2019年3月30日土曜日

11th OFF LINE BUY & TRADE #4





このWLは細さと太さのバランスが綺麗で、オールドレーサーな雰囲気ですが

ちょっとワイドで緩いRのハンドルバーとか

詰めどころと抜きどころも上手で素直にカッコ良かったです( ´∀`)


ベビーツインはフレームとエンジンのギッシリ感が素晴らしく

純正の外装は結構大きいというか普通サイズですが

こうして外装や足回りをキュキュッと小ぶりにすると面白いくらい豹変して

この辺のサイズ感はビッグツインや高年式車両には真似できないアドバンテージですね。


フォークはインディアンのウォーリアフォークと思われ、

フォークカバーからスライダーに至るまでの一体感と全体の実質的細さと

線の細いトリプルツリーの組み合わせで素敵すぎますね。


このトップブリッジにちょこっとだけ残る赤い塗膜がオリジナルの色と思いますが

車体色も赤の上から黒を塗って所々剥がした感じで

このフロントエンドありきの車体色なのかなと深読みしてしまいますが

何れにせよセンスがよろしくて参ります。


ハンドルはライザー取り付け部分が後退していてポジションもコンパクトになってます。

この年代のバイクはインラインとかのスプリンガーが標準で、

それ故にちょっと前が詰まった感じですが

このようにオフセットのあるフォークに交換するとすごく軽い感じになりますね。


ヘッドライトの取り付け部分は元々のブラケットカバーを逆向きにして隠してあって

細やかな気遣いとアイディアですね。


片ハブの小さなドラムブレーキもシンプルでカッコよかです。

ブレーキアームのピボットにはグリスニップルも付いていて丁寧です。

しかし本当に最近の車両からはグリスニップルがどんどん減っていて

そのくせホームセンターでは普通にグリスガンが売られているので

一体誰が何の為に買い求めているのか、不良在庫になってるんじゃないかと心配ですが

まぁ農機具とか産業機械とかそっち系での需要があるものと思われ

だとすれば自動車やバイクは農機具や産業機械に比べて随分とナメられたものです。


幅の詰まった綺麗な形のWRみたいなタンクは右がオイルタンクですが

どうしても太くなるオイルホースは裏側にしっかり隠されていてスマートです。

特徴的な湾曲したメインチューブも外装の一部みたいに見せていて

WLの特徴を上手く生かしていて素敵ですね。


本来ならフェンダーの足を避けてるリアブレーキのアームはシッシーバーを避けてます。

で、スプロケットはリベット締めだったと記憶していますが

この車両は細いキャップボルトで締めてあるみたいで

リベットみたいに緩まず、尚且つスプロケ交換がしやすいように配慮されていて

この本数のボルトを一本一本締めていくのは相当な手間だと思いますが

言ってみればそれも愛の確認作業みたいなものなのでしょう( ´∀`)



こちらはどこか戦闘機テイストなサイドバルブで

45乗りの皆さんはセンスが良くてジェラシーに燃えます。


黒基調で古いバイクで一歩間違えれば汚らしくなりがちですが

ここら辺の車両オーナーの方たちはファッションも結構サラッとしていて

普通にオシャレでカッコ良いと思いました。

まぁバイクはカッコつけて乗るものだと思っておりますが

やっぱり服装だとか派手さだとかワル「っぽさ」でなくて

普通ににじみ出てくるテイストってのが大事ですね。


メーターマウントを伸ばしつつ隙間のカバーもあつらえてあって

タンクバッジの中や外周の塗り分けの色遣いなんかも上手です。

おまけにヘッドフィンのドリルドの正確な間隔とか私には絶対ムリな感じで

きっと細やかな気遣いの出来る紳士のバイクなんだと思います。


スプリンガーのレッグやシフトゲートまで丁寧にドリリングされてマス( ´∀`)


大きめなメーターは外周がマイルで内側にキロ表示の純正メーターで

黒文字盤のシンプルなメーターと言えばポリススペシャルですが

個人的には文字盤に沢山数字が書いてある時計に萌える性格なせいか

このメーターかっこイイですね。


レバーもドリルド。

ステダンのノブがトサカみたいになっていて、

ここがこのバイクの頂点でアクセントになっています。

それにしてもこのランプをスプリンガーと組み合わせてキメるというのは

見た目以上に取り付け位置がシビアで難しいと思います。


コイル、バッテリーケースとレギュレーター、電装ボックスが整列していて

電装ボックスには110周年のエンブレムが貼られていました。

年式的に合わないのでしょうけれど、きっと意味があってオーナーのみぞ知る感じです。

ラングリッツの工具入れなんかもいやらしくなく馴染んでいて良いですね( ´∀`)


ステップはミッドで手動進角のデスビ。

何というかこういう機構のオートバイは、速く走るとか何処を走るとか

そういう次元ではなく操作すること自体に独特な愉しみがありそうで

所有する悦びがハンパねー感じです。

まぁ私はセルでプリッとエンジンかけて何も考えずにアクセルをガバ開けするという

所謂怠け者かつアホなので、どのクチが言うとんねん!って感じですが。

と、言うかどのクチもナニもクチを開けばロクな事を言わない私のクチですが

故に失言をひかえるべくなるべく黙っておくのが良いと思いつつ

ここのところ文章が長くて申し訳ありません( ´∀`)