2020年11月30日月曜日

沈黙の臓器。

 みなさまごきげんよう( ˊ̱˂˃ˋ̱ )


エンジンは辛うじてかかるものの、スラップ音が激しいスーパーカブJA10。

パチパチ音なのでカムチェーンがケースを叩く音にも似ていますが

聴診器で聞けばシリンダーからの音なのですぐにわかります。


走行が約60000kmですので各部摩耗しているのは仕方ないですが

リングの合口も摩耗限度内ですし、オイル切れによるものである事がわかります。


このエンジン、基本的には頑丈ですがフューエルインジェクション化によって

とにかくカーボンが溜まりやすく、最近の4サイクルの原付と同じくカーボン噛みも多い。

以前も書きましたが暖機なしで走り出せてしまう便利さの弊害です。

特にオイル管理と暖機に気を使うことで格段に寿命は延びるでしょう。


ストレーナーには異物がビッシリで、突き刺さるように網目を塞いでいます。


か弱きオイルポンプ。

チップクリアランスもボディクリアランスも基準値以内ですが


駆動軸は結構傷んでいます。

小さな小さな、シンプルな構造のオイルポンプですが、

それだけに傷んでくると効率がだいぶ落ちるものと思われます。

ここは音もなく壊れる沈黙の臓器でもありますので、ある程度距離を重ねたら交換ですね。

この小さなオイルポンプが頑張っていると思えば、

オイルに気を使ってあげようという気持ちになるかと。


このエンジンで異音と言えばカムチェーンもよく音を出しています。

気休め的にテンショナープッシュロッドのヘッドを交換したりする人も居ますが

実際のところこのヘッドげ消失してロッドを削りながらも

チェーンにテンションをかけ続けていた壮絶な車両も診てきました。

カムチェーンからの異音はテンショナーというよりチェーンの伸びと

ガイドローラーの摩耗、ドライブスプロケットの摩耗など

構成する部品の摩滅が原因ですので交換しない限りは改善しません。

優れた燃料供給システムとメンテフリー化が進んだ現代の機器ですが

根本的には旧来からある内燃機関です。

旧車と同じスタンスで付き合ってあげてもらいたい。

新しい乗り物だって愛でる対象だと私は思います。