2023年1月17日火曜日

スベる話。

 みなさまごきげんよう( ´∀`)

今年は暖冬ですかね、雪が非常に少なくて何だか峠も走れそうな雰囲気です。


アシが全然決まっていないXB9Rですが、とりあえずの調整を行ったので

いつものコースへ出向いてみましたが、、

雪こそ無いものの大量の塩カル(塩化カルシウム)散布によって

全くダメでした( ´∀`)


まぁサスは大体セッティング出来たので、塩カルが無くなってから

フォークもちゃんとオーバーホールして最終セッティングするとします。

で、この凍結防止剤あるいは融氷剤である塩カルは、当然スベらない為のものですが

コイツがその能力を遺憾なく発揮した状態というのは結構スベるものです。


さて皆さんはこの3つのマルで囲んだポイントのうち

何処がいちばんスベるかおわかりでしょうか?


黄色○は、粒状のままの塩カルが思いっきりぶち撒けられている塩ゾーン。
交差点や停止線前、コーナー外側によく見られます。


赤○は、砕かれた塩カルがアスファルトに散った、ドライだけど真っ白な状態。
塩カルが撒かれた路面で雨でなければ基本コレです。


青○は、雨も降ってねぇのになぜか濡れていて黒々としている状態。
周りが白いのでパッと見、普通の黒いアスファルトと変わらないように見えます。


で、勿体ぶらずに言いますれば青○が一番スベります。

黄色○はモロに粒子状の物質があるので目に見えてスベりそうですが

塩カルはタイヤで潰されて粉々になりますので、塩を踏んだ程度。

その粉々になった塩カルが満遍なく散らかったのが赤○です。

双方とも本来の路面に対して粒状のものが表面を覆っているので

当然スベります。

問題の青○はですね、空気中の水分であるとか結露だとか雪溶け水だとかで

塩カルと水分が反応している部分です。

この塩カルというヤツは水分と強烈に結びつくのですが

迷惑な事にその結果としてヌメるんです。


ゴム底の靴でこの路面を擦ってみるとよくわかるんですが

凍結していなくて塩カルが撒かれた状態の路面が黒々と湿っていると

確実に通常路面よりスベります。

特に二輪は左右にバンクしますし荷重移動も多いですから

進入のブレーキングでも立ち上がりのスロットルオンでも

この湿りヌメり塩カルによる路面低μ化の影響をモロに受けます。

温度依存性の低いスポルテックM7の性能をもってしてもスベります。

いやいや、そんなスベるんじゃ塩カル意味ないやん

ってトコですが、路面凍結時のμの方が圧倒的に低いので

ツルッツルよりツルツルの方がマシでしょうってなノリです。

で、そもそも論ですが

塩カルが撒かれている道路でも

調子に乗らなければそうそうスベらないってな話で

南国から来られたツーリングライダーの皆様におかれましては

塩カルの気配を感じたらとにかくスピードもバンク角も控えめに

要は普通に、いや普通以上に安全運転して頂けますれば

足元をすくわれるような転倒は防げます。

写真のようにタイヤの端5cmくらい残す乗り方であればまず大丈夫ですので

必要以上にビビらず、路面状況を読んでご安全にツーリングして頂きたく思います。

そいではさらば!