2019年12月23日月曜日

HOT ROD CUSTOM SHOW 2019 #10





パンヘッドなんですが欧州車風に改造されていてすごく上品な雰囲気です。


時代的にはパンよりも前の英国車やドイツ車のテイストかと思いますが

「風」に見せるというより年代のミクスチャーといった風情で

こういうのはキチッとやらないとモノホンと並んだ時に恥ずかしくなるわけで

例えばスゲー金かけてショベルのヨンパチ仕様とか個人的には理解不能なのですが

こういう説得力のある改造には手間やコストをかける価値がありますね。


サイズ感や位置関係が良いサイドマウントのベイツ。


フロントエンドは33.4㎜フォークでアクロンの細い21インチHリム。


ダクト付きのドラムはパッと見は何かの純正そのまま流用っぽいですが

コレもしかしてモデルKの片ハブドラムを改造してるんじゃないかと思います。

さらさらっとこういう事やってあると萌えますねぇ。


ツースロートはハーレーらしいキャブですが

エキゾーストフランジはフィン付きで雰囲気づくりされてます。


ラウンドした分割ライザー。

ハンドルのK曲線も綺麗。


シートは何本ものスプリングで吊る古のタイプをリサイズした感じですが

このシートって見た目に反してすごく座り心地良いんですよね。


サイレンサーもそれ風。


純正イグニッションスイッチとメーターをタンク埋め込み。

キャップの文字からするとドイツでしょうか。


DPDのハイドロリッククラッチが珍しいです。

そしてこのパンもまたセルモーターが付いていました。


大柄なハーレーでありつつ、落ち着いた雰囲気の車両ですね。



こちらは多分ヴィンセントです。


もうこのエンジンを見ているとメカメカしすぎて

メカメカしくないエンジンをわざわざメカメカしく見せようと努力する気が

全く無くなってしまう気分です(´∀`)


まぁあまり手を入れる余地がない、つまりカッコいいって事なんですが

ほんとディテールがいちいち美しいです。


この車両は各部クロームされていて、

お陰で普通なら黒塗りされちゃっててわかりにくい細部がよくわかる感じで

ベース車両をグチャグチャにいじってないところも好印象でした。

まぁ私が好印象で誰が得するねんというところですが(´∀`)



あと、好印象と言えばこのラバスポも良い感じでした。

ラバスポはフレームの形は難しいし、高年式が故に抜け出せない部分が多いんですが

これは要らん事をせずにセンス良くまとめてあるなと。

ベースが難しいというか許容範囲が狭い場合は

ついついヤリ過ぎちゃって変なバイクになってしまいがちなんですが

上手くまとめるのもセンスなら

ベースに合った止めどころできちんとやめとくのもまたセンスですね。