みなさまごきげんよう。
前々頁で走行88000kmで焼き付いたJA10について書きましたが
http://radjalopy.blogspot.com/2022/04/blog-post_6.html
あちらは腰下まで逝ってしまっていて現在見積承認待ちですが
音的にそろそろシリンダーに穴が空くのでメンテさせてくださいとお願いしていた
走行85000kmのJA10がオイル漏れで入庫してきまして。
カムチェーンで削られて穴が空くのは上側が多いのですが
下側が削れてますね。
オイルは非常にメタリックで雰囲気的にヤバいです。
一体何がこんなに削れたのかと言うと
カムチェーンガイドスプロケットのセンター部でした。
暴れてスプロケットからズレたカムチェーンが
スプロケットのセンターを削りつつシャフトを直に回転さる事で
何とかオイルポンプを駆動し続けていたという驚きのというか
奇跡的な状態でした。
クランクケースの底にはカムチェーン旋盤で切り落とされたスプロケットの部品が
金属粉と共に沈んでいました。
そういった破片やスラッジを取り除いて関連部品を全交換しまして。
スーパーカブ110でカムチェーン周りを整備する場合、スプロケットも交換必須です。
と、言うかここに写っているパーツは全て交換しなくては
せっかく修理しても短命に終わります。
それにしてもビロビロのカムチェーンでバルタイも狂いまくりで
オイルポンプも何とか回っているだけみたいな状態でも何とか動くこのエンジン、、
ある意味凄いですね。
いや、凄いのかダメなのかよくわからんです。
ヘッドは燃焼室やバルブの清掃とステムシール交換
シリンダーまわりもドサッと交換して無事に元気になりまして
何度やっても組んだエンジンが始動する瞬間はドキドキで
静かにアイドリングしてくれると猛烈に嬉しいですね。
JA10はカムチェーンの音がしだしたら
チマチマやらずにゴッソリ関連部品交換というのがベストです。
工賃さほど変わりませんからね。
逆に言えばカムチェーン音を放置すると大金が吹っ飛ぶ事になるのでご参考までに。
と、もう一台ヤバそうな車両があるのでそちらもバラしていきます。
ではさらば!
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