結局のところ、自分のした無駄なことをすべて粉にした。
いくら造形的に自由度を感じたとしても、自分が作ったベースの形状ありき。
どうにでもできるというのは勘違いだ。
そして金属の輝きを失い光沢や陰影が消えた外装はまた違って見える。
色が入ればまた変わる。
錯覚が怖い。
Fホイールの質量。
エンジンの質量。
コーナーの出口から目をそらせば路肩に突っ込むのと同じように、
最終形態をしっかり睨んでいないと何時吹っ飛ぶかわからない恐ろしさがある。
でもアクセルは抜けない。
ショルダーが溶け落ちそうだ。
もう随分バイクには乗れていないけれど
まったくバイクに乗っている気分だ。
一旦バラバラにする。
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