2016年12月26日月曜日

バイクの立ち姿を考える。


みなさまごきげんよう♪


さて一通りのお直しを終えた'01XL883ですが。

オーナー様のお悩みは前周りが寸詰まりに見えることでございまして

エボスポーツが抱える定番の問題点ですね。

気になるところも含めてある程度緩和する方向へ持って行きたいと思います。


まず燃料ホースですがステンメッシュのホースに熱対策でコルゲートチューブが被せてありまして

太いホースを更に太らせた事で逆に熱の影響が出てしまいコルゲートチューブが溶けています。


おまけにコックがご覧の通りですので燃料ホースが邪魔ですし

ついでに言いますれば燃料フィルターの向きも逆です。


コックを変更してなるべく短い距離で細い燃料ホースを取り回します。

熱対策は重要ですが、保護する事よりも先ず熱の影響を受けにくい取り回しですね。

漫然としていた左側はこれにてスッキリ片付きました。


出幅っていうのは結構重要なんですよねぇ。


そして保護剤の水色が残ったまま変色して緑色になっているホワイトリボン。

こんな状態ではホワイトリボンを選択した意味がありませんので


白に戻してやりまして。


ホワイトリボンの白さは愛情の証ですしホワイトリボンを選んだ者のマナーであります。

フェンダーのカットラインが気になりますがそちらは今後の課題ですね。


そしてヘッドライトを大きさは5.75インチのまま純正に戻します。

レンズはワグナーのラウンドに交換。


前巻きのドラッグパイプを何処にでもあるストレートな普通のものに変更しまして。

黒のバンテージを巻き巻きしてストレートパイプ部分だけを目立たせるようにします。


車高は今の状態が良いという事ですので

車高を上げずにフロント側を軽く見せあげまして

フロントがつんのめった感じからシャキッと背筋を伸ばしてあげます。


車高の低いスタイルですが何でも下げれば良いというワケではなく

ヘッドライトなんかはボトムマウントの弊害で下げればその分前に出てしまいますし

出具合と高さを揃えつつ、バイザーのお陰でタンクとのラインの繋がりも綺麗になりますね。

この高さのハンドルでもコンパクトに見えるようになったり、純正ライトは結構使えるヤツです。

前巻きのマフラーは確かにコンパクトですが

1号機のようにフロントがロングでスッカスカだとか、

リアの車高がぐんと高い走りのスタイルなんかには合いますが

しっかり内側に寄せないと出幅は大きくなりますし、

マフラーが目立ちすぎてアイキャッチになってしまいます。

後ろへ普通に流してやった方がバイクが低く長く見えて寸詰まり感を消せますね。


どんなパーツを使うかとか造形に凝るとかも大事ですが

改造してる感よりも自然な感じを大事にしてあげると

バイクの立ち姿も変わってくると思います。

上と下を決めてやって中間は状況に応じて微調整

キャブセッティングにも似ていますね♪


オーナー様にも気に入って頂けまして、無事にクリスマスイブにお渡しさせて頂きました。


このような少変更やパーツ変更によるスタイルアップ

改造プランのご提案も可能ですので、

お気軽にご相談くださいませ♪


バイクを眺めながらああだこうだ相談するのは最高に楽しいですしね♪


それではみなさまごきげんよう!