みなさまごきげんよう♪
4速フレームのショベル・・・・もういぢくりまわしたい気持ちでムンムンです。
ムンムンしていても仕方ないので、作業を進めていきます。
所謂ワグナータイプのマスターシリンダーです。
こちらは動作に問題なさそうでしたが、この際なのでOHしておこうとリペアキットを用意しました。
(元のインナーパーツが一個足りてませんが、ちゃんとあります)
しかし元々組まれていた部品・・・・・・・
ディスクブレーキなのにコレが入ってました。
レシデュアルプレッシャーチェックバルブ。
これは油圧配管内を適度に与圧しておいてカップに張りを持たせるとともに・・・
フルード戻りをある程度規制することで次回作動時の作動遅れを防ぐ部品です。
このマスターの場合はシューの戻りを調整する為にも使われているようです。
何にせよ・・・・・
ドラムの場合は残圧があってもリターンスプリングの強い力でシューが戻りますが、
ディスクの場合はピストンシールの捩れという弱い力で戻ります。
よって残圧があればピストンは戻りきらずに、ブレーキを引きずることになります。
つまりディスクブレーキであればこの部品は必要ありません。
というか組んではいけない部品です。
引きずりの根本原因はここにあり、そこに変磨耗したローターやガタガタのキャリパー、
無意味なOHなど色々な要因が重なってブレーキ系統をコテンパンに痛めたということです。
引きずりを起こしやすいバナナキャリパーだけに見落とされていたのかもしれませんね。
締めこみすぎて割れていたキャップは在庫の中古品に交換、ガスケットも新品にして、
マスターのOHは終了です。
リペアキットとしてはドラムとディスク両方に対応する為にすべての部品が入っていますが、
これは気をつけないといけないポイントだと思います。
命に関わりますから。
結局、唯一まともなのはグリメカのフロントマスターのみ。
今回はバナナキャリパーを捨てて、前後とも新品のグリメカ2ポッドキャリパーを組みます。
車両重量もそうですが、オーナーも中々の重量級なので。
ローターも交換しましたが、デタラメな長さの適当なボルトで、破損もありましたのでそちらも交換。
キャリパーは4ポッド用のサポートを加工して位置決めのうえで装着。
ボトムチューブのスムージングやサポートの仕様変更は今後様子を見てやっていきましょう。
お次は後ろ側です♪
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