2019年5月10日金曜日

福山自動車時計博物館再訪 #2






良い三輪車ですね。

三輪車と言ってもチェーンでリアを駆動していて

よくよく考えれば一般的な三輪車はFFでコイツはFRみたいな感じですね。

駆動方式はともかく、こうして見るとやはりシンプルなラインは美しく

幼少期に与えられたものの造形というのはやっぱり大切だなと思いました。

近年の三輪車やキッズサイクルなんかはデザインもクソもないゴミみたいなのが多く

美しいものはやっぱり高価でスタートラインから格差がデカいですな(´∀`)


ロッドブレーキが付いてます。

これまた幼少期の乗り物の話で、我が愚息はストライダーに乗っていますが

当然ブレーキレスでして、そろそろ自転車にステップアップしようと思いますが

どんな乗り物も一番大切かつ難しいのがブレーキングだと私は思うので

三輪車やストライダーと言えどもやっぱりブレーキが付いている方が良いと思います。

フロントブレーキレスのバイクに乗っている私が言うのもナンですがw


リムの形状やタイヤハイトのバランスが良くて全体的な線の細さに合ってます。

まぁ最初からこういう美しいものを与えられると優等生になってしまうかもしれないので

私のような愚民の息子には、ゴミクズみたいな物を与えて改造するっていう方向で

負け惜しみチックに教育したいと思います(´∀`)


扇風機も素敵すぎますね。

ファンのガードが渦巻いているのは、空力的な事より涼しげに見せる演出と思われ

「らしく演出する」というのが如何に大切かを表していますね。


フォードモデルTのヘッドライトはリムの丸みとレンズカットが素敵です。


アイビームのフロントアクスルは意外にもシャープな造形で

ナックルなんてコレで大丈夫かよって感じですが、実際軽いので大丈夫なんでしょう。

この辺はバイク作るのも同じで、軽くっていうのは大事です。

言うても、軽量化が一番コストがかかるのもまた事実ですが。


押し込み式のペダルも造形が良いですね。


細いタイヤに軽量な車体なのでステアリングは小径でも大丈夫っぽいです。

ウッドの外周に対するスポークの固定方法を見てもそれがうかがい知れますね。


こういうアンティーク調というか実際アンティークなんですが

大衆車という事で所有する満足感を高めていたっぽいですね。

プラッチック成形品だらけの今時の内装より温もりがあって素敵です。


411ブル。

個人的には尻が垂れた410よりこの411の方がシャキッとしてて好きですね。


シンプルかつ効果的な深めのプレスラインで厚ぼったいサイドを薄く見せてる。

ここ数年の多面体みたいなデザインのボデーと違って

アナログな良さがありますねぇ。


410系は丸っこいイメージでしたが細部を観察するとシャープなラインが多い。


ココもそうですが、こういう造形のメリハリってとても大事で

丸モチーフだから全部丸とか、あるいは角でも同じですが

全てを統一するよりも、所々に違う意匠を盛り込む事で纏まってくると言いますか

「まとめる」とか「統一感」っていうのはそもそもそういう事なんですよねぇ。