

一体全体どういうワケでこんな事になっているのか理解に苦しむところですが

まぁこんなもんですよ乗り手の気持ちが離れたマシンというのは。

このスプロケットは40Tで、スパーダの減速比からすると相当ロングに振ってあって

トルクのあるVツインエンジンとは言え低速はかなりしんどかったと思われ

こういう設定もスプロケットの異常磨耗の一因と言えます。

とにかくまぁボロクソなバイクなのですが、ブッ壊れているわけではないので

ボチボチ、いやサッサと修理して走らせてみたいと思いました(´∀`)

生命維持の為に(´∀`)


スプロケットはX.A.MのNSR用46Tとして、純正よりほんの少しだけロングな設定に。

私が走り回るコースは急勾配のタイトな登りがあるので

トップエンドでそこまで伸びる必要は無く、むしろ短いストレートしかない狭いコースで

6段もあるミッションを如何にきっちり使えるかが最重要ポイントです。


要らん物はポイポイ棄てていき素っ裸にしつつ

シートレールをノーマルなものに、ステップ、レバーを交換して

バッテリーを新品に交換してメーターは取り敢えず60mmの汎用品に交換。

ステップやレバーはコスト最優先でNTBの安いので片付け

その他の部品は部品庫から漁ってきて取り付ける感じです。


マフラーは加工してスーパートラップ4インチメガホンをオープンエンドで。

実はコレエボスポ用の2in1エキゾーストに付いていたサイレンサーだったりします。

元のステーは切り落として上側にステーを新造してあげると

差し込み径だけでなくカチ上がり具合や出幅がぴったりでした(´∀`)

因みに固着して折れたり曲がったりしていたエキゾーストスタッドは新品交換。

個人的に砲弾型のサイレンサーが好きでないので

丁度良いスーパートラップが転がっていて良かったです。

あまりにベタで敬遠されがちですが私ぁスーパートラップ大好きです。

名前もカッコいいし(´∀`)


ところでこのガルアームですが、ガルアームである事のメリットは

湾曲した部分がチャンバーやサイレンサーを避ける事により

車体の中心部にサイレンサーやチャンバーといった重量物を寄せることができるので

所謂マスの集中化が可能になります。

が、そこにショートなサイレンサーでなくてメガホンマフラーをそそり立たせているので

つまりは

ガルアームである事のメリット全く無し(´∀`)


外装はシートカウルを左右とも純正の黒いのに交換して適当なミラーを取り付けて

顔まわりは懐かしのアチェルビスBLITZ ヘッドライトカウルでキメましたらば

おお、思った通りカッコよくなるでないか(´∀`)

ボルトオンで(´∀`)

ちなみに営業時間外の時間を振り絞って作業しておりますので

仕事しろとか真面目に働けとか言って責めないでくださいw


スパーダはレプリカでもネイキッドでもない街乗りスポーツバイク的なキャラクターで

私としては車で言うところのボーイズレーサーみたいな風にしたくて

まぁ乗ってるのは少年でも競技参加者でも無いただのヘッポコなのですが

こういうレプリカでもネイキッドでもゴリゴリのストリートファイターでもない

サラサラっとしていて速いバイクが欲しかったというワケです。

私が敬愛するドクター・エメット・ブラウンは

タイムマシンのベースにデロリアンを選んだ理由をこう述べています。

どうせ車を使ってタイムマシンをつくるならかっこいい方がいいだろうが!

同じく

どうせバイクで山を走るならカッコいい方がいいだろうが!

(´∀`)



ところで。

ガルアーム化のメリット無し!と書きましたが、リアホイールがNSRに変わるので

ラジアルタイヤが履けるようになるというのが副産物的メリットというか

このバイクでは唯一のメリットになるのですが

はかされていたGPR-300は端っこが残っているのでまだ何とかイケるかと思いきや

やっぱり変な減り方しててアブネーです(´∀`)

こりゃ早急にタイヤ交換する必要があり、さり気に誤算です。

そしてラジアルが履けるというのがメリットと聞いて

ピンと来る人は既にピンと来てると思いますが

このバイク、フロントホイールはスパーダのままでして。

つまりホイールの幅は2.50で

110/70-17しかラインナップのないラジアルが履けねーじゃねーかっつー話です(´∀`)


まぁ110でもこのように履けない事は無いのですが

110のタイヤを2.50のホイールに押し込む事でプロファイルが丸まってしまい

端っこまで使えないので、ご覧のように美味しいところが余りつつ

美味しいところを使おうとすると接地感がわからないくらいヤバい領域に逝ってしまい

フロントはちゃんと100幅のタイヤを履いておかないとすっ転びそうです。

つまりリアはラジアルを履けるものの、フロントはバイアスしか選択肢が無く

結局前後ともバイアスを履くしか無い

もはやガルアームが入っていてNSRのホイールが付いているメリットが全く無いのですが

マスの集中化がとかラジアルタイヤがとかごちゃごちゃうるさいオタクが

オタクっぽくごちゃごちゃうるさく言ってきたとしても

「スイングアームがグネって曲がっててなんかカッケーから別にイイじゃん(´∀`)」

とサラッとやり過ごしたいと思います(´∀`)

自律したオタクとしてw

その実

ガルアームが入ってる事自体別にどうでも良いのですが

機会があればフロントに3.00のホイールを履かせてラジアル化したいと思います。


砲弾型のサイレンサーに厳つい風のビキニカウルという

言わば多くのネイキッドが好む改造というかよくある仕様から

同じようにどこにでもある部品でポポンと組んだとは言え

ビフォーよりアフターの方が全然カッコ良くなって何よりです(´∀`)

後は細かい部品を変えたりボロいところをなおしたりしながら

ボチボチ走り回ってみたい所存です。


ではひとまずざらば!





2019年8月17日土曜日

福山自動車時計博物館再訪 #12






ニッサンジュニアの消防車です。

因みに私は移住してから消防団員になりましてポンプ車とご縁が出来ましたが

我が分団のポンプ車はダイハツハイゼットで

操法大会なんかに参加しますとランクル70のポンプ車が羨ましかったりして

それでも70あたりも順次更新の時期が来ていてちょっと寂しい感じです。


劣化したステアリングがなんとも言えない侘び寂びを醸し出しています。

因みにアメリカではこういう古いステアリングホイールを

外径を変更したりボスを変換してリビルドしてくれるファクトリーがあるらしいです。


トヨタの消防車でベースはRKトラックでしょうか。

ここら辺の特装車両は謎が多くてマニアにはタマランでしょうね。

同じくしてフレームから作り上げたチョッパーも一般人には

というかバイク乗りにすら謎に思う人が多くてやっぱりマイノリティな世界です。


ここは水貼りデカールなんでしょうか。

薄っすらと残る「モリタ」というのは消防車のメーカーで、今なお健在です。

と言うかとてつもなく大きな会社に発展されています。


ポンプの開閉レバーの造形がカッコいいです。

表示も銘板を使ったり打刻したりと厳しい使用を想定されていて萌えます。


空調ファンのノブにある風車のモールドが渋いです。

ここも表示は銘板をリベット留めしてあって、テプラで片付ける現代と比べて丁寧。


ボンネットサイドのモールに手が込んでいて素敵です。

それにしても塗装の劣化っぷりがハンパねーですね。


綺麗な形のリアフェンダー後端には小物入れが設けてある。


サイレンも塗装がほぼ消滅。


これは別なサイレンですが6Vなんですね。

この矢萩工業も未だサイレン作ってるっぽいです。


この辺からだんだん顔が怖くなってくる感じで、ギョロ目に睨まれてる気分です。

でもヘッドライトのリムはフレンチング気味になっていて何気に凝ってますし

プレスも結構複雑だったりして見所は多いっす。


乳白色レンズの素敵なマーカーランプ。


個人的にこの年代のトラックの顔は怖くて苦手っす。


これも怖い。


ボディやトサカはペナペナでショボいんですが

レンズカットが素敵で、このレンズだけでも欲しいと思いました(´∀`)




2019年8月7日水曜日

福山自動車時計博物館再訪 #11




随分間が空いてしまいましたが福山自動車時計博物館にて

4台しか保存されていないという

とても貴重な日野製のBH15型ボンネットバスに乗客として乗せてもらうという話。


バンジョーステアリングが素敵です。

ステアリングコラムは直立していなくてダッシュから生えていまして

ディーゼルエンジンの振動とかシャシの感じはまさにトラックという感じですが

ここら辺はやたらモダンです。


ウインドシールドごしに長いノーズが見えていて

前方は確認しにくそうですが見切りは良くて

以前代車で乗った初代の日産リーフの方がよっぽど前方が見えませんw


帝国ボデーの銘板は書体がカッコいい。

その昔Bodyをボデーと発音する人が多かったと思うのですが

ディーラーもデーラーと言ったりして、小さい「イ」を読まない意図は

一体どこにあったのか大いに謎です。


納入元の銘板で

学校用品や軍用品にもこういう銘板が付いていたりしましたが

恩着せがましい感じではなくて

納入元を示す事で物を大切に扱うべしという事だと思いますね。


窓のサッシに打刻されているパテントナンバーがカッケー。


メーターダッシュもモダーンで、方向指示は丁寧に矢印。

言うても作動するのはセマフォーですが。

そして水温計はぶっ壊れていたのかワイルドな表示ですw


やっぱりブッ壊れていたみたいで、ここに水温計は増設されていました。

暖気が必須の古いディーゼルエンジン故に水温計は絶対必要でしょうから当然ですかね。


ステッキではなくガングリップ式のサイドブレーキにフロアシフト。

クラッチペダルは押し込みで操作が難しそうです。


レーシングパターンとはちょっと違いますが手間リバースの5速。

恐らく基本は2速発進なんでしょうね。


ワイパーはバキューム式ではなく個別にモーターを有するタイプ。

バックミラーは鏡を釣ってるだけで

衝突時脱落式が当たり前の現代に見ると凶器に等しい作りですな。


天井には換気口があって、これが有るのと無いのとでは車内温度が違いますね。

雨漏りも考慮して別体の複雑な形状です。


足元のベンチレーターと、そこからの風を受けるように作られたドリンクホルダー。

ご覧のように木材も結構使われていた、古い学校の教室みたいな雰囲気です。


なんでしょうかね、色もあるんですが目に優しい。


ドライブされるのは博物館職員の方で、白手袋が眩しいです。


当たり前ですがノンシンクロのミッションなのでダブルクラッチが基本です。

さすがと言いますか車の方はちょっとグズり気味ながら丁寧に操作されておりました。

走り出して印象的なのは、その硬さで

何というか乗りごごちが硬いんじゃなくて、エンジンの振動ですとか

重い車体を引っ張る駆動系のゴリゴリ感が硬質で

巨大なランクル40系みたいな感じと言えば分かって頂けるでしょうかw


福山の街並みをボンネットバスの車窓から。

古い建物のガラスに映り込むバス。


息子も同乗していますがかなりご機嫌でしたね。


特に指示器がガチョンと飛び出すギミックには興味津々でした。

そりゃそうですね。


華麗なハンドルさばきで市街地を走りますが

大きく見えるけど実際はそんなに大きなバスじゃないんですよね。

ちょっとクラッチがしんどそうな感じでしたが。


前方に見えますのは福山城でございます。


そんなこんなでボンネットバス試乗会終了(´∀`)

滅多に乗れる車両ではない事もあって非常に楽しかったです。

こういう機会を設けてくれるって本当に有難い事なんですよね。