2019年3月1日金曜日

純正風。


みなさまごきげんよう。


さて、LS650サベージですがシート下の処理を進めていきますが

エボスポーツをはじめとしてハーレーのChopperであれば

シート下はオイルタンクとまぁ決まっていてノウハウも有りますが


サベージの場合オイルタンクを有さないという事で

オイルタンク風の物体をブラ下げておくのも何ですし

サベージ乗りは此処の意匠を大切にしている人が多いと伺いまして

では純正同様にワンオフで作ろうと思いましたが

フレームが変わっているので当然イチから設計し直しとなりまして


まずはバッテリーボックスから製作していきます。

バッテリーボックスのサイドカバーは純正が綺麗な作りですのでソレを流用しつつ

固定方法などは純正よりも確実かつ破損しにくいように設定していきます。

寸法的にはバッテリーボックスは純正位置より20mm後退させ、幅は30mm詰めまして。


SHORAIバッテリーに変更する事でバッテリー上部にデコンプ用のソレノイドを設置。

余談ですがサベージ650はデコンプをソレノイドとワイヤーで行なっており

そのソレノイドはタイマーで制御されておりまして

当然ですがそのタイマーユニットも設置せねばならず難儀ですw

(純正ではソレノイドはタンクトンネルの中に隠れています)


で、箱部分が出来ましたら後方にサイドカバーを

これまた純正流用で設置するべく位置を探りますが

シートレールを改造している関係上、角度が微妙に合わないのは当たり前ですね。


ですのでサイドカバーを一旦切断して角度を合わせて再溶接

所謂セクショニングを実施します。

このサイドカバーの鉄板の厚みは1.0mmと薄い上に

形状も3次曲面ですので角度やRが合わないので、板金にて形状を合わせ

接合面をピッタリ合わせてから歪みが出ないように溶接していきます。


とまぁ随分改造しているのですが、改造している感が全く無く

やり過ぎてるのにやり過ぎ感も無くて早い話がサイコーですね( ´∀`)


そしてバッテリーボックスは上面のカバーも

形状が綺麗なサイドのカバーを流用して仕上げる事にしましたが

プレス成形された3D曲面のパーツですので当然の如くサイドカバーとのRは合わないので

これまた板金にてRが合うように整形してあげましたら

純正風ですが純正より美しいバッテリーボックスの形状になりました。


後は蓋の固定を如何にするかと

サイドカバーの固定方法や電装類の配置が残っていまして

サベージの電装品はボルト固定されているのがレギュレーターくらいで

ソレノイドタイマー、ヒューズボックスにスターターリレーにイグナイターは

一般的なウインカーリレーのようにゴムで吊るようになっていて

整備性やコネクターの出る位置

端子の取り外しや整備に要する工具の削減など

シート下の空間内で空中戦を繰り広げねばならず

サイドカバー等も固定位置の決定から固定方法の選定と

作業的には改造と言うより設計の領域でして非常に難航しております( ´∀`)

まぁ打開策といいますかようやく目処がついてきたので後は手を動かすのみですが。


外装も既にパテまで進んでおりまして

パテの前にサンドブラストにて錆びや酸化被膜、油膜を完全除去してから

エポキシ系重防食プライマーを塗装といういつもの段階をきちんと踏んでおります。

お次は電装類の固定具の作製、実際に電装類の固定と

サイドカバーの位置決め、装着へ向けて進んでいきます。


それではみなさまごきげんよう!