2019年3月23日土曜日

オイルタンク変更。


みなさまごきげんよう。

私個人的にはハーレーダビッドソンのビッグツインほど

オイルタンクの自由度が高いオートバイは無いと常々思っておりまして

特にバッテリーが要らなかったり小型で済む車両はスペースが広大で

お好みのオイルタンクを選ぶことができちゃって

そういう事をするにはフレームを大改造せねばならないエボスポーツに対して

いろんな面で有利です。

そんなビッグツインのオイルタンク交換のご依頼でして

フレームは社外のリジッドで、オイルタンクはXLCHのホースシューという設定でしたが


フレームのオイルタンク取り付け部、前方下側シートポスト部のマウントが

何と右が5mmも低くてつまり斜めっていまして

オイルタンク側もブラケットをわざわざ斜めに取り付けてあり

シートレール側のタブも左右の高さから角度まで全て狂ってしまっているので


純正レプリカのオイルタンクは当然ながら全く合いません( ´∀`)

ので、まずは位置決めから始まり各部のクリアランス測定と

シートポスト部のマウント角度修正に使い物にならないタブの切除と進めてゆきましたら


オイルタンクに新しいボスを溶接、シートレールにはタブを溶接してガッチリ固定。

元のタブが使えれば良かったのですが、こうなるとフレームも部分塗装せねばならず

ちとコストが嵩みます。


ただ取り付けるだけでしたらこれで終わりですが

CHのタンクを使用する前提で作ってあるクラッチリリースレバーも

高さのあるオイルタンクに交換する事でスペースが狭くなりますので

オイルタンクを付けたままリリースレバーを単体で外せて、

尚且つレバーを付けたままオイルタンクを脱着できるように整備性も考慮しておかないと

後で泣きを見ることになります。

主に作業する私自身がw

くっつけるだけというと簡単に捉えられてしまいがちですが

オートバイとしてきちんと成立させるには考えることが多かったりしますです。


前述のクリアランスの関係で純正同様の底板プレートは付かないので

バッテリーを載せる為にも底板を作成せねばなりませんので

ゴミや水の抜ける穴を設けつつ


側面からチェーンの油や砂利なんかが侵入し難いように側壁も設けておきまして

こういう部位はどうしても汚れや水が溜まりやすいので

侵入の抑制と排出を考えておかないと後々清掃が面倒で泣きを見ることになります。

主に作業する私自身がw


そしてバッテリーが前後にズレないように内側にも壁を設けておきましたら


オイルタンク内に無事バッテリーを内蔵する事ができました( ´∀`)

後はここに電装系のパーツを整備性が良いように設置してゆき

オイルタンク、フレーム共に塗装に入ります。

さらに追加でトリプルツリーの交換とフロントホイールの変更

シフターレバーの短縮にチェーンガード製作と

作業がボチボチ進んで行く予定です。

と、いうわけで取り敢えずみなさまごきげんよう( ´∀`)