みなさまごきげんうるわしゅう。
自分自身が削った部品が形になる・・・・・
これはとてつもなく喜ばしいことであり、その部品は我が子のようなもの。
そしてそれが自分だけの力ではなく、多くの方々の協力によって成り立っているとなれば尚更です。
自分自身が削った部品が形になる・・・・・
これはとてつもなく喜ばしいことであり、その部品は我が子のようなもの。
そしてそれが自分だけの力ではなく、多くの方々の協力によって成り立っているとなれば尚更です。
試作第1号が鋳造、機械加工を経て戻ってきました。
鋳造は複雑な形状故にひとつひとつ丹念に手込めで・・・・・
造形最優先の原型を見事に抜いて頂きました。
すばらしい技術・・・・それ以上に情熱と根性だと思います。
機械加工は黒田屋旋盤店。
角度を決めてブリーザーの穴を開けてくれているところですね。
細いキリで長距離を掘る。
鋳物なので基準点も掴みどころも無い。
鋳造も機械加工も、普通であれば形状を変更してくれと言われるところです。
しかし鋳物屋さん、黒田屋さん、そして大神戸河田氏は違う。
各々が各々の素晴らしい仕事を無駄せぬようにと強く心がけているんだなぁ。
だからこそ原型を作るだけの自分も皆を裏切るわけにはいかないですよね。
原型をもう一度やり直したいと申し出ました。
鋳造時の縮みが出ていることと、ヘッドへの取り付け穴のズレ。
キャブカバーをマウントする穴も台座のセンターに来ていない。
これでは納得出来ようがありません。
皆さんにはご迷惑をおかけしますが、これらを改善すべく試作品をベースにやり直しです。
ギリギリまで削いでいた穴の周辺は、縮みと加工の融通も考慮してやや大きく。
足の部分はよりシャープに。
ここは穴の部分が大きくなったことによってかえって足が細く見えるようになりました。
左が削り中の最新型で真ん中が最初の原型、右が試作第1号。
さらに削り込む。
キャブの開口部を縮み分拡大。
それに合わせて外周も大きくしたので全てリサイズです。
ファンネル部も全部削り直す。
開口部が大きくなりすぎると吸気抵抗になるので、縮みも考慮してギリギリの寸法に。
キャブカバーの台座も穴がセンターに来るように・・・・
機械加工済みの試作品を参考にして改めます。
そして最終形態へ・・・・
今度の原型は絶対大丈夫!
そしてまた面倒な加工へ・・・・
黒田屋さんをはじめ、みんな夜遅くまで頑張ってくれています。
しかしまだ製品によっては微妙なズレがあり・・・・・
何度かウチにも出向いて頂いて、エンジン側も測定して寸法を取り直します。
結果、あまにもガバガバの社外キャブサポートの穴径が問題であることがわかりました。
エンジンから穴位置をあたって、数ミリ穴を移動させたり・・・・
基準点を回転させたり・・・・
原型製作者の立場から加工方法を打ち合わせして・・・・・
見事に加工して頂けました。
鋳物なので形状が当然均一ではありませんが、穴位置が全て落ち着いた位置に。
とは言っても装着してしまえば全く見えない穴ばかりですが。
バイクに装着する作業も楽しみの一つですから、作業が気持ちイイほうが好いですよね♪
みんなの情熱とプライドで出来た部品・・・・
自分はそのピースの一つでしかありませんが、その一つであることが幸せです。
こうして、いとおしい部品たちが創られていくんですね。
次回はキット内容などの詳細をお知らせさせて頂きます!
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