2022年4月4日月曜日

車体の調整と日程の調整。

 

みなさまごきげんよう( ´ ▽ ` )

新年度からInstagramのアカウントを一時停止していますが

どっこい生きていますのでご安心ください。

ついでに、何かトラブルがあったとかそういうのでもないので

そちら方面もご安心くださいませ。


さてイエローストロボカラーのFZ-1と入れ替わりでグレーのFZ-1。

こちらは「調整してほしい」というご依頼です。

まずポジション関係、スロットル関係とクラッチの調整を行います。

この辺の調整、結構ズボラな車両が多いです。

レバーの遊びや角度、アジャスターの位置など

ちょっとした事の積み重ねが疲労感や乗れてない感に繋がります。


次いでサスペンションですがまずタイヤを見ていきます。

ここを見ると何処をどんな乗り方で走っているかが結構わかったりします。

この車両の場合は街中のチョイ乗りと、長距離の時は高速メインですね。

正解( ´ ▽ ` )


まず第一にハンドルが重すぎます。

乗り方的にあまりバンクさせない事も手伝って

低速時にタイヤセンターをこじっているのでトレッドが荒れています。

まず空気圧を指定値に規正してからサスペンションを調整していきますが


体重がそこそこあるライダーに対してプリロードが最弱でした。

乗車1Gでリアが沈みすぎてキャスターが寝ちゃってるんですね。

乗り方と体重と車体姿勢が全然合っていないので

プリロードをしっかりかけて伸び縮みともダンパーを調整しまして

ちなみにフロントフォークの設定値は標準値に合わせての調整で

標準ではイニシャル5.5リバウンド18戻しコンプレッション5戻しです。

万人受け設定の純正値をベースにリアを決めていくってワケですね。


このオーリンズは油圧のプリロードアジャスターが付いていて猛烈に便利です。

とは言え調整幅は7mmくらいなので、大幅に変更する時は不便だったりするんですが

初期設定がある程度きちんと出来るユーザー向けの製品ですねやっぱり。

元々の設定はプリロード最弱でダンパーが伸び縮みともハードでしたが

プリロードをかけてダンパーは伸び縮み共にソフト方向に変更して

実走しながら微調整しましたら完了です。

ステアリングも軽くニュートラルになりまして

これなら街乗りや取り回しも楽になり

タイヤの負担も軽減されるでしょう。


峠をメインに走るならもうちょっと詰めたいところですが

何処をどう走ろうがそれは乗り手の自由です。

フロントが純正指定値でリアをそれに寄せていくというのはそういう理由からで

前後ともサスをいじって沼にハマってしまった場合もこの手法は結構有効なんですよ。

それにしてもサンスターのローターにベルリンガー、、良いブレーキ付いてんなぁ。。。

ちなみに、こういった作業は調整であって、調律はオーナーが行っていくものだと

私自身はそう考えています。

その下地作りの為の調整作業ってところですね。

良くなったんじゃなくてマトモになっただけで

これから良くしていくのはあなた自身ですよと。

まだ若いライダーなので、そういう事を伝えていければなと思っています。


さて黄色FZ-1からグレーFZ-1、XL883手直しと来まして

今後は郵政車両のエンジンオーバーホールが3台に

GSX-R1100、FXR、FLST、パンヘッドそれからXL883そして私のやり残し車両

加えて新作パーツ開発と

スペース的にも私の能力的にも限界値に達しております。

新規お預かりは早くとも6月以降になりますので

何かしら作業ご依頼をご検討頂いております皆様方におかれましては

早めのご相談およびご予約のほどよろしくお願い申し上げます。

尚、車検や調整などはスケジュールの間に組み込める可能性はございますので

ご検討頂けましたら幸いです。


ではさらば!