2019年12月7日土曜日

HOT ROD CUSTOM SHOW 2019 #3





おおっ!これはXV(ビラーゴ)ベースのトラッカーではないですか🎶

海外とかでXV(スペシャルの方)ベースの改造は結構一般的ですが、

どれも尻を切ってミジンコみたいなバイクにしているのが多く

その割にエンジンが古臭いんで似合ってないパターンに陥るんですが

オールドトラッカーなら80年バリバリのブイツインエンジンも生きるってモンです。


で、こういうレーシーなスタイルは色んなバイクがトライするわけですが

ベース選はセンスですよね。

実際XVのエンジンは「スポーツ」を謳っているだけにシュンシュン回りますし。

まぁそのせいでドカドカ感が無くて販売は失敗したわけですが(´∀`)


ちなみにクランクケースがこういう形なのは前期型で後期は丸い。

んで、ロクな社外マフラーが無いモデルですがカッコいいマフラー作ってますね。


リアのエキパイはスイングアームの股の間を通ってくる。

観察不足で憶測ですがこのゼッケンプレートは上手くフレームを隠す意味もあるかと。

XVスペシャルはモノサスなんで、敢えてビラーゴをベースにされたと思いますです。


キャブは元々ツインですが、、、、

冷却のために前後シリンダーを左右に大きくズラしたという設計を上手く使って

ダートトラッカーらしいエアクリーナーを前後出しにしてある。

このXV系のエンジンは横幅がかなりあってスポーツスターより遥かにデカいんです。


不細工なフロント側のエンジンハンガーも外装に上手いこと埋め込んであります。

XVでは加飾気味なフロントエンドはXS系に換装ですね。

ブレーキホースをきちんとクランプしているのも良いですね。


もう私はこういう不人気車の逆襲が大好きです(´∀`)


フレームは元から湾曲してドロップしているシートレールが鬱陶しいですが

ショックマウントのところからエンドに向かって細くしてループ加工。


サスはナイトロンで豪華です。

ってかちゃんとレーシーなパーツを投入してるところがマジモードで

見た目だけのお遊びじゃないって感じです。

まぁお遊びでここまで作り込めるワケ無いんですが(´∀`)


シャフトドライブなんで泥とか埃にはめっぽう強いので

こういう所も説得力です。


チョッパーとは違いますが、どんなジャンルでもセンスですよねってな感じで

これもヤラレタ感ありますね🎶



ヤマハ続きでXS。

リアレッグが湾曲したリジッドフレームが特徴で

前後長が短いエンジンの場合はアクスルまで真っ直ぐのラインを描くと

意外と長くなったりシートが低くなりがちですが

こういう処理もアリだなと思いました。


フレームの補強を取って、というか作り直して差し込みにしてある。


それにしても不思議な質感の塗装です。


フレームのラインはメインチューブでなくて下側の補強の方に合わせてある。

リアフェンダーの取り付けはフェンダーを凹ませてフレームを避けつつ

フレームまたぎでシートの固定と共用しつつ4点固定でクリアランスギリギリですね。

こういうマウント関係の工夫は沢山見ておくとイザと言う時に役立ちます。

私のようなボンクラにはw


このヤレたメッキみたいなペイント気になる。

さり気にタンクのマウントタブは鉄板2枚の合わせで、

これって振動対策には結構有利です。


これで首寝かせて少しフロント伸ばしたり

フロント21インチ組んだら面白そうだなと思いました。

もちろんあくまで外野的意見ですので、

もし作り手の方が見ておられたらお許しくださいませ。