2019年5月24日金曜日

カットマン。



みなさまごきげんよう。

さてさてオイルラインを交換しましたショベルFXRですが

ちろっと出戻り作業がございましてオイル漏れの修理です。


プッシュロッドカバーから。。


この汚れ具合からして以前からジワジワ漏れていたようですが

オイルラインが新しくなって血流がよくなったせいか、一気に出血したようです。


プッシュロッドおよびカバーを外して清掃しつつ


シール関係を全て交換しまして、やっぱり元々付いていたシールはボロボロですね。


分解ついでに、リフターも分解清掃しておきます。


前後ともシール交換、タペット周りの洗浄を終えて組み戻しましたら


当たり前ですがオイル漏れは止まりまして(´∀`)


ついでにロッカーアームシャフトのシールも交換。

あと、プライマリー側からもオイルが漏れたので

インスペクションカバー、ダービーカバーにシフターシャフトシールと

とにかくゴム系部品をかなり交換する事になりまして

オイルラインにエンジンマウント関係は以前に交換しましたが

やはりゴム関係は同じように経年劣化しているのでまとめて交換しておきたいですね。

ここら辺は私の判断ミスと言えます。

お恥ずかしながら。。


そしてキャブが突然オーバーフローしたとの事でチェックを入れますが


CVキャブは形状が複雑なのでここまで汚れるとパーツクリーナー程度では綺麗にできず

ちょっとボロい雰囲気なので外観も綺麗にしておきましょうってな具合で


ソーダブラストにて隅々まで綺麗に洗浄(´∀`)


油や埃が溜まるバネ部分や煤で黒く変色するバタフライバルブやインナーボア等

細かくて綺麗にし難い部分がご覧のようにサラッと綺麗になりまして


母材を傷めずソフトに汚れのみを落とせるソーダブラストはおススメです。


キャブおひとつ3000円+税にて施工承ります(脱着工賃別途)。


そしてフォークシールからもオイル噴出でして。

39フォークに装着されている、このダストカバーのカバーですが

基本的に装飾品でありシール効果は全く無く、水やゴミが入れば抜けずに

カバーが内側から錆びる事でシールを傷めたりするだけでなく

ダストカバー等の劣化度合いも確認できませんので不要だと思います。

装飾目的で取り付ける場合は定期的に取り外して内部を確認、清掃しましょう。


んなワケでインナーパーツを全て交換、オーバーホールを進めていく事にしまして


シールだけでなくガイドブッシュ、スライダーブッシュも交換。


シールやブッシュがハマる部分は汚れや腐食を落として軽くホーニングしておく事で

取り付けや今後の分解が確実に楽になります(´∀`)

今回FXRに39フォークを使うにあたって少し手を入れまして

フォークオイルをWAKO’sの#10にして油面チョイ上げと

イニシャルを少し増してあげまして

こうする事で奥での踏ん張り感が増して特にブレーキング時に効果的です。

これはXL系でもフロントダブルディスク車等にオススメの設定で

奥で粘るようになるので頭の入りが随分違ってきます。

ブヨブヨのサスがだらしなく沈むのを

ブレーキが効いてると勘違いしている人が稀におりますが

ブレーキとサスの関係は当たり前ですが大事です(´∀`)


以前はワールドウォークのリアサスにフロントはXL1200Sのアジャスタブルという

割と腰が高めなセットアップでしたが

今回の変更でリアはただのダウンサス、フロントも普通の883R用を2インチ伸ばしとなり

以前はフルバンクでフロントバンクのエキパイが地面と接触していましたが

今度はサイレンサーのエンドとサイドスタンドが地面と干渉するようになりまして

リア下がりでトラクションのかかりも良く

バンク角とタイヤの相性的には今の方が良さそうでもあります。

と、言うのはトラクションがしっかりかかってフレーキもよく踏ん張り

頭の入りが良くなったおかげで早い話が乗っていて楽チンで

低い速度で楽しめると言うよりは

楽しめる速度域の幅が低い方へ広がったという感じです(´∀`)

ハイパフォーマンスなパーツをブッ込んでいくのもひとつですが

そうでなくても楽しめるセットアップは可能だというお話で

バイクや乗り手によっても様々ですので

お気軽にご相談頂けましたら色々ご提案できるかと思います。


ってなワケでさらば!