2013年12月27日金曜日

ぶよぶよタンク


みなさまごきげんようでございます。


今日はガソリンタンクの修理事例でございますよ。

中古部品が豊富な車種の場合

程度の良い部品を使うのが安くて早いワケですが。

モノ自体が少ない車種なんかは形が残っていればそれを修理するしかありません。



これはT500のタンク。

まぁ正確には逆輸入のGT500のやつです。

元のお色はブルーメタリックに白いグラフィック(ステッカー)。

その上から(ステッカーもそのまま)青いウレタンで塗られていますが、ぶよぶよですね。


お漏らしですね。

漏れたガソリンがステッカーを捲り上げてますねぇ・・・・茶色いのは糊。

下にガソリン焼けした純正塗装が見えます。


プロでもステッカーやストライプを剥がさずに、薄くパテを盛って塗装する場合が結構ある。

コイツはステッカーの段差も丸出しだけど。

エンブレムのステー部分なんて錆や漏れの温床だから、きちんと剥がして状態確認すべきですね。


タンク後端はシートでスレてパテが削れていましたので剥がします。

ペキペキ剥がれますね。錆びてるから。

島のようにパテが残っているのがわかりますが、ここは強固にパテが喰いついています。

タンクの裾も同様。

こういうのは大抵アレです。



ハンダを使ったピンホール補修ですね。

シートが擦れた錆はともかく、何故こんなに広範囲に地金が錆びたのか?

これがハンダごてを使った補修の盲点かもしれませんね。


原因はフラックスの洗浄不足。


パテをうつ前には地金の処理と2液のウレタンサフを入れておくくらいの下地が必要です。

現代のパテは強度もあってめったに割れることもありませんが


下地の悪さがパテを悪者にする。


そして修理の目的も。


誤魔化しなのか、自己満足なのか。


どちらも違うでしょう。



修理の目的は修理です。




さて、修理の修理をしていきますか。